尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

2006年08月29日 21時05分03秒 | 詩の習作
人を一日中
人の形をした 箱
だと思ってすごす
曇り日がある

啄木の歌のように
そのなかに
自分が閉じこめられている
という「牢獄」
の比喩としてではない

むしろ
ちょっと前まで
確かにそこに
誰かがいたのに
あわてて逃げて
空っぽだ
人間の箱は

詩を書いているのは
箱だろうか
逃げた人だろうか

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1 コメント

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ふと (Kirai)
2006-08-31 04:20:08
安部公房を思い出した…

でもそんな風に詩を見てみたい
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