フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

2月の記事

2005-02-28 23:01:52 | Weblog
2005-02-28 フランス人との出会い - 仏検1級届かず - 田原桂一
2005-02-27 DELF A5・仏検1級再挑戦 - Amazon.fr 中毒
2005-02-26 IFJで新コース - Agota Kristof
2005-02-26 ユルスナールのシンポジウムへ
2005-02-26 仏検準1級合格
2005-02-25 Resume - DELF - 中島義道 - Polanski
2005-02-25 DELF - Annie Ernaux - TEF - 仏検準1級
2005-02-24 La nausee - Apres l'empire
2005-02-24 IFJのコース - 3回目のTEF
2005-02-24 フランス人との出会い: 日本とアメリカで
2005-02-23 仏検1級 - 「ひめごと」 - DELF - フジ子・ヘミング
2005-02-22 仏検1級 - 川端康成 - 大江健三郎
2005-02-21 DELF A3, A4 - Hubert Reeves
2005-02-21 2年目にして仏検1級挑戦へ
2005-02-20 仏検2級 - ロダン美術館 - Santoka
2005-02-20 Balzac - Camille Claudel - DELF
2005-02-19 Ultimate French - 仏検2級 - Evene.fr
2005-02-19 DELF - TEF 22:18
2005-02-19 2回目のTEF - バルザック
2005-02-18 BRUNO CREMER - BALZAC - 「土曜オアシス」
2005-02-17 BRISSEAU - 「アレックス」 - 「ロベルトスッコ」
2005-02-16 初めてのTEF LE PREMIER TEF
2005-02-16 仏検5-3級 DAPF NIVEAU 5-3, TEF
2005-02-16 私は如何にしてフランス語にのめり込んでいったのか? - 2001年春

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フランス人との出会い - 仏検1級届かず - 田原桂一

2005-02-28 22:18:41 | フランス語学習

(samedi 11 décembre 2004)

朝はIFJでDELF-A5用の最後のクール。始まる前に冬学期の申し込みをする。その後の籤でなんと本が当たったのである。しかもそのタイトルが "L'invention de soi " 。何か運命めいたものを感じる。クールは人数も少なく、のんびりしたものであった。それを終えた後にブラスリーで先生を囲む食事に誘われお付き合いをする。それから急いで日仏会館でのScienceScopeの会議に向かう。すでに最初の演者の話は始まっていた。フランスの大学で学位をとったという日本人研究者。それから東京の大学で研究をしているというギニアからの人。彼は高校卒業後中国に勉強に行き6年滞在後、国に帰って7年、それから日本で4年という経歴の持ち主。最後の人も、東京の大学で研究をしているという人。それぞれの人に一つずつ質問をしてみた。一応通じさせることができた。終わってから、ワインとチーズを囲んでのpotがあった。こういう機会を増やすことにより、使えるフランス語が身についてくるとありがたいのだが、、。

L'invention de soi
Sciencescope

(dimanche 12 décembre 2004)

先週、札幌で会があり、francophonieの2人と会う機会があった。BaselとStrasbourgからの人で、パーティの時に話に加わった。フランス語で話しかけるとどうだろう、目をきらきらさせて(英語で言うところのtwinkle in the eyesという状態で。フランス語では何と言うのでしょうか??)こちらを覗き込むようにして(背が高い)話しかけてくる。去年の岡山、アメリカ、2年前のフランスで経験したのと全く同じ反応である。言葉というものの持つ力、コミュニケーションの意味などを考えざるを得なかった。これだけでも、あるいはこれこそが外国語を会得する醍醐味なのかもしれない。それ以前にフランスには数度行っているが、すべて英語で通している。その場合、こちらの目線も上の方にあり、完全に第三者としてものを見ている。フランス語をやるようになってから、すべてが変わってきたようだ。パリの街中でアメリカ人が英語で、こんなことが何でわからないのか、というような調子で話しているのを見ると、ものすごい違和感を感じたことを思い出す。しかし、それはかつての自分の姿であったのかもしれない。翻って、現代日本社会を見るとその英語漬けの状態はやはり異常としか言いようがない。見方に重層性が欠けてくるだろう。そんなことを考えさせる経験であった。

今朝、いつもの通りNHK-ETVの新日曜美術館を見る。話はズレるが、この番組は40代からほとんど欠かさず見ているもので(無意識のうちに)、私に一番大きな影響を与えた番組のひとつと言っても良いのかもしれないと最近感じている。今日取り上げられていたのは、光の芸術家田原桂一。今東京都庭園美術館で展覧会をやっているという。彼は現在パリ在住で、なかなかいい(張りのある)顔をしている。今50代前半。20代にどこかの劇団の写真家としてフランスに行き、そのまま居ついてしまったという人。今は写真を大理石に焼き付けるという写真の領域に留まらず、庭、彫刻、建築物の光による装飾、さらに建築家とのコラボなどまで幅を広げている。それらを通してフランス人評論家の言葉を借りると "modifier la vérité, la réalité"いうことを成し遂げているという。非常に興味をそそられる内容であった。キャリアの最後に向かって末広がりになるというのは羨ましい限りである。自分のキャリアもそうあってほしいと願うばかりだが、、これはどうなるかわからない。

