マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

国歌斉唱はなんとなくいやだな

2012年03月25日 06時41分58秒 | ひとりごと
橋下市長の率いる大阪維新の会の政治塾が開校した。全国から二千人を超える参加があり、橋下代表等の一言一句も聞きもらすまいと場内は熱気と緊張の空気に包まれていたという。そりゃあ、全額自費で参加したのだから、真剣になるに決まってるさ。
開講式には、全員起立による君が代斉唱でスタート。これは橋下代表の意向だと言う。

私が参加したら、まずこの時点で帰ってきちゃうだろね。なんだろう?・・私たち全共闘世代は本能的に国家というものに拒否反応があり、国歌斉唱と聞くだけで思わず後ずさりしてしまう。いや、別にオリンピックなんかで日の丸が揚がり、君が代がかかるといたく感動し、時には涙を流したりしますがね。
でも、どこかでこの国歌を認めていない覚めた自分がいるのですよ。何よりもこの歌の意味がわからない(笑)。そしてこの日本という国の成り立ちが正式に説明されていない。なぜなら、古事記はこの国を倭国とし、「やまと」と書いている。が、日本書紀は日本と書いている。どっちやねん?いつ倭国が日本に変わったの?
私は天武天皇が天智朝を滅ぼした壬申の乱が日本誕生のきっかけと考えている。まあ、突厥族の淵蓋蘇文が唐、高句麗、朝鮮半島、そして倭国を掌握したということだけどね。そして占領軍(仏教徒)が日本に駐留し、基本的に現在までそれは続いていると考えている。もちろん支配構造は何度も変わっており、その変化を我々は日本の歴史と呼んでいる。
その中で天皇という存在はなんだと言うと、結局、ある国家を別の国が乗っ取る時、支配者は国同士婚姻関係を結ぶ。おおむね支配者へ旧支配者の娘を差し出すのが普通である。そして新しく誕生した子供が国を継ぐことで比較的穏やかに政権が維持できる。もちろん新しい支配者は旧国家の祭祀を引き継ぐ。もともとの祭祀のほかに乗っ取った国の祭祀も継続しなければならないのだから天皇の祭祀は大変に激務にならざるを得ない。この作業はいわゆる習合である。私は皇居の中にどれぐらいの数の神様が祭られているか知らないが、いちいちお参りするのは大変だろうと思う。
天皇が早めに譲位し院政を取ったのは祭祀を次に譲り、自分は政治に専念したかったのだろう。
まあ、そんなことはいい。私が「君が代」を聞くたびに「いつできたのかはっきりしろよ。」とか、「どっから来たのか教えろよ」などとぶつぶつつぶやくので、女房が「なにぶつぶつ言ってんのよー?」と文句を言われるのだ。
橋下市長が教職員はもちろんのこと、政治を目指す者達にまで国歌斉唱を求める以上、当たり前だけど、彼はその由来も天皇の属性もすべて承知してるんだろね。
しかし、前回の選挙で彼が被差別出身者だとすっぱ抜かれたが、もしそれが真実だとするなら、間違いなく彼は滅ぼされた倭国の子孫である。つまり敵方の国歌を斉唱させているのだぞ、いいのか?
私も(っていうか、ほとんどの日本人は)たぶん征服された倭国に属しているだろうから、「君が代」を押し付けられるとどうも拒否反応が出る。しかし、現在は日本に属している以上、国家的行事に「起立、礼、国歌斉唱」という儀式は受け入れる。しかし、それ以外に国歌斉唱を押し付けられることは勘弁してもらいたい。え、卒業式?それは国家的行事ですから、仕方がないですね。