OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

User motionの生成

2015-06-27 15:24:08 | GPS Signal Simulator
gps-sdr-simでユーザの動きを定義するuser motionファイルが
簡単に生成できる方法はないものかと探していたら,
こんなソフトウェアを発見.

LabSat: Free GPS NMEA Simulator Software

商用のGPS信号シミュレータであるLabSatに入力するための
サンプリングファイルを生成するSatGenは有償だけれども,
NMEAを生成するだけのこのツールはなんと無料.

早速,試してみました.

まず,Google Earthにpathを描きます.

 (クリックで拡大)

それをkmlファイルにセーブします.

 (クリックで拡大)

セーブしたkmlファイルを無料版のSatGenで読み込みます.

 (クリックで拡大)

SatGenはGoogle Earthで描いたpathから,自動的に速度プロファイルを
生成してくれます.素晴らしい!

Outputレートを10Hzに設定して,NMEAファイルを生成します.

gps-sdr-simは,いまのところNMEAファイルをそのまま読み込めないので,
user motionファイルに変換するツールを用意しました.

GitHub: osqzss / gps-sdr-sim / satgen

nmea2umは,NMEAの緯度,経度,高度データを,user motionファイルの
ECEF座標系に変換します.

これをbladeRFで再生すると,みごとにその通りの測位結果が得られます.

 (クリックで拡大)

信号のQiが不安定なところが気になりますが,それを差し引いても,
とても便利です.

【追記】SatGenで生成される軌道は,一見スムーズだけれども,
実はかなり不連続だ.おかげで,加速度でかすぎ.

 (クリックで拡大)

信号のQiが不安定なのは,これが原因.
やっぱり自分で組むしかないのか.
コメント
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