人を一日中
人の形をした 箱
だと思ってすごす
曇り日がある
啄木の歌のように
そのなかに
自分が閉じこめられている
という「牢獄」
の比喩としてではない
むしろ
ちょっと前まで
確かにそこに
誰かがいたのに
あわてて逃げて
空っぽだ
人間の箱は
詩を書いているのは
箱だろうか
逃げた人だろうか
人の形をした 箱
だと思ってすごす
曇り日がある
啄木の歌のように
そのなかに
自分が閉じこめられている
という「牢獄」
の比喩としてではない
むしろ
ちょっと前まで
確かにそこに
誰かがいたのに
あわてて逃げて
空っぽだ
人間の箱は
詩を書いているのは
箱だろうか
逃げた人だろうか
でもそんな風に詩を見てみたい