田原桂一 光の彫刻展
Keiichi Tahara

(jeudi 16 décembre 2004)

仏検の結果がきた。150点満点で94点(62%)。残念ながら不合格。問題が易しかったためか、合格点は68%(102点)であった。普通にやって常に70%を超える実力がなければ駄目ということだろう。今回できなかったのは、動詞から名詞への書き換え、同義語、動詞変化、書き取りでの正確な綴りなど。これらを1年でクリアしなければならない。この程度で1級とはおこがましい、もう1年じっくり勉強しなさいということだろう。

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DELF A5・仏検1級再挑戦 - Amazon.fr 中毒

2005-02-27 09:00:38 | フランス語学習

(lundi 8 novembre 2004)

今週の日曜日がDELF A5の再挑戦。この試験は読んだ記事の内容をもとに、日仏比較・分析あるいは自分の考えをまとめるものなので、フランス語以外の言語能力、思考能力が求められている。しかも短時間に終わらせる必要がある。IFJのクールで出される問題をできるだけやるようにしているが、持っている文型が少ないので大変である。日本語の放送や新聞を聞いたり読んだりしながら、フランス語に訳すことも始めている。フランス語らしいかどうかは別にして。

(mercredi 10 novembre 2004)

このところAmazon.frのお世話になることが多くなっている。少し中毒気味である。CDとして、Les Mémoires d'Hadrien (Marguerite Yourcenar)6枚組(読んでもわからない難しい表現が溢れているが音楽として聞いている)、新聞OVNIで紹介されていたLes Paroles du Jour J 2枚組(英語で言うところのD Dayに纏わる体験が感情を込めて劇的に語られているので、感情移入してしまうところがある)、La première gorgée de bière et autres plaisirs minuscules 2枚組(日頃、何気なく見過ごしてしまうようなことが呼び起こす繊細な心象風景について、詩的な表現で語られているので難しいが、その語り口が心地よいので聞きながら眠りにつくことあり)、Einstein 2枚組(対談形式で彼の人生と業績が紹介されるので、会話のコツがつかめるような気がする)、Communication Progressive du Français 2枚組(自然な状況設定の中での日常会話が聞ける。これは本を最初から読まず、車の中で聞いている。そうすると、どんなに想像力を働かせてもわからない表現や音に出会う。そんな時に本を読むと、ああそうだったのか、あるいは何でそうなるの、という驚きの発見が楽しめる)など。

本ではIFJの生徒さんから勧められた「63歳からのパリ大学留学」を中古(新品同様)で、最近亡くなったJacques Derridaの"Chaque fois unique, la fin du monde"(いろいろな人についての追悼論文集)、TV5の討論番組に出ていたNicole Lapierreの"Pensons Ailleurs"、TV5で司会をやっているChiristine Ockrentの"L'Europe racontée à mon fils"(ヨーロッパ人が自分たちの歴史をどう見ているのかがわかりやすく語られている )を買ってしまった。すべて読めはしないが、いずれ読めるようになりたいとでも思ったのか。

15年位前に仕事で行ったMontpelierで買った専門書(買っただけで触っていなかったが、読めるようになりたいという気がどこかにあったのかもしれない)なども探し出し、懐かしさも込めてページをめくっている。フランス語を始めて経験していることのひとつは、自分の過去が現在とつながっていたんだ、あるいは過去が今に呼び戻されるという感覚で、微かな満足感が押し寄せる。

Mémoires d'Hadrien
OVNI
Paroles du jour J
La Première Gorgée de bière et autres plaisirs minuscules
Einstein
Communication progressive du français
Chaque fois unique, la fin du monde
63歳からのパリ大学留学
Pensons ailleurs
L'Europe racontée à mon fils

(lundi 15 novembre 2004)

昨日DELF A5を受けてきた。今回は、IFJで作文の練習を少しだけしたせいか、落ち着いてできた。それにしても時間は短いので(設問に答える問題が45分で、日仏比較の作文が45分)、速読できるだけの文法、語彙力がついていないと難しい。前半の文章中でよくわからないな、と引っかかったところが2つとも問題になっていた。また、相変わらず綴りのミスが多い。しかし書いている時は全く気付かず。これを直すには、普段からの積み重ね以外にないだろう(これがなかなかできない)。今回は春とは異なり、内容がよくわかったこと、問題の出され方をIFJである程度つかんでいたこと、一応全部回答できたこと、今の実力を試すのだという気持ちで臨んだこと(春は受かりそうもないから投げてしまった)などから気持ちよく終わることができた。前回でも40%行ったことを考えると70%くらいで合格できるのではないだろうか。今週末は仏検1級の試験である。こちらも今の実力を試すのだという謙虚な気持ちで行きたい。

