フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

エルトン・ジョン YOUR SONG - ELTON JOHN

2007-06-19 00:48:09 | MUSIQUE、JAZZ

YOUR SONG

Lyrics by Bernie Taupin

It's a little bit funny this feeling inside
I'm not one of those who can easily hide
I don't have much money but boy if I did
I'd buy a big house where we both could live

If I was a sculptor, but then again, no
Or a man who makes potions in a travelling show
I know it's not much but it's the best I can do
My gift is my song and this one's for you

And you can tell everybody this is your song
It may be quite simple but now that it's done
I hope you don't mind
I hope you don't mind that I put down in words
How wonderful life is while you're in the world

I sat on the roof and kicked off the moss
Well a few of the verses well they've got me quite cross
But the sun's been quite kind while I wrote this song
It's for people like you that keep it turned on

So excuse me forgetting but these things I do
You see I've forgotten if they're green or they're blue
Anyway the thing is what I really mean
Yours are the sweetest eyes I've ever seen


-----------------------
今、衛星放送をつけてみると、コート・ダジュールの空の旅が流れている

ただただ素晴らしい

自分は鳥になりたいのだろうか

いつか見たサン・テグジュペリ Saint-Ex の空の旅を思い出していた

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モーツアルトのバイオリン協奏曲 A-S MUTTER JOUE LE MOZART

2007-06-10 01:32:51 | MUSIQUE、JAZZ

2年前のDALF-C1の試験の後、疲れ切ったこの頭を癒してくれたのがモーツアルトのバイオリン協奏曲であった。それ以来、しばしばすべてをまとめて聴くということが多く、最近もその例外ではない。昨夜から今日にかけて、衛星放送でアンネ・ゾフィー・ムター (Anne-Sophie Mutter) がその全曲を指揮をしながら演奏しているのを偶然にも聴くことができた。

デビューした当時からカラヤンのお気に入りだったと記憶しているが、今では立派な演奏家になっている。今回の映像にはカラヤン張りの演出も感じられる。今調べて見ると、もうすぐ44歳。2度目の結婚を2002年にアンドレ・プレビン (André Previn) としていたとは知らなかった。昨年、離婚している。インタビュー映像も出ていたが、話し振りは切れがよく、聞いていて気持ちがよい。少し大きなところから音楽を見てみたくなったのだろうか、最近指揮の勉強も始めたようで、音楽に対する理解が益々深まってきたと言っている。

モーツアルトの音楽は 「雲間から差し込む陽の光」 のようで、時を刻むほどにその味わいが増してくるという。それから面白いことを言っていた。モーツアルトの音楽は俳句のようなものだという。文体が簡潔で行間を読むのに多くの才能を要する。また彼の音楽は静寂に始まり静寂に終る特徴があるとのこと。「美」 と 「静寂」 がキーワード。

存分に楽しませていただいた。

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バーブラ・ストライサンド BARBRA STREISAND "EVERGREEN"

2007-04-17 23:30:07 | MUSIQUE、JAZZ

   今日も雨が続いている。
   まだ周りの様子がよくわからない中、アメリカの懐に揺られていたボストン時代。
   映画の中によく身を委ねていたことを思い出す。

   そして今 "A Star is Born" のテーマソング Evergreen が頭に浮かんできた。
   Barbra Streisand と Kris Kristofferson による。
   お二人ともお若い。

   Evergreen

   Love soft as an easy chair
   Love fresh as the morning air
   One love that is shared by two
   I have found with you

   Like a rose under the April snow
   I was always certain love would grow
   Love ageless and evergreen
   Seldom seen by two

   You and I will make each night a first
   Every day a beginning
   Spirits rise and their dance is unrehearsed
   They warm and excite us, cause we have the brightest love

   Two lives that shine as one
   Morning glory and midnight sun
   Time we've learned to sail above
   Time won't change the meaning of one love
   Ageless and ever evergreen

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伊東ゆかり 「小指の思い出」  "LE SOUVENIR DE PETIT DOIGT"

2007-03-07 21:31:03 | MUSIQUE、JAZZ

昨晩、テレビの歌番組で伊東ゆかりさんが 「小指の思い出」 を歌っているところに居合わせた。この歌は私の青春時代の思い出の歌になっている。切っ掛けは思い出さないが、とにかく気に入ってしまい 「恋のしずく」 とともに長い間愛唱歌になっていたことを、何年か前に母親が思い出させてくれた。お恥ずかしい話だが、この歌を口ずさみながら学校に通っていたという。自分の内側からの観察から生まれた記憶とその時の表現型にギャップを見出す時、いつも新鮮な驚きを感じる。

