会話の中で
どんどん砕けていく助動詞がいくつかある。
want to ~ (~したい)、
be going ~ (~するでしょう/ ~するつもりです )
などなど。
特に be going to の壊れかたは
ハンパじゃなく、
最初の形を留めていない。
その壊れていく過程を、「最善を尽くします」という文章を
英訳して辿ってみよう。
(1) I will do my best.
(2) I am going to do my best.
(3) I'm gonna do my best.
(4) I'm gon' do my best. (ァイ ガン ~)
(5) I'ma do my best. ( アイマ~)
must = have to (ハフトウ) と習ったように、 中学の授業では will = be going to と習う。
ところが、
実はこのニュアンスも微妙に違う
(1) は「そのうち最善を尽くします」(いつになるかわからないけれど)というニュアンスを含む。
(2) は「これから最善を尽くします」(たった今、この時点からそうするように努める)というニュアンスを含むというように、 つまり
will と be going to は必ずしもイコールではない。
(3)~(5) は、
be going to が
段階を経て壊れていく様子がよ―くわかると思う。
want to が口語で wanna になるように、 be going to の to も a に姿を変えて、 going とくっついて gonna に変化。
そこまでは、まあ、いい。ところがある時、ラップの歌詞を見てたら、
gon' という単語を見つけてしまったのである。
最初は 「何これ」と思ったが、文脈から判断して、すぐさま gonna が縮んだものと判断できた。
すると、
今度は、“I'ma ~" というフレーズにぶっつかった。
これまた 「何じゃこりゃあ?」である。 が、そのナゾも瞬時に解けた。以前にこの“fuckin,英会話"
のカテゴリーで見た ma = am + gonna と考えれば、
“ I'ma " が “ I'm gonna ~ " と同じだということに気づく。
この言い回しはラップの歌詞によく登場するが、
ひとつでも多くの言葉を発したいラッパーたちは、
“ I am going to ~ " と言うのはまどろっこしいんじゃないかな。
また ふつう中学生が “ I am going to ~ " と文節を切って話すと、2.2 秒。
アメリカンが “ I'ma " を発したら 0.05 sec だ。
喋りが超速い。