暗闇の向こうに様々な人の顔が浮かんでくる
深い夜がある
彼らは目を閉じても消えない
目の前でありながら
この手をのばしても決して届かない場所に
誰が彼らをならべるのであろう
一葉一葉
私の体の周りに輪のように並べられていく
懐かしい人の顔もちらほらいる
忘れてはならない人もいる
忘れたい人まで交ぜられている
しかしほとんどの顔がどこのだれだか
思いだせない顔である
あの喜ばしい日々に
私が避けた人が一葉
結ばれた
とびきり悲しい日々に
ただすれ違っただけで
私の不幸を理解した人が一葉
結ばれた
これから出会う人々よりも
もう会えない人達の方が
圧倒的に多いことは知っている
深い夜に
私は一本の木になる
私は茂っている
わずかに
木漏れ日が
こぼれている
深い夜がある
彼らは目を閉じても消えない
目の前でありながら
この手をのばしても決して届かない場所に
誰が彼らをならべるのであろう
一葉一葉
私の体の周りに輪のように並べられていく
懐かしい人の顔もちらほらいる
忘れてはならない人もいる
忘れたい人まで交ぜられている
しかしほとんどの顔がどこのだれだか
思いだせない顔である
あの喜ばしい日々に
私が避けた人が一葉
結ばれた
とびきり悲しい日々に
ただすれ違っただけで
私の不幸を理解した人が一葉
結ばれた
これから出会う人々よりも
もう会えない人達の方が
圧倒的に多いことは知っている
深い夜に
私は一本の木になる
私は茂っている
わずかに
木漏れ日が
こぼれている