ものには順番、順序、手順というものがある。
もの心が付く頃から成長する節々でそれを学び、そして、守らなければならない社会規範のひとつでもある。
今や死語になった感もあるが、“ 長幼の序 ” なるものがある。
古く、孟子が説いた人間関係上の五つの徳目である、父子の親、君臣の義、夫婦の別、朋友の信とともに五輪のひとつで、基本的な徳目である仁・義・礼・智・信の五常とともに、道徳の基本とされたものらしい。
が、そんな小難しいものを改めて持ち出さずとも、例えて分かり易い話が、電車などの乗り物は降りる人が先。
シルバー(高齢者のための)シートは、その名もプライオリティ-(優先順)シートと名を変えた。
子供も点数で順番を付けられ、やれ塾だ、やれ家庭教師だと、小学生の頃から忙しくて気の毒になる。
翻ってわがR君、自然豊かな K市で、平泳ぎ、背泳ぎ、クロールと順々にマスター、「今、バタフライの練習中なんだ!」と、電話口の向こうでそんなことはどこ吹く風、「まあいいさ」鳶が鷹を望んでもね?
今回のテーマ “ 順番 ” には、鶏が先か卵が先かなどと古典的なものから、猫飯と嫌う向きもあろうが、汁に飯を入れるのは邪道で、飯に汁を掛けるのが正道という、それこそ噴飯するものまである?
ところで、のらくら歩きが<まさか?>の結果をもたらしつつあると書いたが、<ぽっこりお腹>にその効果は見えない。
カタリナ、新聞で見知っていたらしく、「痩せる順番があるらしいのね」と言い、「お腹は最後まで残るンだって!」と続ける。
どうも、痩せる順番は太る順番の逆で、腹、脚、胸、腕の順についた脂肪は腕から落ち、最後にようやく腹と言うことらしい。
一旦、脂肪の貯蔵庫と化した臍周り、在庫一掃とはなかなか参らぬよう。
逆順と言えば、最も辛く、そして、悲しいのは逆縁と聞く。
今日は、子供の守護仏とされる<地蔵菩薩の縁日>(写真上)、大震災で逝ったいたいけない命、賽の河原で迷うことのないように。
昨23日から、二十四節気のひとつ “ 処暑 ”。
萩の花(写真下)がほころび始め、朝夕は心地よい涼風が吹く頃とされる。熱かった高校野球とともに夏も往くか?
Peter & Catherine’s Travel Tour No.369