8月末にパリに来てから2ヶ月経った。資料を探しに、たまにはこちらにも訪問している。今、9月以降の訪問者数を見て驚いた。更新を止めると徐々にアクセスが減ってくるのではないかと思っていたが、これまでと全く変わらない 12,000 を超える方々が訪問されたことになっている。この状態が続くと年に7万くらいの方々の目に触れることになる勘定だ。ここがデータベース的役割をしているのではないかと9月に一時休止をする段階で疑っていたが、これ程だとは思わなかった。
ブログを始める前にどこかで読んだ 「あなたのブログを毎日読んでくれる人がいるなどという幻想を持ってはいけません」 という専門家の言葉が思い出される。この数字から、それ以前にもこれだけの不特定多数の方々が訪れていたと考えるのが理に叶っているのだろう。もしそうだとすると、私の想像を遥かに超えてこの場所が開かれていたことを意味している。喩えてみると、今やこのハンモックが一つの命を持ち一人で歩き出しているような、あるいはここが地図の案内に載った資料室のようなものになったと言えるのかもしれない。始める時には考えも及ばなかった展開に大きな満足を覚えている。
アクセス元の検索に使われているキーワードで引っかかってくるサイトを眺めていると、このブログが最初のページにリストアップされていることが多い (もちろん、そういうケースだからアクセス元として出ているのだろうが)。場合によっては、キーワードそのものよりも上に来ていることもある。検索画面に出てくる順番がそこを訪問するかどうかの最大の決め手になり、ネットで商売をしているような方はこの順番が一つ違うだけで売り上げに響くという話を聞いたことがある。もちろん企業秘密なのだろうが、どういう基準でグーグルやヤフーがその配列を決めているのか知りたくなる。冷静に見ると、この場所が生かされている大きな理由はそのあたりにあるのかもしれない。