ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

(47)「二人静」 盛田隆二著 (光文社)・・11/12日読了

2010年11月16日 | 本の事
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 連日ブックレビューばかりで本嫌いの方はすいません。「もう今年はこれで終わりだよ」とトンボさんが3冊見せてくれたのです。(後一冊です。)
早く読まなくちゃ、私も仕事以外にも忙しいし、読んだ端から書かなくちゃ忘れるし・・・
いやはやなんとも、困ったものです。

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 で、この本は・・

32歳サラリーマン周吾。母は亡くなり71歳の父と暮らす。認知症が進んだ父を介護老人施設に預かってもらうことになった。父に振り回され仕事に邁進できない。32歳介護士のあかり。離婚して小学校4年生の娘と二人暮らし。娘は場面寡黙症で、学校でほとんど喋る事ができない。過去の恋愛から新しい恋に踏み出せない周吾。元夫によるDV体験から新しい恋から逃避するあかり。もどかしい二人の恋の行方は・・・

いやぁー読み始めたらなんとやめられなくなり、一気に読んでしまった。
冒頭、父親の介護のかなりリアルな場面が続いていて、まさかこの内容は最初から終わりまで丸ごと介護小説なんじゃと思って読み続けていたら、もどかしいというか、今時珍しいくらい純粋な恋愛小説で、タイトル通り『二人とも静』な大人の物語なのでした。

生き方がうまくなく、とんとん拍子に生きられなくて、なにもかも壁にぶち当たってしまう。人の本当の宿命とか、幸せとか、もっとうまく生きろよ、と読みながら はがゆく感じるのけど、往々にして世の中はそうそう うまくいかないもの。どこで満足するのか、日々迷いながら生きていると思う。
そんなこと考えさせてくれる物語でした。

この本で場面寡黙症という病気を初めて知ったのですが、調べてみました。
『緘黙症の1つです。
選択性緘黙、部分緘黙とも呼ばれます。
言語能力に特に問題が無い人(主に小児)でありながら、
長期間(1ヶ月以上)沈黙が続くというのが、特徴です。
全く喋れなくなる場合は、全緘黙、
喋れる時と喋れない時があれば、場面緘黙となります。』
色々な病気があるのですね。

そしてこの本の中で、ラタトューユ という料理も初めて知り、作って見ました。
冷蔵庫の残り野菜で作れて、でもとても美味しく、簡単にできて、なんかはまりそううです。
冷蔵庫を覗いたら、ピーマンとトマトがありました。それで作ることに・・・
これらを食べやすい大きさに切り、ニンニクをオリーブオイルでいため、そこにトマト、ピーマン、を入れて炒め、その中にツナ缶をオイルごと入れ、一緒にくつくつと炒め煮にする。塩コショウで味付けて出来上がり。バルメザンチーズをトッピングしてみました。
トーストと一緒に食べたら、本当によくあいます。

盛田さん有難うです。

晴れ 久々のすっきり晴れ 15-4℃ 放射冷却で朝冷えた。

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