マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

マヨ博士の伝奇考「アーク編」の6

2010年04月26日 05時55分07秒 | 小説
「博士、おはよう。」、朝一番、助手の友子が出勤してきた。
「おお、友子君、おはよう。どうだったかな、昨夜は・・・」
「あったま来ちゃったわよ。最近の男って面白くないわ、話題がないの・・・、善光寺の地下トンネルの話をしたらみんなしらけちゃってさ、ついでに家康がすり替えだって言ったら岡崎から来た男とケンカになっちゃった。こんな頭の固い連中と話なんかできんでいかんわ。」
「おいおい、えらい剣幕だな。しかし、そんな話題は最近の若者でなくても引いてしまうぞ。今の人たちはあまり目立つような事はしないもんだぞ。」
「そうね、若い人たちより、博士の方がましね・・・」
「おい、ましねはないだろうが・・・、ほめたつもりかね・・・ぶつぶつ。
まあ昨日の話の続きでもするかな?

「まず、トンネルの話ね」、「そうじゃよ。日本にはトンネル堀が大好きな連中が多いとは前にもいったよな。」、「そうね、例のフィリピンで財宝を埋めたのもその技術よね。」
「日本は実はトンネル技術が世界一なのだよ。結局、アルタイ出身の鉱山師が太古の昔から日本に来ていたんじゃな。彼等は金が好きで、世界中に金を求めて放浪していたんじゃろ。彼等は私の持論ではクラスノヤルスクからバイカル湖を経てアムール河を下り、樺太経由で北海道に入ってきたのじゃ。そこからボートで本州へ入り、あの有名な青森の丸山三山遺跡は知っとるじゃろ?」、「ええ、日本の古代史がひっくり返るほどの反響でしたね。」、「つまり、日本の古代史は近畿から九州が中心で、中部から東北にかけては一切何もなかったような書き方をしとるんじゃよ。」、「ええ、まったくそうですわ」
「まあ、この話はきりがないが、少なくとも奥州の藤原三代や義経のジンギスカン説には密接に関わる事じゃから、またこんどゆっくり話してやろう。」、「はい博士、義経ジンギスカン説は私もすっごいロマンを感じるわ。」
「ともかく、日本には金山師という穴掘り部族がたくさんいたんじゃな、それは日本がプレート同士が衝突して出来た国土で、日本中に金が豊富に埋まっている事を知っていたからじゃろ。」、「えー?でも、そんなこと聞いた事ないですよ?」、「いやいや、それは知らせていないだけのことじゃ。火山国というのは地下で核融合が起こり、そこでプラズマ状態になるんじゃ。そこには金や水銀がざくざくなんじゃ。」
「ふーん、じゃあ日本は資源王国なのね。」、「まあ、思ったよりは豊かだということかな?以前に修験道と鉱山の関係を考察したことがあるが、空海や行基、さらには役小角等も全国を回って温泉開発や堤防の造成、あるいは寺院の建造をして回ったが、実際はたぶん鉱脈を調べとったんだわな。たぶんじゃが、空海は怪しい。彼は中国でアークの話を仕入れてきたんじゃないのか?」
「じゃあ、空海は見つける側なの?それとも隠す側なの?」
「うーん、難しい質問じゃな・・・、みんなで考えたいと思ってるんだが、ほんでな、前回徳川は隠蔽する側じゃないかといったんだが、それを指導したのは早い話、善光寺と関係の深い天海じゃ。彼は天台宗だから叡山だわな。空海とは対立関係にあるんじゃ。そのあたりは結構考えると深いぞ。そして、明治の廃仏毀釈の時、お寺がぎょうさん壊された事はしってるはな?」「ええ、もちろん。」、「それが不思議なことに修験道も禁止されたんじゃ。もちろん表向きには神さまと仏さまがあまりにも習合していて分離できないというのが理由なんじゃが、納得できんだろうが。」
「そうよそうよ、おかしいよそれ」、「つまり、明治政府はアークの聖櫃を守っている修験道を禁止したのかもな・・・。」、「逆もあるの?」
「どっちとも言えんな・・・、両方の可能性を考えるべきじゃないのか、決め付けると後で後悔するけんね。」、「つまり、アークのことを知らない人、知っていて探している人、そして知っていて隠そうと思っている人。この三種類あるわけですね。うーん、面白いわ。ところで、それほどの資源があるかもしれないのに、今はどうなってるの?」

うん、ちょっとコーヒーでも飲みながら続きをやろうか。

つづく