パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

ホントにもう

2023年03月03日 | 本・マンガ・テレビ・映画
3月3日(金)晴れ

老母が市の健診で引っかかり、胃カメラやMRIを撮ることになった。
病院とはいつの時代も時間がかかるものである。
付き添い人nはそれを踏まえて準備をする。
クラフトバンド 制作と読書で何とかやり過ごそう。
図書館で、料理本にエッセイ、小説など6冊借りる。
わが町の小さな図書館ではあるが、十分な品揃えで気に入っている。
無い本は取り寄せればいいし。

魚料理のレパートリーを広げたいなあ、また近々鯛が届くし〜ってことで魚料理の本を一冊。
尊敬を通り越して崇めている志麻さんの本を一冊。
気楽に読む雑誌を一冊。
伊坂幸太郎氏の小説は読み応えがありそうだ。
内館牧子氏の本が並んでいる前でしばし立ち止まり、エッセイと小説を選ぶ。
彼女の高齢者シリーズは、これからそちらへ向かう身には痛いような面白いような切ないような気持ちにさせられて、そして元気になる。

で、木曜日。
朝7時に家を出て8階建ての病院の4階行ったり3階行ったり、途中1階の喫茶コーナーでひっそり朝食を摂ったりクラフトバンド で小物を一つ完成させたり。
まあまあの充実した付添人ぶりである。
軽くエッセイでも読みましょうかと内館牧子氏のエッセイ本を取り出し読み始める。
タイトル「ホントにもう」
まずは日本語美人という章からスタート。
「マジで」とか「超」「ヤバい」「ムカつく」という言葉を使わないようにしたとある。
へえ〜内館さんでも「まぢで」とか使ってたんだ。←ここで気付け!
「すいません」を連発する人にイラついて少々毒づくあたりも内館さんらしい。
「〜でよろしかったですか?」や「〜のほう」とか間違った言い方にイライラされる気持ちもすごくわかる。
なんせワタクシはお寺さんに行くたびに住職の「〜させていただきます」にイラついているのだ。
3つ目の章は「タクシーの攻防」
タクシーの運転手さんとのやりとりが書かれている。
彼女がタクシーに乗ったら運転手さんが「あれ?あー、アナウンサーの人?」と話しかけてきて、、、
へ?いくらなんでも内館牧子氏をアナウンサーと間違う?
間違ったとしたら、どのアナウンサー???
つか、そもそも内館さんっておいくつだっけ?そんなに昔のエッセイ本か?これ。
なんて思い、末尾の著者紹介を見る。
1976年生まれ
へ?あたしより年下???まさか!!!←まだ気づかない
フジテレビ入社
へ?慌てて今度は表紙を見る。
「ホントにもう」  内田恭子
病院の待合室の椅子でひっくり返りそうになる。三枝師匠も真っ青だ。
内館牧子さんの本が並ぶコーナーで手にしたから全く疑っていなかった。
しばし呆然とする。
数日前に、老母を含めた高齢者の危機管理がどうのこうのと声高らかに罵った自分を罵りたい。
ぼけ老人に優しくあれと数日前に上から語った自分よ、そもそも矢部太郎氏の漫画のタイトルは「ぼけ日和」
お前が借りたのは「ボケ日和」
タイトルから間違っとるんじゃ、ボケ!!!と罵りたい。
そして、一番の被害者は内田恭子さんだ。
いや、ワタクシ、キャピキャピして愛嬌だけのフジテレビの女子アナの中で、彼女の顔はとても綺麗で好きだった。
それでも、内館牧子さんだと思って読み始めて、途中から違った違った内田恭子さんだったと、頭を切り替えて読み進めることはできない。
静かに本を閉じて、待合室のビックコミックオリジナルを読むことであった。

自分ではそれほどおっちょこちょいではないと思っているのだが、数年に一度、「いやワタクシ、どちらかというとおっちょこちょいかもしれない」と思う時がある。
この、著者間違いで思い出したのが、・・・
20年くらい前、「蝉しぐれ」で藤沢周平氏が流行った時期に、読んでみようかしらと借りてきて、あまりの文体の軽さに「ウソでしょ!」と表紙を見返したら「藤沢周」という人の本だった。
ホントにもう!!!である。

今日の一枚は・・・
我が庭自慢の木瓜。
もう、カタカナでは書きませぬ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする