ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

花キン ‐ 9月がゆく

2011年09月30日 | 季節/暦

 会社に入った頃だから随分と昔のこと、土曜日は半ドンと呼ばれていた。
 給料は安く小遣いもなかったが、12時に仕事が終わると映画など街に繰出す者、草野球に興じる者、休憩室で囲碁や将棋、麻雀卓を囲む者、羨ましくもデートと洒落込む者、何となく気持ちが浮き立つ週末の午後を楽しんだものだ。

 週休二日制になってからは花の金曜日、つづめて “ 花キン ” と呼ばれる休日前の金曜日が取って代わった。

 1_22その金曜日、キリスト教では特に意味深い曜日とされている。
 イエスがロバに跨りエルサレムに入城した日を記念する「枝の主日」から「復活祭」の前日までの一週間を「聖週間」と呼び、木・金・土曜の三日間は、<過越の聖なる三日間>と呼ばれることは書いた。

 この、聖週間の中の「聖金曜日・主の晩餐」は、「大斎・小斎」と呼んで断食する日でもある。
 少しくどいが、要はキリスト教圏ではこの金曜日、伝統的に断食の日とされていた、ということが書きたかった。
 されていた、と過去形で書いたのは、毎週金曜日の断食、カトリックでは廃れてしまったから。

 今では、「聖金曜日・主の晩餐」と前年の「枝の主日」に使用された棕櫚の枝を燃やした灰の祝別と塗布が行われる「灰の水曜日」に、イエスの受難に心を馳せるため健康な成人信徒を対象に、「大斎・小斎」として断食が行われるようになった。
 2尤も、断食・大斎というよりも、節食・小斎に近いようだが。

 この日は、恥ずかしくもペトロ自己管理不全症候群>に罹り悪戦苦闘?中、食い物に弱いのは如何ともし難く、大斎はおろか小斎もままならぬ、何とも眩い日なのだ。

 そんな折、カタリナ から、お茶のお仲間に体調を整えるため、「月に一度、二日続けて断食をされる方がいる」と聞いた<おっちょこペトロ>、勤務時代には<昼食を抜いていた>こともあり、二日は無理でも一食を抜くぐらい何程のことやあらんと飛びついた。

 ただ、「さて、何時から始めるか?と思案投げ首、ぐずぐずしているうちに長月・9月もゆくようで。

 写真は、高槻のNaさんから頂いた「秋桜」。
 そして、散歩の折に撮ったサルビアの仲間?「グアラニチカ」、大きく口を開く様、まるで餌をねだる誰かのよう?
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.385

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