ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

終戦記念日

2010年08月15日 | 四方山話
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台風でひっくり返っていた朝顔です。
まったり重苦しい雲が辺りを覆う中 健気にぽつぽつ咲き始めています。
台風が去って以来 ずーっと蒸し暑く愚図ついている江津地方ですが、なんとも涼しげですよね。朝顔は涼を呼ぶ花。
今朝も4輪咲いています。

さて。
今日は65回目の終戦記念日だ。
戦前、戦中生まれの人は5人に1人とか・・・
われわれ戦争を知らない世代が圧倒的多数を占めるようになった。
この日が来ると私は、山田風太郎の「戦中派不戦日記」を取りだしてみる。もちろん昭和20年、8月15日のページだ。

八月十五日(水) 炎天
○帝国ツイニ敵ニ屈ス。     

医学生だった山田風太郎は、長野の疎開先で、八月十五日を迎えた。
その日の日記はわずか一行足らず、しかし翌日の日記には、思いのたけを一気に綴り、末尾に「この一日の思いを永遠に銘記せよ!」と記してある。

そしてこの日を山田青年は、『日は碧い空に白く眩しく輝いていた。風は死んで、風越山にかかる雲も動かず、青い大竹藪はたわんだ葉をじっと空中に捧げている。玉蜀黍もだらりと大きな葉を垂れて赤い毛がペルシャ猫みたいなやつを放っている。暑い。と記していた。

くしくも今年の終戦記念日は、お盆と重なった。
「終戦の日」は、過去の歴史を踏まえつつ、国際協調の下、世界平和のため、積極的に行動する決意を新たにする日にしたい。と今朝の読売新聞の社説はしめていた。

 65年たった8月15日、12時
木馬のカウンターから見える空です。時は移ろってもやはり今日の空はあの日と同じ青だ。

「団塊の世代」は戦争を知らない。運が良ければ 生涯、戦争を知らずに済むという日本が近代国家になってから初めての、文字通り有難い世代。

戦争を知らない子供たちは、今や「戦争を知らない大人たち」になり、「戦争を知らない老人たち」になろうとしている。
下手をすると戦争に対するイメージがどんどん具体性を描くものになりかねない。

風化させないようにするのは我々の責任。

そういうことをしみじみと思った終戦記念日でした。

晴れ 33℃