これも何年か前、彼女のコンサートに顔を出してみた。余り周りを気にしない、競争とは無縁の、のんびり行きましょうというような彼女の人柄が滲み出てくるようなコンサートで、彼女が歌いながら客席に出てきてこちらの方に顔を向けると、なぜか自分だけが見られているような錯覚に陥っていた。ファン心理とはこういうものなのか、と思っていた。久しぶりにこの歌を聞きながら、すべてを許せるような気分になっていた。

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佐藤允彦を聞く ECOUTER MASAHIKO SATO

2007-02-19 00:16:37 | MUSIQUE、JAZZ

その人の演奏会場に入ると、いつもとは違い空気の密度が濃いと感じる。もちろん満席なのだが、数のせいではなさそうだ。お客さんから何かが発散されて空気を満たしているという印象である。

  佐藤允彦 (1941-) 
    加藤真一 (ベース)
    村上 寛 (ドラムス)

佐藤允彦という名前は学生時代から知っていた。中山千夏のお相手として (最近の方はご存知だろうか)。ただ、その音楽に意識的に触れることはなかった。ジャズに詳しかった今は亡き友人HT が、彼は千夏 (当時大活躍をしていた) よりもずっと才能がある、と言っていたのを思い出し、その人の演奏を聞いてみようと思った。その日演奏された曲で覚えているのは、以下の通り。

  "I won't dance" (Jerome Kern)
  "What are you doing the rest of your life ?" (Michel Legrande)
  "That old feeling"
  "Only you" (The Platters) ・・・ 懐かしい、懐かしい気分にさせてくれた。

それから日本の歌 (童謡) を演奏後に (1回だけ演奏前に) どれだけ変形されているのかをわかりやすく紹介し、客を楽しませてくれる。例えば、

        「四丁目の犬
        「あわて床屋

日本人の感情に根ざしてジャズに向かい合っているという印象である。66歳になるご本人がまずお楽しみになっているのかもしれない。人生を、そして音楽を少し遠くから見ることができるようになった余裕が滲み出ている。フランス語に、よりよく理解するために少し離れたところからものを見るというニュアンスの "prendre du recul" という表現がある。そういう円熟の時期に入りつつあるのを感じることができた。それをお客さんが感じ取り、自らの人生を重ねながら楽しんでおり、それが演奏者との間に何とも言えない柔らかなコミュニケーションを可能にしているようにも感じた。アンコールにはドラムスの村上寛さんの "Outrunner" という疾走する曲が演奏されてお開きになった。
 
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「私には何の悔いもない」 NON, JE NE REGRETTE RIEN

2007-02-11 00:22:27 | MUSIQUE、JAZZ

LE POINT の2月1日号にエディット・ピアフの特集が出ていた。

エディット・ピアフ Édith Piaf (19 décembre 1915 - 10 octobre 1963)

彼女を発見するきっかけになったのが、"Non, je ne regrette rien" であることはこのブログでも書いたことがある。それまで名前だけだったこの大歌手が、突然自分にとって意味のある存在になったその瞬間のことを。

今回の記事は、Olivier Dahan 監督による彼女の映画 "La Môme" (このサイトで予告編、写真などが楽しめます) が2月14日から公開されるのを機に組まれた13ページ及ぶ大特集である。すべてはカバーしきれないので、私にとって因縁の曲を作った現在77歳の方がピアフを語っているところだけをつまみ読みしてみた。

シャルル・デュモン Charles Dumont (1929 -)

「私がピアフに会ったのは、まだ30歳の時です。それまでに、ダリダ、コレット・ルナール、ティノ・ロッシ、アニー・コルディなどに曲は書いていました。いつも彼女に曲を書きたいと思っていました。私にとって星のように輝くものでした。おそらく私だけではなく、フランスそしてナバラのすべての作曲家にとってもそうだったでしょう。

  "C'était pour moi l'étoile. Pas seulement pour moi, mais pour tous les compositeurs de France et de Navarre."

