先日の記事でこれまでに訪れた町を羅列したが、これはフランス版からの転載であった。この記事に対してブルターニュの Paule さんから次の言葉が入ったコメントをいただいた。
"Heureux qui comme Ulysse a fait un beau voyage..."
この言葉を読んだ時、なぜか心がどこかに飛んでいくような幸せな気分が襲ってきた。そういう力を感じる言葉である。早速調べてみると、向こうでは言い古された有名な言葉のようである。16世紀の詩が見つかったが、これがその由来なのだろうか。
Heureux qui, comme Ulysse..." Joachim du Bellay, "Les Regrets" (1558)
このサイトでは、Gérard Philipe (4 décembre 1922 - 22 novembre 1959) の朗読が聞ける。
最近では (16世紀に比べ)、Georges Brassens (22 octobre 1921 - 29 octobre 1981) も歌っている。
"Heureux qui comme Ulysse" (paroles d'Henri Colpi)
この歌は同名の映画 (1970年) で歌われたもので、"Mon cheval, ma Camargue et moi" で終わっている。フランス語を始めた当時、フランス文化について最初に教えてもらったのがフランス南部のカマルグと白い馬が走る風景であったので、カマルグと聞くと行ったこともないのになぜか懐かしい。