taro君から普通にBeiDou B1/B2の2周波が観測できていることを聞き,
どこかに観測データと放送歴のアーカイブがないかと探してみたら,
いまさらながらにMGEXでBeiDouのデータもRINEX3フォーマットで
公開されていることを知りました.
IGS MGEX: Products
2013年の1月1日からアーカイブされており,今年のデータはCDDISの
ftpサーバからダウンロードできます.
ftp://cddis.gsfc.nasa.gov/gnss/data/campaign/mgex/daily/rinex3/2014/
観測データは,Day of Yearごとのディレクトリに保存されており,
拡張子が14oになります.MGEXのstation listを見ると,日本では
JAXAのGMSD局で,BeiDouも含めたマルチGNSSの観測を行っている
ようです.
IGS MGEX: Network station list
観測データのファイル名の先頭は,基準局名になっていますので,
gmsdで始まるファイルをダウンロードします.
放送歴は,同じCDDISサイトのbrdmディレクトリにアーカイブされています.
ftp://cddis.gsfc.nasa.gov/gnss/data/campaign/mgex/daily/rinex3/2014/brdm/
観測データと同じDOYの放送歴をダウンロードします.
ファイルをテキストエディタで開いてみると,G(GPS),R(Glonass),
S(SBAS),E(Galileo),C(BeiDou),J(QZSS)と,全ての衛星測位
システムのデータが記録されています.
RTKLIB 2.4.2では,BeiDouの放送歴も観測データもRINEX3フォーマットで
サポートされているので,単独測位を試してみたのですが,残念ながら
BeiDouのデータは表示のみで,まだ測位には使えないようです.実装は
次のバージョン以降の予定だそうですので,もうしばらく待つことになりそうです.
それ以外のGNSSは測位もサポートしているようですので,Galileoで
単独測位を試してみることにしました.衛星数は4機しかありませんが,
日本からでも4機同時に観測できる機会があります.
まず,先ほどダウンロードしたRINEX3フォーマットの観測データと
放送歴をRTKPOSTで選択します.
(クリックで拡大)
Optionsボタンをクリックして,Position ModeにSingle,Satellite
Ephemeris/ClockにBroadcastを選びます.さらに,測位演算に使う
衛星として,Galileoのみを選択します.
(クリックで拡大)
RTKPOSTのwindowでExecuteボタンをクリックすると,測位演算が
実行されます.PlotボタンをクリックするとRTKPLOTが開かれ,
測位結果が表示されます.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/44/166ebd8b39a319cc598f6090b9926257.png)
4機しか観測できないことを考えると,かなり良い測位精度です.
たまたま衛星配置が良かったのでしょうか.
RTKPOSTのwindowで,RINEX OBSの欄の右上のskyplotのアイコンを
クリックすると,RTKPLOTが開き,観測データを表示することが
できます.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/a6/a2388ee8b6fa240d065fbec975556688.png)
デフォルトでは,GPSのみの表示になっていますので,RTKPLOTの
EditメニューからOptionsを開きます.ここで,表示したい衛星を
Satellite Systemでチェックします.
(クリックで拡大)
これで,Galileoのskyplotや可視衛星数,DOPなどを表示するこが
できます.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/56/538cb91451dd9c2b87f4b0a84548282a.png)
ちなみに,BeiDouは測位演算には使えませんが,skyplotはこんな感じ.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/d3/a8df7bd1d1ae6daf2fcdb19e16f5ed89.png)
見え過ぎ.
どこかに観測データと放送歴のアーカイブがないかと探してみたら,
いまさらながらにMGEXでBeiDouのデータもRINEX3フォーマットで
公開されていることを知りました.
IGS MGEX: Products
2013年の1月1日からアーカイブされており,今年のデータはCDDISの
ftpサーバからダウンロードできます.
ftp://cddis.gsfc.nasa.gov/gnss/data/campaign/mgex/daily/rinex3/2014/
観測データは,Day of Yearごとのディレクトリに保存されており,
拡張子が14oになります.MGEXのstation listを見ると,日本では
JAXAのGMSD局で,BeiDouも含めたマルチGNSSの観測を行っている
ようです.
IGS MGEX: Network station list
観測データのファイル名の先頭は,基準局名になっていますので,
gmsdで始まるファイルをダウンロードします.
放送歴は,同じCDDISサイトのbrdmディレクトリにアーカイブされています.
ftp://cddis.gsfc.nasa.gov/gnss/data/campaign/mgex/daily/rinex3/2014/brdm/
観測データと同じDOYの放送歴をダウンロードします.
ファイルをテキストエディタで開いてみると,G(GPS),R(Glonass),
S(SBAS),E(Galileo),C(BeiDou),J(QZSS)と,全ての衛星測位
システムのデータが記録されています.
RTKLIB 2.4.2では,BeiDouの放送歴も観測データもRINEX3フォーマットで
サポートされているので,単独測位を試してみたのですが,残念ながら
BeiDouのデータは表示のみで,まだ測位には使えないようです.実装は
次のバージョン以降の予定だそうですので,もうしばらく待つことになりそうです.
それ以外のGNSSは測位もサポートしているようですので,Galileoで
単独測位を試してみることにしました.衛星数は4機しかありませんが,
日本からでも4機同時に観測できる機会があります.
まず,先ほどダウンロードしたRINEX3フォーマットの観測データと
放送歴をRTKPOSTで選択します.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/60/d96b4c4199580ef3c3fe8d4cadaba551.png)
Optionsボタンをクリックして,Position ModeにSingle,Satellite
Ephemeris/ClockにBroadcastを選びます.さらに,測位演算に使う
衛星として,Galileoのみを選択します.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/05/a6929c4bdd6a48f897670bf7d48e9526.png)
RTKPOSTのwindowでExecuteボタンをクリックすると,測位演算が
実行されます.PlotボタンをクリックするとRTKPLOTが開かれ,
測位結果が表示されます.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/44/166ebd8b39a319cc598f6090b9926257.png)
4機しか観測できないことを考えると,かなり良い測位精度です.
たまたま衛星配置が良かったのでしょうか.
RTKPOSTのwindowで,RINEX OBSの欄の右上のskyplotのアイコンを
クリックすると,RTKPLOTが開き,観測データを表示することが
できます.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/a6/a2388ee8b6fa240d065fbec975556688.png)
デフォルトでは,GPSのみの表示になっていますので,RTKPLOTの
EditメニューからOptionsを開きます.ここで,表示したい衛星を
Satellite Systemでチェックします.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/cc/9a76e2c619eea5088c5ab367072a5649.png)
これで,Galileoのskyplotや可視衛星数,DOPなどを表示するこが
できます.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/56/538cb91451dd9c2b87f4b0a84548282a.png)
ちなみに,BeiDouは測位演算には使えませんが,skyplotはこんな感じ.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/d3/a8df7bd1d1ae6daf2fcdb19e16f5ed89.png)
見え過ぎ.
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