ミシェル・ヴォケール Michel Vaucaire が "Non, je ne regrette rien" を作った後、1960年10月5日午後5時、ランヌ街63番に行くと彼女の秘書が迎えてくれた。彼女がお風呂に入っていたので、一時間待つことになりました。私が弾き終わった後、彼女はこう言いました。『この曲を書いたのは本当にあなた?』 そしてこう付け加えました。『あなたが書いてくれたこの歌は世界を駆け巡るでしょう』と。

  "Est-ce que c'est vraiment vous qui avez écrit ça ? Jeune homme, cette chanson que vous m'avez écrit, elle fera le tour du monde."

私は家に帰って狂喜していました。彼女はその夜電話もしてくれたんです。それから朝の2時まで弾き続けました。オランピア劇場の支配人ブルーノ・コカトリックス Bruno Coquatrix が是非自分のところでやってほしいと懇願に来ました。彼女は "Non, je ne regrette rien" という曲があると言って、それから3ヶ月間オランピアで公演をしました。その舞台で歌う前に曲の作者を言ってくれるのは彼女だけでした。・・・それから私の人生は変わってしまいました。エディット・ピアフに会わせてくれたことを神に感謝しています」

  "Sur scène, il n'y avait qu'elle qui, avant d'interpréter une chanson, annonçait le nom de l'auteur....Ma vie en a été changée. Je remercie le bon Dieu, si on y croit, de m'avoir fait rencontrer Edith Piaf."

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この中で、彼女のアパートで 「一時間待った」 という意味で、彼は "On a poireauté une heure." と言っている。poireau (ねぎ) の植わっている姿が待つことを連想させるのだろうか。rester planté comme un poireau, faire le poireau という表現もあるようだ。

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木下ときわを聞く ECOUTER TOKIWA KINOSHITA

2007-01-28 00:08:13 | MUSIQUE、JAZZ

ある週末の夜、偶然にもこの歌い手に出会う。

木下ときわ
 

Dois Mapas (ポルトガル語で 「2つの地図」 という意味) というユニットで活動されている方。日本女性としては大型である。そのためか、声が深く存在感がある。ややかすれたように聞こえるところもあり、味がある。そして何よりも、真っ直ぐな、素朴な、どこか遠くをじっと見つめているようなお人柄、あるいは真っ直ぐな、素朴な、原始的なものに惹かれているような方とお見受けした。どこまでも静かなのである。盛り上がるところでも決して弾けない。コントロールされている、どこか沈んでいる。意識してそうしているというよりは、この方の内なるものがそうさせるのではないかと思わせる。

当日は次のような歌が歌われた (順不同)。

「コヘンテーザ」 (アントニオ・カルロス・ジョビン)

「海へ来なさい」 (井上陽水)

    海へ 来なさい
    海へ 来なさい

     太陽に負けない肌を持ちなさい
     潮風に溶けあう髪を持ちなさい

      どこまでも泳げる力と
      いつまでも歌える心と
       魚に触れるような
       しなやかな指を持ちなさい

    海へ 来なさい
    海へ 来なさい
     そして心から幸せになりなさい

       風上へ向かえる足を持ちなさい
       貝殻と話せる耳を持ちなさい

        暗闇をさえぎるまぶたと
        星屑を数える瞳と
         涙をぬぐえるような
         しなやかな指を持ちなさい

    海へ 来なさい
    海へ 来なさい
     そして心から幸せになりなさい

「私の快楽」 (木下ときわ)
「百年先のみなさん」 (新美博允)
「旅する人」 (新美博允)
「月の姿のように」 (木下ときわ)
「塩の歌」 (塩田で働く人を歌ったミントン・ナスメント?の作)
「出会いと別れ」 (ミントン・ナスメント?)
「よいとまけの歌」 (美輪明宏)
「アラルナ」(「青いオーム」という意味で、インディオの歌)
「ケサラ」
などなど。そしてアンコールには 「ジンジ」 が歌われた。


この日、彼女のグループが 「極東組曲」 というCDを出していたことを知る。この名前に聞き覚えがあった。どこでどうつながるのかわからないものである。その記憶が蘇ってきた。森美術館での展覧会 (Africa Remix か) に向かう途中のブックセンターで、そのタイトルに惹かれて仕入れていたのである。 一度だけ聞いて、余りピンと来なかったせいか、そのままになっていた。彼女の場合、まず実演に触れてからの方がよいのかもしれない。しかし、こういう行ったり来たりする経験もまた面白いものである。

