尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

詩「木漏れ日」

2011年06月28日 23時59分10秒 | 詩の習作
「木漏れ日」


くやしさに
捨ててはいけない
わたしであることを
悲しみに
忘れてはいけない
わたしと
あなたであることを

手をお椀にすれば
そそがれていく
光のエキス

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詩「夕方」

2011年06月28日 23時40分21秒 | 詩の習作
夕方は疲れている
正確にいうと夕方が疲れている
彼女に母がいるとしたら
西の地平線あたりか
額に手を当てて
熱を計るであろう

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詩「咳払い」

2011年06月28日 23時31分00秒 | 詩の習作
誰もいないので
打ち水のような咳払いをする
私には払うものがあるのだ
払ったあとに
世界は聞き耳を立てている

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