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詩になる前のいちいちの言葉には
眼があり鼻があり口があり耳があり手があり脚があり性器まであって
自分の細胞をかけずり回っているように思うことがある。
それは神経衰弱の兆候かとも思うが
それ以外に言葉などないような気もする。
いつのまにか、自分は言葉で話しをしてはいない
言葉とお話をするだけだ。
話が合わないと
昼間では目がつり上がってくる。
駆け込んだトイレではこんな場合
水を流しながら
ただ、あーあーあーという。
黙っているとこんな真昼
誰がしょんべんしているかも分からなくなる。
つまり、あーあーあー
がしょんべんしていることになる。
しょんべんをするようなお前は
まだ詩ではなかろう
あーあーあ
おまえの正体はロマンチックな悔恨だ
便座から立てよ
立てよ
罪は許された
と誰も言わない
誰も言えない
そして
立つだけだ