(lundi 22 novembre 2004)

昨日、仏検1級を受けてきた。朝に略語のおさらいをし、書き取りを1回やり、文法書の前置詞のところを読んでから出かけた(前置詞の練習問題をやっていて、何気なく読んでいる時はわかったような気になっていたのだが、いざ自分でそれを選ぼうとするとわからない。前置詞ひとつとっても結構面白いことに気付く)。始まる前に時間があったので、渋谷の青山ブックセンターでフランスの雑誌を見る。いろいろ比べてみると、Le Pointがコンパクトにまとまり、読書欄もこちらが読みたいと思う本を扱っていて、いずれ購読したいという気になる。試験は去年のように到底届かないところに向かうという感じで雰囲気に飲まれることはなく(途中そのようになりかけたが)、最後まで今の力を絞り出そうとした。去年は作文も形にならなかったが、今年はすんなり形を作れた。ただ、綴りの間違いがあったり、言葉の重複を避けてよりフランス語らしくするという点までは行かなかった。読解は去年よりはよくなっているのだろう。弱点は時制の変換、多義語など。書き取りも大体はわかるのだが、やはりぴんと来ないところがあり、綴りや単複・時制の細々した誤りがある。結局、何でこんな間違いを、と思うのだが、それが実力なのだろう。

Le Point

去年の仏作文、書き取りあわせて、あの出来で18/40(45%)であったが、今年はそれよりはよいと思われる。これを20/40として採点したところ、100点弱というところか。去年のボーダーラインが62%(93/150)だったので、準一のように何とかぎりぎりでも突破してくれるとありがたいのだが、、。今、仏検挑戦?のサイトを見ていたら、今年の問題はやさしかったのではないかという書き込みあり。過去には113点(75%)が合格ラインだった年もあるという。そうであれば全く駄目。もし受かってもぎりぎりだろう。結果が来るまでスリリングである。

(jeudi 25 novembre 2004)

先日、専門書のフランス語版がきたので読み始めている。内容がわかっているので、どんどん読んでいける。文学・哲学などのように新しい概念を掴む必要がないので、語学のためにはこれが一番よいのかもしれない。この本をしばらく続けてみたい。

仏検が終わって数日経つが、結果が待ち遠しい。今回手ごたえがある証拠だろう。ネットに出されていた50代のフランス語教師によるDALFの受験記を読んでいたら、参考になることを書いていた。DALF-B4では資料の内容を読まずに、そのテーマについての自分の考えをまとめるように時間を使うのがよいという。その内容にあわせて適宜資料から論拠を引き出すというような読み方をすると時間を有効に使えるらしい。いずれにしても1年後のことであるが。

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IFJで新コース - Agota Kristof

2005-02-26 23:30:22 | フランス語学習

(octobre 2004)

9月からIFJのDELF A5対策コースに通っている。講師が生徒を引き込み、参加させようとするので面白い。生徒の方もどんどん参加してくる。IFJのコースで文章の読み方が少しわかってきたように思う。英語で仕事をしている時も、文章の書き方がわかったような気がしたが、フランス語では読み方を教えられているようだ。しかし、作文になると話は全く別で、億劫になってしまう。自分の中に文章の蓄えがないためだろう。来月はDELF A5とともに仏検1級もある。最近は疲れていても書き取りの練習をしたり、手当たり次第に本を読んだり、新聞記事でアクサンをチェックしたり、同義語辞典のサイト(これは非常に使いやすく役に立つ。お気に入りのサイトだ)を利用したりしてやる気を出しているが、身に付いているかどうかは不明。

dictionnaire des synonymes

最近TV5の深夜にやっている興味津々の討論番組を発見。5-6人のauteursが出てきて、あるテーマについて討論する。本人がいろいろな話しているのに直接触れることになるので、そこで話題になっている本を注文したくなることがある。

先日、本屋の立ち読みで面白そうだったアゴタ・クリストフ (Agota Kristof) の自伝 "L'analphabète: récit autobiographique" を買い、散歩とカフェのはしごをしながら読んでしまう。この作家の名前は語学学校の生徒さんがよく口にしていたので馴染みはあったが、一度も読んだことはなかった。ハンガリーから逃れ、スイスへ。フランス語が全くわからない辛い時代から始まり、相当の努力の後に小説を書くまでになった人のようで、大いに励まされる。勿論、スタートから全く違っているのだが、、。

L'analphabète : Récit autobiographique

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ユルスナールのシンポジウムへ

2005-02-26 23:25:46 | フランス語学習

(dimanche 12 septembre 2004)

