尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

写真随想「休日のスクリーン」

2010年10月14日 23時45分47秒 | 尾崎まことの「写真館」
人間、ひとりひとりは、
自分としても、あるいは他人としても、実はたいへん重いものである。
はっきり、人が計るに人は重たすぎるのだ。
重たい自分を薄くして軽くして交わるのも、われわれの時代を生き抜くための、
もっとも大切な作法の一つであるのだろう。

ある瞬間、われわれが映画の写像よりもっと虚ろに見えたとしても、
それはそれで、それぞれ個々のため息のような通時的決断が、その時その場の一点で集合し現れたところの共時的結果なのである。

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