ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

寅さんの好きなわけ。

2006年08月27日 | 四方山話
 言いたかないけど、(じゃ 言うな?)暑いです。
風が秋になったねと言われても、こう残暑が厳しけりゃ「小さい秋」なんてほど遠いね。♪小さい秋 小さい秋 小さい秋みーつけた・・サトウ ハチロー

永遠に続くわけじゃないよね真夏日も・・しばし我慢、我慢。

 そんな暑い中 ラーフル背の君の古里に(鹿児島県 山川町)行っていた夫人がこの花を持って帰ってくれた。ウコンの花らしい。あの有名な薬草がお庭にたくさん咲いていて、あまりに綺麗だから、取ってきてくれた。生姜のにおいがして、花は欄のようで、とても綺麗。
初めて見る花だ。やはり南国鹿児島、春先は本当に百花繚乱だといっていた。
綺麗に咲いてる花を見るだけでもいいからとご招待してくれたけど、行きたいけど暇がないよ。
それにしても造花みたいな花で丈夫な花みたい。

さてさて、お盆に帰省したなにわ猫さんが「おばちゃん足の匂いにはこれがいいよ。」と置いて行ってくれたこの商品、「何処に売ってるの?」とこのブログに書いた、五本指先サポーター、頑張るナースの美樹ちゃんがこんなのはどうですか?と教えてくれた。
早速購入、しかしアイボリーカラーしか種類がない。仕方がないからウーロン茶で染めてみた。
何と、いい按配ジャン。
美樹ちゃんありがとう。これで明日から快適なフットワーク生活を約束されたようなものだね。

話は全然関係ないのだが、今テレビで(土曜日)男はつらいよシリーズを放映していて、安光姫は夢中で見ている。
私はほとんど映画館で主人と見たし、見逃したのはビデオで見たからもう見たいと思わないが、山田洋次監督は好きな監督だ。
山田監督の映画は大衆文化であり、娯楽性があり、面白ければいいというテーマなのだからそう思ってみればいい。
寅さんシリーズのいたるところに落語があり、筋書きが見るものにわかっていても、やはり、訴えるものがあるし笑ってしまうし、また見てしまうのだ。
「ぬけすずめ」や、「近日息子」(勝手に葬儀屋を呼んでしまうところとか)そして、寅さんが、久しぶりでとらやに帰って来た時の、ばつが悪くて店の中に、なかなか入れず、店の前を行ったり来たりする様は、まさに「笠碁」なのだ。

この映画が私に教えてくれたテーマは旅と家族。
「風に誘われるとでも申しましょうか。ある日フラッと出て行くんです。」この自由にあこがれる。
そしてとらやの茶の間には団欒があり笑いがある。家族が寄り添ってともに生きる姿がある。 核家族が普通になりちゃぶ台の家族の団欒が遠いものになり、ご飯も一緒に食べなくなったからこそ、団塊の世代はあこがれるのだと思う。
「男はつらいよ」は、いわば、そうした失われてゆく人情とか故郷の美しいものへの憧れやいたみに、愛着を感じる物語でもあると思う。
 しかし本当に私が好きなのは、おいちゃんが森川信の時の作品と、タイトルは忘れたが、船越栄ニの出た作品が特に好きだ。
やくざ物の寅次郎とかたぎ者の森川新のおいちゃんが殴り合いをするところは本当に好きだ。
単調な日々の暮らしに耐え切れずフラフラとわからない夢を追い、それでも世の中全体に「あほ臭い」と反発したい気持ち、しかしそのあほ臭い家族に慰められ甘やかされる。自分で自分が情けない気持ち。

最後に格差社会で勝ち組ばかりが優先され、それに合わないものは簡単に切り捨てられていく現代にあって、一見不便なもの、役に立たないと思われるものの価値を今一度確かめようとする事。
 そして、そうした落ちこぼれてゆくもの、役に立たないと思われるものの存在を許容する社会こそ本当の意味で豊かなのだという主張が込められているのが、「男はつらいよ」に描かれていて、山田洋次監督の言いたいことだと思う。
だから大勢の人に愛され、いまだに上映されるゆえんだと思うのだが・・。負け組みの僻みかな?

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