昨日は午後から恵比寿の日仏会館 (MAISON FRANCO-JAPONAISE) へ。マルグリット・ユルスナール (Marguerite Yourcenar) のシンポジウムにフランス語の音を聞くために。セッションは広い会場でやられているのかと思いきや、20人くらいのラウンドテーブル。それ以外に、オブザーバー席が10くらいのこじんまりした会場であった。2時から4時半くらいまで聞く。それぞれが20分ほど原稿を読み、セッション終了後にディスカッションがあるというもの。文学研究の世界を覗き見る。途中で félicitations と聞こえる言葉がしばしば出てきた。そんなはずはないのでおかしいなと思っていると、par citation ではないかとのアイディアも出てきたが、聞いているとそれでも意味が通じない。帰って辞書を調べると、fin de citation というのが出ていた。そうだとすると、話は通じる。不思議な音の意味をいろいろと想像するのは謎解きに似た面白さがあり、特にその答えがわかった時にもやもやが吹っ切れる爽快感がある。休憩の時に、横に座っていた大学の講師をしているというフランス人と少しだけ話をする。また今回の会の案内を送ってもらった大学の先生にも夜のコンサートの前に挨拶する。そのコンサートは日仏音楽愛好者の会の会長 (Margrite France) のバイオリン、ピアノは 「アウエリウスへのオマージュ」 を作曲した人 (愛想はよいが、ピアノは今ひとつ)、チェロは若い日本人 (少し不満そうに演奏していたと感じたのは気のせいか)。異空間に出かけて行き、異分野の人と交わる時に自分の中に起こる変化を観察する。自分の中に潜む意外な面に気づくのには効果的かもしれない。

Marguerite Yourcenar
How Marguerite Yourcenar reinvented the past
日仏会館

(lundi 20 septembre 2004)

数日前、荻窪の古本屋でルネ・ドゥ・ベルヴァル著 「パリ1930年代」 (岩波新書1981年) を買う。絶版 (épuisé) という言葉と加藤周一の前文に釣られて。今日は、新宿紀伊国屋で Présentations de la philosophie (André Compte-Sponville) (日本語訳:アンドレ・コント・スポンヴィル著 「哲学はこんなふうに」) を見つけ、読みやすそうなので買った。その昔、哲学に凝っていた時代があったが、この本はものごとをどのように説明するのかを勉強するのに向いており、自分でも使えそうな表現が溢れている。読み進むうちに、関連の哲学本をフランス語で読んでみたいという気になってきている。

Présentation de la philosophie
哲学はこんなふうに

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仏検準1級合格

2005-02-26 23:19:29 | フランス語学習

(aout 2004)

仏検準1級の結果が来た。面接も含めて108点、基準点102点を上回って合格であった(1次 76/120 + 2次 32/40 = 108/160 = 67%? ;合格ライン = 102/160 = 63%?)。なぜかすっきりした。さらに上を目指してがんばってというコメント。この秋は、DELFのA5と仏検1級の再挑戦である。

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Resume - DELF - 中島義道 - Polanski

2005-02-25 20:19:51 | フランス語学習

(samedi 3 juillet 2004)

今朝、IFJへ。夏季コース Techniques du Résumé の第1回。どのように論文・記事を要約するのかについての概論。先生から質問も来たが、何とかわからないということを答えられた。要するに、résumé、compte rendu の何たるかをほとんど理解していなかったということに気づく。帰りにカフェで宿題の文章を自分の言葉でまとめるのに腐心する。また読書雑誌 Lire で紹介されていた Rafcadio Hearn の "Aux vents caraïbes"(カリブの風に乗って?)を読み始める。帰りに、近くの本屋で人に薦められた中島義道の「不幸論」と「孤独について」を買い、電車内で読む。自分との共通点も少しありそうで、またこれから同じようなことをやろうとしていることにも驚く。

Lire
Aux vents caraïbes
不幸論
孤独について

(vendredi 9 juillet 2004)

昨日、仕事が終わってから résumé の宿題を1題だけやる。ここでやらなければ、ずっとやらないだろうということで、何とか半分にまとめることができた。このところ仕事のためにフランス語に頭が回らなくなってきている。夜帰ると仏検の結果がきていた。緊張して開けてみると、合格ライン76点(63%)で、得点が76点という離れ業をやってのけていた。走り高跳びで跳んだ後、体が触れてバーが揺れているが、なかなか落ちないという感じである。何であれ合格なのですっきりはしたが、この点数では面接が重要になるだろう。1週間で(!)ある程度の準備をして、当日自分の意見を述べることができるかがポイント。それが終わった翌日はモントリオールに出張ということになる。

明日IFJであるが、今度は早めに短いものだけでも仕上げたい。最初から完成形を求めると手が動かなくなるので、最初はスケッチを書くような気分でやるくらいがよいのだろう。

(mercredi 14 juillet 2004)

パリ革命記念日、パリ祭。この日曜は仏検である。仕事が忙しくてフランス語に頭が回っていない。DELF-A6の口頭試問の時も、直前にそのコツをHPで見つけたので何とか場を持たすことができた。今回もこれからである。ポイントとなるのは論理だてて話すこと、そのために必要となる表現を押さえておく必要があるだろう。土曜一日を準備に当てることにする。

