2019-02-26 16:58:06 Reuters
2019-02-26 16:58:06
2019-02-26 16:58:06
2019/02/26
[ワシントン 25日 ロイター] - 2019-02-26 16:58:
した。同時に、合意に至らない可能性もまだ残されているとして、慎重な姿勢を崩さなかった。
トランプ大統領は前日、3月1日に予定されていた中国製品に対する関税引き上げの期限を延期すると表明。協議がさらに進展すれば中国の習近平国家主席と直接会談して最終合意を締結するとの考えも示した。[nL3N20J12W]
トランプ大統領はこの日、「中国と首脳会談を行い、署名する」とし、「それで決着することを願う。われわれは極めて近い位置に付けている」と語った。
同時に、通商合意が「かなり早期に実現する可能性があるが、実現しない可能性もある」とし、慎重な構えものぞかせた。
一方、関税引き上げがどれだけの期間延期されるのかは不明なままとなっている。米通商代表部(USTR)の報道官は、大統領の発言以上に新しい発表はないとした。
協議に詳しい関係筋によると、中国の劉鶴副首相が出席した前週末の交渉には、米国側からライトハイザーUSTR代表やムニューシン財務長官など閣僚級の交渉団が参加したという。
パーデュー米農務長官は25日、通商協議では鶏肉市場へのアクセスや牛肉輸出、飼料用作物など農業に関する諸問題も取り上げられたと明らかにした。
長官は記者団に「中国側が滞在期間を延長したのは良い兆候」と評価。「核心的」な問題が話し合われ、劉副首相が「農業を含むこれら問題の詳細な協議に直接関与した」と理解していると語った。
また、中国は米国産大豆の購入に合意しているものの、米国が「買収される」わけではないと強調し、中国側に知的財産権の保護など構造問題への対処を引き続き求めていく姿勢を示した。
トランプ大統領はこの日遅くにツイッターへの投稿で「中国との通商協議は進んだ段階にある。米中の関係は極めて堅固で、だからこそ関税引き上げの期日を延期した。どうなるか見守ろうではないか」と表明した。
*内世を追加しました。
(c) Thomson Reuters 2019 All rights reserved.
YusakuNisimura
北京在住16年。2010年に中国の経済金融系重点大学である対外経済貿易大学で経済学博士を取得し、同大学で日本人初の専任講師として採用され
今回の米中貿易摩擦におけるアメリカの対中輸入に対する関税は、第一弾の340億ドル(818品目)に25%、第二弾の160億ドル(284品目)に対する25%、第三弾の2000億ドル(5745品目)に対する10%です。
第三弾の10%は、もともと2019年1月に25%に引き上げ予定でした。いま交渉しているのは、この引き上げをせずに税率を据え置くというものです。
つまり、今回合意に至ったとしても、これまでかけた関税はかわらず現状維持にすぎません。米中貿易摩擦の根本的解消にはかなりの時間を要すると思います。
そして今後も関税撤廃に向けて交渉を継続し、中国から何らかの譲歩を引き出していくのでしょう。トランプ大統領のディール戦略ですね。
日本としても、日米TAG交渉を控えていますが、かなりタフな交渉となることが予想されます。
2019-02-26 16:58:06
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2019/02/26
[ワシントン 25日 ロイター] - 2019-02-26 16:58:
した。同時に、合意に至らない可能性もまだ残されているとして、慎重な姿勢を崩さなかった。
トランプ大統領は前日、3月1日に予定されていた中国製品に対する関税引き上げの期限を延期すると表明。協議がさらに進展すれば中国の習近平国家主席と直接会談して最終合意を締結するとの考えも示した。[nL3N20J12W]
トランプ大統領はこの日、「中国と首脳会談を行い、署名する」とし、「それで決着することを願う。われわれは極めて近い位置に付けている」と語った。
同時に、通商合意が「かなり早期に実現する可能性があるが、実現しない可能性もある」とし、慎重な構えものぞかせた。
一方、関税引き上げがどれだけの期間延期されるのかは不明なままとなっている。米通商代表部(USTR)の報道官は、大統領の発言以上に新しい発表はないとした。
協議に詳しい関係筋によると、中国の劉鶴副首相が出席した前週末の交渉には、米国側からライトハイザーUSTR代表やムニューシン財務長官など閣僚級の交渉団が参加したという。
パーデュー米農務長官は25日、通商協議では鶏肉市場へのアクセスや牛肉輸出、飼料用作物など農業に関する諸問題も取り上げられたと明らかにした。
長官は記者団に「中国側が滞在期間を延長したのは良い兆候」と評価。「核心的」な問題が話し合われ、劉副首相が「農業を含むこれら問題の詳細な協議に直接関与した」と理解していると語った。
また、中国は米国産大豆の購入に合意しているものの、米国が「買収される」わけではないと強調し、中国側に知的財産権の保護など構造問題への対処を引き続き求めていく姿勢を示した。
トランプ大統領はこの日遅くにツイッターへの投稿で「中国との通商協議は進んだ段階にある。米中の関係は極めて堅固で、だからこそ関税引き上げの期日を延期した。どうなるか見守ろうではないか」と表明した。
*内世を追加しました。
(c) Thomson Reuters 2019 All rights reserved.
YusakuNisimura
北京在住16年。2010年に中国の経済金融系重点大学である対外経済貿易大学で経済学博士を取得し、同大学で日本人初の専任講師として採用され
今回の米中貿易摩擦におけるアメリカの対中輸入に対する関税は、第一弾の340億ドル(818品目)に25%、第二弾の160億ドル(284品目)に対する25%、第三弾の2000億ドル(5745品目)に対する10%です。
第三弾の10%は、もともと2019年1月に25%に引き上げ予定でした。いま交渉しているのは、この引き上げをせずに税率を据え置くというものです。
つまり、今回合意に至ったとしても、これまでかけた関税はかわらず現状維持にすぎません。米中貿易摩擦の根本的解消にはかなりの時間を要すると思います。
そして今後も関税撤廃に向けて交渉を継続し、中国から何らかの譲歩を引き出していくのでしょう。トランプ大統領のディール戦略ですね。
日本としても、日米TAG交渉を控えていますが、かなりタフな交渉となることが予想されます。