尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

フォトポエム「壁の自己批評と挨拶」

2014年02月17日 01時03分15秒 | 尾崎まことの「写真館」
明日か明後日、肩を揺すって笑い出しそうにない壁など、存在するだろうか?
確かに彼等の笑顔は考えにくく、幾分か、彼らは常に泣き顔であると言える。
要するに彼等には「思い出」がないので、常に泣き顔であると同時に、その自己批評として、
今にも笑い出しそうなのだ。まさに、想い出のないことの思いだし笑い、といったところろである。
ただ、ひょっとしたらそうして(つまり笑わず泣き出さず)突っ立っていること自体、
壁のわれわれに対する挨拶だとしたら、われわれこそ彼らに敬礼しなければならない。

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