先週の IFJ で résumé の2回目。ポイントを全く聞いていないということがわかった。要するに、内容がわかったことで満足しているのではなく、要点をいかに簡潔に自分の言葉で論理的に表現し、それ自体で花のある文章に仕上げるのかが問題になる。先生にそこのところを指摘され、résumé というものが少しずつわかりかけてきたようだ。今のところは本当にヨチヨチ歩きもいいところ。

(dimanche 18 juillet 2004)

本日10時42分から仏検準1級の2次面接があった。ヨーロッパ連合が拡大していくことについてと結婚がどんどん遅くなることについての意見を聞く2題が出て後者を選んだ。日本人とフランス人の試験官。和やかな雰囲気でスタートしたが、考えを2-3分の間でまとめるというのは大変である。何とか質の高い exposé にしようとすればするほど、その罠にはまってまとまりがつかなくなるという悪循環。これは練習をしておかなければうまくいかないということを実感。

明日から Montréal である。フランス語がどれだけ使い物になるのか、実地訓練の場としたい。またこれまでのように思いもかけない出会いがあるかもしれない。新しい自分になって帰って来たいものである。

(lundi 26 juillet 2004)

昨日、DELF の結果が届いていた。A5 は予想通り40%で不合格、A6 は65%で何とか合格した。合否は大体わかるものである。秋に受け直すことになる。

モントリオールでは、わたしのフランス語でも何とか通じるということがわかった。「英語で話してください」などと言われようが、ほとんどフランス語で通した。また、パリから来ていた同業者に会い、これから共同プロジェクトでもやらないか、という話になった。これが新しい出会いであったのか。帰りのモントリオールの空港で、Polanski:entre deux mondes (Stephane Bonnotte, Frederic Zamochnikoff) を見つけ、帰りの飛行機の中で半分くらいまで読む。今までに見た彼の映画は ハリソン・フォードが出ている Frantic とジョニー・デップの The Ninth Gate くらいであったので、もう少し見てみたいという気にさせてくれた。

Polanski : Entre deux mondes
Frantic
The Ninth Gate

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DELF - Annie Ernaux - TEF - 仏検準1級

2005-02-25 18:33:48 | フランス語学習

(juin 2004)

昨日、DELFの A5、A6 を受けてきた。A5は完敗であった。内容は、記事を読んでその中の文章の意味を自分の言葉で説明するのと全体のまとめ、さらにそれに関連した日本の状況について自分の意見も含めて200字で書くというもの。週末の朝からの試験。仕事の疲れのためか、全く集中できず頭が働かない。途中でやる気をなくし、再度やり直すことにした。A6 は Le Figaro の記事を読んでその内容を compte rendu した後に、質疑応答があった。compte rendu については数日前にちゃんとやらなければ駄目だということに気付き、基本的な話の流れについて準備はしておいた。付け焼刃ではあったが、やっていなかったらまず駄目だっただろう。こちらの感触としては、何とか半分はいくのではないだろうか。A5 は40%くらい行けばよいだろう。秋までにしっかり準備して、体調を万全にして臨みたい。2週間後は準1級の試験がある。少し準備しなければ、、。

DELF の後に、アニー・エルノー (Annie Ernaux)著 "L'occupation" が目に付いたので買う。この著者がIFJで講演をしていたことを知る。この本のテーマは la jalousie。心の動きを細かく追っている。1週間で読み終える。この著者には他にも面白そうなのがある。比較的短いので読む意欲を削がないのがいい。その後、彼女の母を語った "Une femme"、それにつながる母の言葉をタイトルにした "Je ne suis pas sortie de ma nuit" も読み始める。

L'Occupation
Une femme
"Je ne suis pas sortie de ma nuit"

4月に受けた TEFの結果がきたが、予想は大きく外れていた。大幅に上がっていると思った読解は前回と同じ。何かの間違いではないかと思うほど。あの感触は何だったのか。それに引き換え、できていないと思った聞き取りは上がっていた。文法問題はよくできたという感じがしていたので納得。全体として、前回より110点上がってNiveau 4(中級の上)になっていた(619/900 = N4; ecrite 181/300 = N4; orale 246/360 = N4; lexique 192/240 = N5)。これほど伸びるとは思ってもいなかった。

この日曜は仏検準1級の試験であるが、今ひとつ盛り上がらない。こんな調子で大丈夫だろうか。

本日、準1級を受けてきた。今ひとつ緊張感がなかった。受けている最中は、時間もたっぷりあり楽に合格できると考えていた。しかし正解と比較してみると、これが相当に危ない。点数がわかるところでも48/71(68%)。ちゃんと読んでいれば間違えないようなところがいくつかあった。残りの書き取りや仏訳、内容読解など筆記のところ49点がどう採点されるかがわからない。合格ラインは78点(65%)くらいと考えられるので、書き取りの結果などを見ると、相当難しいと考えたほうがよいだろう。要するに、しっかりとマスターしていないということだろう。来年に向けて、少しは確実に覚えておきたい。来年でフランス語をはじめて4年になるので、何とか基礎だけはマスターしたいものである。