普段はファースト・セッションで引上げるのだが、その日は帰ろうとすると外は土砂降り。最後まで付き合うことにした。これも不思議な縁である。

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ロベルト・アラーニャで昂揚 GALVANISE PAR ROBERTO ALAGNA

2007-01-19 08:50:25 | MUSIQUE、JAZZ

昨日の記事のこともあり、今朝の通勤時にアラーニャのCDを聴きながらくる。朝から金管がバリバリ鳴り、彼がこれ見よがしに声を張り上げるのを耳にしていると不思議と興奮してくる。ラテンの血が混じっていると、ここで手を振り上げ歌いだすかもしれないと思うところに溢れている。オペラの醍醐味のひとつなのだろう。その昔、メトロポリタン・オペラをシーズン・チケットで観ていたことがあるが、歌い手によってこれほどまでに声の艶や広がりが違うのかということに驚いた経験がある。この世には奇跡と思われる創造物がいるのだ、ということに改めて目を見張ったその時の記憶が甦ってきた。

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ロベルト・アラーニャ ROBERTO ALAGNA

2007-01-18 22:11:44 | MUSIQUE、JAZZ

今日のお昼の散策で届いたばかりの Le Point を見ているとき、あれ!この人はひょっとして、と思う記事があった。その主役は、

ロベルト・アラーニャ
Roberto Alagna

ほとんど独学というこのテノールが、昨年12月10日、ミラノのスカラ座でオペラ 「アイーダ」 のラダメス役を歌っている途中で啖呵を切るようにして退場したというのだ。この記事を見た時、昨年暮にルーブルのショッピング街で仕入れたオペラの抜粋集を歌っているのがひょっとするとこの人ではないかとの思いが過ぎる。帰って調べてみると、やはりそうであった (CDは "Viva Opera !")。CDを手に入れた時はこの事件がすでに起こっていたことになる。わざわざ目立つところに並べられていたのはそのためで、どうやら乗せられていたようだ。

今回の事件の伏線となったのは、初日の批評家の評が自分だけに厳しく、他のすべての人は好評でカチンときていたこと、地元新聞のインタビュー記事で、「アラーニャがスカラ座は私の役に立たないと語った」 と曲げて書かれたこと、そして当日、出演者入り口で男が待っていて、お前を潰してやるというような素振りをしてきたこと、さらに彼の代役が準備されているという話を聞いていたことなどがあり、ほとんど切れる寸前で舞台に上がっていたことが想像できる。

彼は舞台に上がり、「アイーダ」 が始ってすぐに出てくる 「清きアイーダ」 "Celeste Aida" を歌う。この曲には 「恐怖のB♭」 "Redoutable si bémol" と呼ばれるテノール泣かせのところがあるのだが、そこでブーイングが起こったのだ。これで彼は完全に切れてしまった。

私がアメリカにいた当時、ルチアノ・パヴァロッティがテレビで何度も語っていた話を思い出した。「テノール歌手はいつも闘牛場にいるようなもの、いつ殺されるかわからない。観客はテノールがいつ音を外すのか楽しみにしているのだから。」

彼は "Monsieur Difficulté" と呼ばれ、妻のソプラノ歌手アンジェラ・ゲオルギュー Angela Gheorghiu も "Dragon Diva" の名前をもらっている気分屋で、ご夫妻で "チャウシェスク夫妻 Les époux Ceausescu"、"Bonnie and Clyde" などと揶揄されているらしい。

CDがよく売れているのでのぼせ上がっているのではないか (il a la grosse tête)。ジダンの頭突きは許されても、アラーニャはオペラのジダンじゃないのでオペラ界との関係を壊してしまった、と手厳しい。ただ彼は劇場が戦場になるのだったら歌う気はしない、心が平穏でなければいい歌は歌えないのだと語っている。自らをカレラス、パヴァロッティ、ドミンゴに続く "第四のテノール le quatrième ténor" と名乗る彼は、スカラ座もその殺人的観客もどうでもよいと思っているのかもしれない。・・・当分の間は?・・・

こういう事件そのものが劇的でオペラを見るようである。

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椎名豊トリオをパリで聞く YUTAKA SHIINA TRIO A PARIS

