少年は
風船を連れて歩くのが
誇らしかった
とてもかなわない
あの大きな空を
まるで小犬のように
家来にしているようだった
風船は空気でできており
少年は言葉でできていた
風船と少年は見えるが
空気と言葉は見えない
そして
破裂するのは
いつも
風船の方だった
風船を連れて歩くのが
誇らしかった
とてもかなわない
あの大きな空を
まるで小犬のように
家来にしているようだった
風船は空気でできており
少年は言葉でできていた
風船と少年は見えるが
空気と言葉は見えない
そして
破裂するのは
いつも
風船の方だった