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La nausee - Apres l'empire

2005-02-24 23:30:03 | フランス語学習

(mai 2004)

日仏学院の5回目が終わる。20人くらいのクラスの特徴は、先生の説明を聞きながら、話の仕方を学ぶということと文法のポイントを rafraîchir することができるという点だろう。あとは、聞取りに使われている会話を覚えてしまうしかないのだろう。無理に覚えるのは抵抗があるが。先日、紀伊国屋でサルトル(Jean-Paul Sartre) の "La nausée" (邦題「嘔吐」) と エマニュエル・トッド (Emmanuel Todd) の "Après l'empire" (邦題「帝国以後―アメリカ・システムの崩壊」)を買う。しばらくこの本を読みこんでフランス語の感触をつかむようにしたい。

La Nausée
Après l'empire
帝国以後―アメリカ・システムの崩壊
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IFJのコース - 3回目のTEF

2005-02-24 23:16:13 | フランス語学習

(avril 2004)

日仏学院のコースを2回終了。内容は難しくないが、すんなりとフランス語らしく口から出てくるかというとそれは別問題。最近TV5を見たくなりアンテナをつけた。早速見てみると6時から12時過ぎまで見れるようである。裏番組のような感じでややローキーではあるが、フランス語を自然な形で聞くという点では面白そうである。今週末は年に一度進み具合を見るために受けているTEFである。今回は3回目だが、1ランク上になっているのかが問題である。

TV5

TEFが終わった。今回の印象は、読解は確実によくなっている、聞取りは伸びていないかむしろ落ちている、文法慣用句はよくなっている、というもの。読解は前回と異なり、時間ぎりぎりではあったが全部読むことができ解答できた。80%くらいは行っているのではないか。今回わかったことは、読んですぐ意味がわかるというレベルでないと時間内にすべて答えることができないということである。聞取りは、今まで一番得意であると考えていたが、それは覆された。ある意味、反射神経を試すようなところがあるので、年とともに落ちているかもしれない。配点はこれが360点と一番多いので(読解300点、文法240点)、意識して聞取りの練習をやらなければ上達したことにならないだろう。去年も駄目だと感じたが200点はいっていたので、今年もこの程度であれば御の字である。文法は去年はやった後にできたという感じは全くしなかったが、今年の感じでは70-80%くらいは取れそうな手ごたえがあった。総合するとNiveau 4(>541/900)には行くのではないか。これからも毎日読み、意識的に聞くようにして来年再度挑戦したい。聞いてわかるようになるためには、自分で書けるようにならなければ駄目かもしれないので、作文も積極的に取り入れていきたい。結果は4-5週間のうちに来るようだ。TEFの後、Besoin du Japonという本を買って帰ってきた。背景が日本なので、内容自体は理解しやすい。

Besoin de Japon

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フランス人との出会い: 日本とアメリカで

2005-02-24 23:02:39 | フランス語学習

(mars 2004)

このところ、何が何でもというところがなくなり、少し距離を置いてフランス語に接することができるようになってきた。入門のステップが終わりつつあるということなのだろうか。2月中旬に岡山で国際会議があった。そこで École Normale Supérieure と Montpelier からきていたフランス人2名と会う。またフランス大使館のアタシェをしている人と直接話をする機会があった。ここぞとばかり、今まで蓄えてきたものを必死に組み合わせて、酒の勢いも借りて何とかコミュニケーションを維持することができた。

2月末からアメリカに出かける。その会でもフランス人を探す。Toulouse から直接来た人と Clermont-Ferrand 出身で現在アメリカの大学で働いているという人と会う。Clermont-Ferrand と言われてもぴんと来なかったので、彼は少しがっかりしてミシュラン (Michelin) の町だと教えてくれた。パリしか知らないのだから、と言いながら。パーティで2人がフランス語で話しているところに割り込んでいって話に加わったので、最初は少々驚いていたが、話しているうちに親しみを感じてくれたようである。まさにアルコールのお陰である。去年フランスでも感じたことだが、フランス語で話しかけると彼らの反応が全く違うということ、何とも和やかな雰囲気が漂うのである。言葉を勉強する醍醐味か。ここのところフランス人と直接接触する機会に恵まれている。上達するには彼の地に行くしかないのかな、という気になってくる。

4月から日仏学院 (Institut Franco-Japonais: IFJ) のコースに通うことにした。この考えはアメリカに行っている時に出てきたのではないかと思う。IFJ に行って相談する前は Niveau 4 の文学コースにでも入ろうかとも思っていたが、実力はそこまでないということで、Niveau 2 のビジネス・文化などフランスでの生活を中心に応用可能な表現を学ぶコースにした。申込みの時に、春の DELF A5、A6の申込みもしてきた。