2006-12-30 00:04:17 | MUSIQUE、JAZZ

先日、パリの日本文化会館 (Maison de la culture au Japon) 小ホールで椎名豊トリオを聴かせていただいた。

Yutaka Shiina (piano)
Darryl Hall (contrebasse)
Lionel Boccara (batterie)

Charles Mingus と George Gershwin の他にオリジナル4曲。日本で見る時よりも柔らかい、シャイな感じで挨拶をはじめ、いつもながら息のあった演奏を繰り広げていた。普段は小さな場所で聞いているが、小ホールのジャズは違った味があり、1時間ほどのコンサートを十分に楽しむことができた。始る前にホールで椎名さんと偶然にお会いし、演奏中には日本で知り合いになった Lionel さんが最前列にいる私を見つけて驚きの表情をしていた。終わってから再会を約して会場をあとにした。

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井上陽介を聞く ECOUTER YOSUKE INOUE

2006-12-17 10:06:29 | MUSIQUE、JAZZ

トリオを聞く。

井上陽介 (b)
海野雅威 (p)
小山太郎 (ds)

井上さんの演奏は何回か聞いている。以前にも少しだけここで触れたことがある。彼は10年以上ニューヨークで演奏されていたとのこと。いつも感じることだが、ユーモアたっぷりの演奏で、音楽だけではなく人生を楽しんでいる様子が滲み出ている。同じような印象は他のメンバーからも伝わってくる。そのせいかどうかわからないが、女性ファンも多いようだ。

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北浪良佳イン神戸 CONCERT DE YOSHIKA KITANAMI A KOBE

2006-11-29 21:03:48 | MUSIQUE、JAZZ

先月、北浪さんの歌を聞かせていただき、その記事を書いた。そこに "fund money じゃん"様からコメントが残されていた。神戸での縹 (はなだ) 賞受賞記念コンサートにお越しくださいというもの。その中にあった 「・・・神戸空港もできましたので・・」 というところに反応。とんぼ返りを決めてしまった。

コンサートは 「JAZZと武満徹の歌と北浪良佳」 と題されていた。初めての神戸空港から三宮に出るのは確かに便利だ。会場は兵庫県立美術館のミュージアムホール。

ジャズのスタンダードで始まる。しかし、彼女の場合は日本語の歌が圧倒的によいのだ。ジャズも日本語で歌ったらどうかと思うくらいに。

「街の人」 の詩は、彼女が新宿の人の波を見ている時にできたという。以前にも聴いたことがある。

当日歌われた武満の曲は以下の通り。

「小さな空」 (Small Sky, 1962年)
「さようなら」 (Sayonara, 1954年)
「◯と△の歌」 (A Song of ◯'s (Circles) and △'s (Triangles), 1961年)
「めぐりあい」 (The Encounter, 1968年)
「恋のかくれんぼ」 (The Game of Love, 1961年)
「燃える秋」 (Glowing Autumn, 1978年)
「見えないこども」 (Unseen Child, 1982年)
「雪」 (La Neige, 1963年)

この中の 「雪」 という曲。前回失礼にも 「今の歌は何語ですか」 と思わず聞いてしまった。今回もその印象は拭えなかった。フランス風の音が聞こえてくると、もっと魅力的になると思うのだが、、。いっそフランス人に発音をみてもらった方がよいのでは、と余計なことまで考えていた。

暖かい雰囲気の中でコンサートが終わる。会場を出ると、外は雨。タクシーがすぐにつかまると思い傘を置いてきてしまった。つかまるまでの30分ほど、コンサートの残り香を味わいながら冷たい雨に打たれていたが、傘を差し出してくれる年配のファンもいて心温まる滞在となった。

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(1 décembre 2006)
本日、北浪さんの歌を再び聞く機会に恵まれた。会場によって全く違った印象を受けるが、私にはライブハウスの方が魅力的に感じる。今回は初めての曲ばかりで存分に楽しむことができた。例外として「雪」があったので、終わってから楽譜を見せていただいた。そうすると、私の耳の方が間違っていたことが判明。彼女にその旨お伝えしておいた。お話してみると若い時に (今でもお若いが) フランスに滞在されたこともあるようで、フランス語は私の先輩に当たる。今回のことで改めて、特に聞き取りがなっていないということを実感する結果になった。

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吉田拓郎が美空ひばり? YOSHIDA TAKURO ET MISORA HIBARI

