こんにちは、筬島(おさじま)です。決してオジサマではありません(^^;
唐突ですが、
今日は思い切ってラブレターを公開します(*^^*)
なぜかといえば、もちろん理由があるのですが……
その理由はちょっと長くなるので、また後日、書きますね。
さて、ラブレター。
誰へのラブレターかといいますと、あなたへのラブレターです。
気持ち悪い? ごめんこうむる?
すみません。目の前でビリビリ破られてしまうかもしれませんが、
もし読むだけでも読んでいただけるなら嬉しいのですが……。
実は私、ちょっと唐突ですが、従妹を自殺で亡くしています。
一番年下で、彼女が大学生のときです。
祖父の葬儀で会ったのが最後でした。
私はその時、彼女を助けてやれなかった無念さ、悲しさ、口惜しさ、
自分への怒り、色んな感情がないまぜになり、やりきれない気持ちで
いっぱいになりました。
人生に終わりがある。
それは当たり前のことなのですが、当たり前で済まされないものもまた
事実でしょう。
壊れ物である命。
それはかけがえのないものであり、尊いものだと痛切に感じました。
私に都合がいいとか悪いとか、知り合いだとか知らない人だとか、
同じ国の人だとか、外国の人だとか、
そんなことと命の尊さは全く関係ありません。
すべての人の命が尊く、愛しく感じられます。
だから、あなたにラブレターを書きました。
あなたに受け取ってもらいたい、ラブレターは物語となりました。
良かったら読んでください。
『フライザイン』という名の物語です。
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キッチリ掴んだはずなのに、手を開くと空っぽ。かりそめの幸せに欺かれてばかり。
だから、地図が必要。本当の幸せを示す心の地図が。
三年前の誕生日、じいじがそれをくれた。
でも、白地図だった。
あの日、あごに垂れ下がったやぎ髭が妙に可愛いじいじを、夕焼けがセピア色に染めていた。
◆第一章◆ めぐりあい
【しあわせの地図】早稲田美桜の世界(三月三日)
「ミオ、誕生日おめでとう。お前ももう十七になったんじゃな」
夕色に染まる笑い皺の多いじいじの顔を見ながら静かにアゴを引く。じいじは目を細めた。
痛々しいほど細くなってしまった手が枕元の茶封筒へ伸びる。セピア色に彩られた紙が、ゆらーりこちらに差し出された。それはA4くらいの大きさで、三、四枚あった。
一枚目には、何やら地図のようなものが描かれてある。
「これ、吾輩にか」
「ミオ、何度言ったら分かるんじゃ。自分のことを〝吾輩〟というものでない」
「じいじもよく言っておるぞ」
「じいじはいいんじゃ。女の子はいかん。お前は、男の子の使う、それも古臭い言い回しばかりでないか」
「どうして、女の子は女の子の言葉を使わねばならんのだ」
「それはじゃな……。とにかく、先生や、お父さんから教えてもらった言葉遣いをしなさい」
「考えておく」
「やれやれ」
じいじは首を振って、目を伏せる。
「ところでこれは何の地図なのだ?」
吾輩の言葉に、クリクリした目が輝きをもって開かれた。
「これか、これはなミオ、『しあわせの地図』じゃよ」
「しあわせの地図?」
じいじは、メガネに手をやりながら地図の左上に『しあわせの地図』としわしわの字で書きこんだ。
「なあ、ミオ、大切な人に、本当の幸せになってもらいたいと思うじゃろ」
「本当の幸せ?」
「うむ。幸せと思っていたものが、実は、みせかけにすぎなかったら残念じゃろ」
「残念だ」
「だから大好きな人には、みせかけの幸せでなく、本当の幸せになってもらいたいと思わんか?」
「思う」
じいじは顔にたくさんの笑い皺を寄せた。
「じいじはな、やっと見つけたんじゃ。本当の幸せの花のありかを。これはその地図じゃ。この地図には、古今東西の英知が凝縮されておる」
一呼吸おいて、じいじは言った。
「幸せの花を知らないと、大切な人に渡すことはできんのじゃ」
その時のじいじの顔は忘れられない。輝きという言葉も安っぽくなる美しさが、そこにはあったのだ。人はこんなにも幸せそうな顔が出来るものだろうか?
〈幸せの花を知らないと、大切な人に渡すことはできない〉
心の中で反復する。時間というものを忘れていたことに気づいた吾輩は、クイッとメガネをあげた。
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