日仏学院

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仏検1級 - 「ひめごと」 - DELF - フジ子・ヘミング

2005-02-23 22:52:39 | フランス語学習

(decembre 2003)

19日に仏検の結果がきた。80/150(53%)で合格ラインの93点(62%)には届かなかった。予想の90点と大きく違ったのは、作文、書き取りの採点が甘かったせいだろう。今回は試験を受けていてわかったという感じが全くなかった。まだ勉強した時間が足りないということだろう。あと1年くらいやれば何とかなりそうかな、という感触を得た。

NHKテレビでタンゴの歴史をやっていたので、それを見ているうちに午前2時近くになった。メランコリーがあるのは、バンド・ネオンの音がバイブレーションしているので表情があるのと、ベノスアイレスが港町のせいで常に別れを内包しているせいだという。渋谷のイメージフォーラムでJCブリソーの「ひめごと(Choses secrètes)」を見た後、渋谷の街を散策する。

ひめごと
Choses secrètes

年末の22日にDELFの結果が届いた。A3が75%でA4が89%であった。これでDELF第一段階が終わった。三種類の試験を受けたが、いずれも現在の実力を適切に反映しているということが分かった。驚いたことに、どれかの試験が一段上の判定をするということはなかった。今のところ中級の下から上に向かう段階という感じである。しかし、今年の初めの状態からは想像もつかない進歩であり、来年につながる結果であると考えている。

数年前、フジ子・へミングというピアニストの軌跡を描いたNHK-ETVのドキュメント番組「フジ子~あるピアニストの軌跡~」を見て、自分のこれまでを振り返り、他人事と思えない、不思議な共感を持った(再放送もあり、それも見ていた)。先日、その番組を基にしたと思われるフジ子・ヘミングの語り本「魂のピアニスト」とロランバルトの「表徴の帝国」、ジョルジュバタイユの「宗教の理論」を買う。帰ってからフジ子・ヘミングの本を読み終える。ひがみ根性がしみこんでいるようだが、自分の成功に執着してごまかさず、悩み苦しみ喜んでいるさまが伝わってくるのが、人の心を打つのだろう。この前アマゾンで買った「パステルナークの白い家」という本を読む。詩人、旅人、憂いが溢れている。中に出てくる詩人、与謝蕪村など読んでみたいと思う。

フジ子・へミング
フジ子・へミング 魂のピアニスト
表徴の帝国
宗教の理論
パステルナークの白い家

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仏検1級 - 川端康成 - 大江健三郎

2005-02-22 20:44:53 | フランス語学習

(novembre 2003)

今月23日に仏検1級の試験がある。今回はあくまでも現在の実力を試すため。日曜日に見つけた書取り・聞取りのCDを昨日聞いてみた。今のレベルでは話されていることが手にとるようにはわからないが、勘を働かせて見当がつくという程度である。書取りも頭の中でやってみたが、少しはいけそうな感じがしてきている。しかし作文の方は少し前に仕入れた本を読み始めているが、2週間ではどうにもならない。これまでに覚えている構文を使って意訳するしかないだろう。要するに、如何に構文を豊富に覚え使えるようになっているかという問題だろう。読解に関しては今さら時間を費やしても無駄で、これまでの蓄積を検定してもらうという俎板の鯉状態である。これまで1級を受けるかどうか迷っていたが、今では受けることにしてよかったと思っている。試験があるとそれなりに準備をすることになるので、いろいろと気付くことが多い。 

仏検1級を受けてきた。今回も現在の実力をそのまま反映する結果になった。作文や書き込みの正確な採点が分からないので何とも言えないが、60%まで行けばよいだろう。今回気付いたことは、綴り(アクサンを含めて)がいい加減であること、専門用語(今回は、経済関連の語彙がわからず調子が狂ってしまった)、前置詞の使い方や同義語も分かっていないことなどである。作文に関してはぶっつけ本番だったので、こんなものだろうという感じである。ただ直前に読んだ和文仏訳の本は少し役に立った。次回に向けて幅広く文章を読み、構文を蓄えなければならないということだろう。聞取り書き取りに関しても綴りの不正確さでだいぶ損をしているようだ。今回は書き終えた後に時制や性を検討するところまで行かなかった。それどころか途中で投げ出そうと思ったほどだが、何とか切れずに時間いっぱいで終えることができた。

コレクション・フランス語〈7〉書く

先日、テレビで懐かしい座談会(川端康成、三島由紀夫、伊東整による)を流していた。その中で川端が「源氏物語などは少しやると誰でも読めるようになりますよ」というようなことを言っていた。それを聞いて、要するに訳文を通さずに原文に親しめばよいのだという当たり前のことに気付かされる。フランス語と同様に、好きな外国語だと思って読み始めればいずれ分かるようになるということか。時間をつくって読んでみたいものである。フランス語から日本古典へという展開も面白い。これからの楽しみに取っておこう。

