ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

スランプ。

2007年01月25日 | 木馬の事

 朝 木馬の玄関の鍵を開けるとき 春の香りがする。
狭いけど真四角のホールに 香りが充満している。お正月にいけていた固い蕾の梅が今頃になって咲きはじめたのだ。
白梅の可憐なにおい。やさしいにおい。ドアの開け閉めで香ってくる四角のにおい。とても爽やかだ。

ただいま私写真がスランプです。ジンちゃんに教えを頂いたら余計にわからなくなりました。ですから街角ウオッチングは当分お休みです。あぁ トンネルを抜けられるのか?自分でもわかりません。
  今日は木馬界隈を、東方面にジンちゃんの教えを忘れないうちにと歩いてみる事にした。歩く気満々で、いつものショートブーツを辞めてスニーカーを履いてきたくらいだ。
そこまでしているのに、どうしてだろう?神様は私に写真のセンスを与えてくれなかった。お粗末としか言いようがない。
全然ダメ、でるはためいきばかり・・・

 さても 暇な木馬の昼下がり トンボが言った。
「写真は 難しいよ、なにが愛よ、10年いや、100年早いよ。とにかく何枚も何枚も写して勉強せんにゃ、あんたみたいに、ちょこちょこっと木馬界隈を10分くらい回って、写真なんか撮れやせんよ。」と新聞見ながらせせら笑いながら言う。

そして「今日は仕事が休みで暇だし、お天気はいいし じゃそこら当たりに写しに行くかね。あんたはもうこのことしか頭にないんだけぇ、商売にもこれほど熱をいれたらもう少しは忙しくなるんじゃないの。ま、えっちゃんの趣味だけね、このブログは・・」とぶつぶついいながらも誘ってくれる。
「それでどこへ?」
「黙って 運転しんさい。」

江の川の対岸に来た。
「@アットさんが幼少の頃遊んだところでしょうが・・ここらはまだ写真写しに来てないでしょう?」とトンボ。
昨年の豪雨で、山が崩れ、土砂が道路を塞ぎ通行止めになっていた県道112号線だ。
私はこの辺りはあまり詳しくない。

しかし江の川はやはり、ゆったりと、小皺波を川面に描きながら流れていた。水鳥ものんびり泳いでいる。綺麗だ。
こんなおとなしい川を突然大暴れさせる自然は恐い。
“工事中に付き御迷惑をおかけいたします”(この看板のヘルメットかぶっている小僧さん見るたびに竹下登元総理に似てると思うんですが・・)の看板がいたるところにあったが、暖かい陽気に誘われて、散歩している老人を何人も見かけた。

道路にはところどころに赤い藪椿の花が ポトン、ポトンと落ちている。
時々車を止めてパシャリ、パシャリ。

  

   

 この道路に平行している三江線の本町駅で少し休憩。線路が真っ赤っかに錆びている。通行止めの線路に車を止めたら「なんぼ、汽車が通らんといっても道路の広いところに止めたら?」
「それもそうだね。」
ここの眺めは絶景だ。山に囲まれ大きく蛇行して膨らんでいるところは、もはや川というより湖だ。
もう少し走ることにした。
しばらく行くと 右手にお地蔵さんがあり、線路を越えて 少し山に登ると、綺麗な水音が聞こえてきた。小さな滝らしきものがあった。滝に背を向けてお地蔵さんを拝んでいるトンボ。
きっと植草病の禊をしているんだと思うが、違いますか?

写真が後先になったが、無人の本町駅。戸はちゃんと閉まるし掃除はしてあった。工事関係者が雨のときにここで雨宿りするのかもしれない。

  


 壁に貼ってあった運賃料金表、時刻表、 あと一つこのポスターはどういう意味だろう?わからない。
 三江線は廃止にならないことだけだ決まったけれど、開通はいつのことやら・・
 
私も子供達が小さいとき 家族で何度かこの線で三次まで遊びに行った。
川沿いに走る三江線はいつの季節も それぞれ違う顔を見せてくれて、時には山水画のようにモノトーンに見え、時には霧に包まれた雲海に 幻想的な景色を見せてくれた。

楽しいプチ家族旅行だったなぁと、しみじみ思い出してしまった。

朝 曇り のち晴れ 12℃