桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

花火の思い出

2007年08月14日 | omoi
みなさんが恋人との花火大会の思い出とか書いている中で、私にとってはかなり辛い思い出になるのでなかなか書けなかったのですが、今日は泣いてしまおうと思って書き始めています。

3年前の8月1日。もうすぐ19歳のお誕生日を迎えるという日、私は祖母と一緒にsuper marketに行きました。superに手持ちの花火が売っていることがとても珍しく祖母が大はしゃぎする私に、今日一緒にやろうといって、花火を買ってくれました。



暗くなるのが待ち遠しくて、食事もそこそこに従兄弟や祖父母と庭に出て花火をしました。

線香花火をする私が「なんだか切なくなるね」というと、「そういう感覚って日本人のものだよね」

と、祖母がとてもうれしそうでした。



8月3日から私たちは沖縄旅行をしました。

4日の誕生日には沖縄に集合したAmericaからの友達家族やこちらの家族と大パーティをしてもらいました。

本当に楽しかった。予定よりpartyが長引いてしまって、その日に約束していた花火ができなかったのです。



そして翌日祖母は交通事故に遭いました。



私にとって花火の思い出は日本でみんなとやった手持ちの花火。

線香花火を切ないといった私に祖母がなんだかうれしそうな顔を向けた、それが私の思い出です。





私の19歳の夏休みは、その後どんなことがあったのかはっきり覚えていません。

ただ、明日から学校に行かないと・・となった9月のある日。

もう真夏のような暑さが感じられなくなった、ある日の夕方。

祖父が「Pink、今日は花火をしよう。Pinkとグランマとグランパと三人の花火だ」

って言いながら祖父がろうそくに火をつけました。

ろうそくは、最初は小さいけれど、命をもらったように長く伸びていました。



グランパが何かを吹っ切るように花火をする中、私はじっと見ているだけでした。

そしてようやく線香花火に手を出して、見つめたとき「命ってはかない」と思いました。





いつか、浴衣着て下駄はいて、大空にば~~んと打ちあがる花火を見に行った思い出をみなさんに伝えられたらな・・・って思います。

今日はもう寝ます。

おやすみなさい