川端康成氏を囲んで(平成15年11月30日「日本文学を巡って」)

昨日、日本の新聞を読んでいたら、大江健三郎がフランスの新聞に日本政府を批判する論文を発表したという記事が出ていたので原文を探してみた。La Libérationに"Je suis un vieil homme en colère."で始まる非常に読みやすい論文が見つかった。全文覚えられそうなくらいである。読んでいるうちに、Émile ZolaがL'aurore紙に出したJ'accuseという論文のことを思い出していた。最近立ち寄った本屋で清岡卓行の「マロニエの花が言った(上・下巻)」(Ainsi parlaient les fleurs de marronnier)を読み、すんなり入ってくるので買った。

Libération
Je suis en colère (Kenzaburo Oe)
Émile Zola
マロニエの花が言った

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DELF A3, A4 - Hubert Reeves

2005-02-21 20:53:45 | フランス語学習

(octobre 2003)

はや10月。来週日曜には DELF の試験がある。今回は、この春よりは緊張していないようだ。これで大丈夫なのだろうか。文法書や会話本、教科書などを読んではいるがどうなるか、、

この日曜日に DELF A3、A4 の試験があった。今回は手紙文が中心になるようなので、試験日の午前中に試験対策本で基本的な言い回しを覚えて行った。そのお陰かどうか分からないが、何とか書くことができた。問題は、田舎のホテルへ予約のための問い合わせをするフォーマルな手紙、Yahoo に出た記事で New York の画商が地下鉄で置き忘れた高価な絵の入ったバッグの顛末についての質問、友人の間での E-mail のやりとり(ある条件を満たしたパリ案内書を探してもらう、ネットで調べた内容についての説明、その御礼として食事への招待、仕事があり都合がつかない旨の断りのメイルなど)をその人になって書くもの、短い新聞記事にタイトルをつけるものなど。聞き取りは、感情表現、肯定、疑問などを聞き分けるもの、内容の理解度をチェックするものなどで、いずれもナチュラルスピード、しかも最後の問題は実際のニュースの録音?らしく全くわからなかった。総合的に見れば、細かいミスはいくつもあったが、70-80% くらいは行きそうな感じであった。来週、面接がある。ある記事を読ませて、その内容について発表後質疑応答があるようだ。昨日、A5、A6、DALF の過去問をネットで見てみたが、一段と難しくなるようである。新聞記事を読み、その内容をまとめたり、自分の考えを発展させるということをやっておかなければ難しいだろう。

先週の日曜 (3時15分~) に DELF A3 の面接を受けてきた。今回の試験官は大学で心理学を勉強したという女性。3種類の問題から一つを選び、その内容について質疑応答するもの。封筒から取った問題は環境問題を扱ったもの (Le Monde に出ていた Hubert Reeves という天文物理学者 astrophysicien で科学の啓蒙家、la vulgarisation de la science をしている人らしい)。まず著者を知っているかと聞かれ、知らないと答えると驚かれた。帰ってからネットで調べてみると gourou の風貌をした人で確かに多くの著書があり、名の通った人のようであった。内容については大体理解できたが、自分の考えを述べるとなると別の話であった。単に会話文を暗記しようとしても頭が空であれば駄目ということを痛感。当たり前のことだが、普段から自分から発するということをやっていないと全く使えないということが分かった。面接の途中、外の騒音が入ってくると声が聞きにくくなり窓を閉めてもらったが、先週の聞き取りでもトラックなどが外で走っていると聞こえなかったので、少し耳が遠くなってきているのかもしれない。

Hubert Reeves (anglais)
Hubert Reeves (francais)

ところで、試験を待つ間ロビーで TV5 を sous-titres に合わせて小さな声を出しながら見ていた。そこに前回の DELF A1 の面接試験官だった人が来て、覚えていたらしく"Comment allez-vous?"と握手を求めてくれた。気分が和んだ瞬間であった。いろいろと感じることもあったが、一応第一段階を終えたのでほっとすると同時に、疲れがどっと出てきている。先日読んだ吉本隆明の本の中に、「何事も 10年 休まずに続けたらプロになる」というような言葉があった。力づけられる言葉である。問題はやはり、これを実践できるかどうかなのだろう。

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2年目にして仏検1級挑戦へ

2005-02-21 20:37:24 | フランス語学習

(septembre 2003)

いろいろと迷った挙句、結局仏検1級の願書を出した。合格は無理だろうが、様子を見るためとそのために緊張感を持って勉強するだろうという期待を込めて。今日、学校の先生が最後だからということで、「なぜフランス語を話すようになったか、どのように勉強してきたかを話して欲しい、そしてそれを録音させてくれないか。(発音には問題があるものの、とは言わなかったが)その年で始めて2年余りである程度話すようになるのは珍しい(un cas intéressant)ので」ということで、丁重な条件法を使ってお願いされた。これまでこのページに書いてきたようなことを話した。面映い経験であった。

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