2006-11-24 20:57:49 | MUSIQUE、JAZZ

先日、死について語る寺山修司を読みながら養老孟司を思い出していた。つい最近、吉田拓郎とかぐや姫の嬬恋コンサートのドキュメンタリーがテレビで流れていた。拓郎の歌を意識して聞いたのは初めてである。そしてコンサートの最後、頭を深々と下げ挨拶をしている時の吉田拓郎の顔を見ながら、美空ひばり、あるいは美空ひばりの母親と余りにも似ているのに驚いていた。

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武満徹の声を聞く ECOUTER LA VOIX DE TORU TAKEMITSU

2006-10-09 18:36:51 | MUSIQUE、JAZZ

先日、北浪さんの歌で武満徹の歌曲を聞き、余りにも素直に中に入ってきたことに驚き、感激したことを書いた。実はその日のリハーサルから聞いていた 「Small sky」 は私の持っているCDの最初の曲であることが判明した。すぐにピンと来なかったのは、CDがギター演奏なので歌詞の印象がなかったためかもしれない。どこかで会ったというぼんやりとした記憶が、懐かしさを呼びさましてくれることになった。

どですかでん」 Dodes'kaden

武満については、このブログでも一度だけ触れている (14 avril 2005)。以前に彼の言葉をいくつか読んでいるが、今調べたところ 「音楽を呼びさますもの」 (新潮社、1985年) 1冊しか見つからなった。今回はネットで見つけた以下のサイトで彼のお話を聞いて午後を過ごす。

作曲家とは曲を書く人ではなく、この世にある聞こえる音だけではなく、聞こえない音をも引き出してそれを最初に聞く人だと考えていたようである。他の領域にも通じるものがあるような気がする。心が洗われて蘇るようだ。

Toru Takemitsu, his music and philosophy


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北浪良佳再び YOSHIKA KITANAMI ENCORE

2006-10-06 23:56:45 | MUSIQUE、JAZZ

デュオを聞く。

北浪良佳 Yoshika Kitanami (vo)
海野雅威 Tadataka Unno (pf)

海野さんは初めて。poétique な心が迸り出るようであり、またそれをわれわれの中
に呼び起こしてくれるような素晴らしい演奏であった。特にソロの曲には泣けてきた。

北浪さんは再び。その日は少し早めに着いたせいか、リハーサル中であった。幸運にも30分ほどリハーサルを聞かせていただいた。それがなかなかよいのである。打ち合わせの緊張はあるものの、本番よりはリラックスしているようで、自分の部屋で歌ってもらっているような贅沢な気分に浸っていた。

ジャズのスタンダードを聴いていると、なぜかアメリカ時代の記憶が蘇ってくる。今回も日本の歌が歌われていた。最後も日本の曲で、武満徹作詞・作曲の 「小さな空 Small sky」、アンコールはフランス語の歌詞が付いている 「雪 La neige」。

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  「小さな空 Small sky」 (その日歌われたバージョン)

青空見たら 綿のような雲が
悲しみをのせて とんでいった

いたずらがすぎて 叱られて泣いた
子供の頃を思い出した

夕空見たら 教会の窓の
ステンドグラスが 真っ赫に燃えてた

いたずらがすぎて 叱られて泣いた
子供の頃を思い出した

夜空を見たら 小さな私みたいに小さな星が
涙のように 光っていた
ああ小さな星だ

いたずらがすぎて 叱られて泣いて泣いていた
子供の頃をちょっとだけ思い出して
戻ってみたくなった

いたずらがすぎて 叱られて泣いた
子供の頃を思い出した

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この曲は一度聞くとすぐに入ってくる。しかもしっとりと染み入るように。そのせいか、帰り歩きながら自然にその曲が口から出ていた。いずれ武満の曲をCDに入れてほしいものである。次回の演奏会の予定を教えていただいた。

「JAZZと武満徹の歌と北浪良佳」
2006年11月26日 (日)
16:00-18:00
兵庫県立美術館・ミュージアムホール

このコンサートは21世紀の美しいひょうごづくりを担う女性の活動を讃え、応援するために創設された縹 (はなだ) 賞の受賞記念コンサートとして行われるという。

(version française)


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9 octobre 2006
武満徹の声を聞く ECOUTER LA VOIX DE TORU TAKEMITSU

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