アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ドレス1着66万円…まあ!

2021年03月18日 | Weblog
 この御時世に、 ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店がオープン(3月20日)する。その内覧会のような催しが、3月17日(アンティークマンの誕生日)に行われましてね。その様子を、テレビのニュースでやっておりました。
 私はそのニュースを観ていて、「シエーッ!」。カミサンは、「まあ!」。
 何がどうしたかって?ドレス1着66万円。トータルコーデネイトで、500万円!そんなドレス、一体どなたが買うのでしょうか?500万円出して、頭から靴までのコーデネイト…だれが?

 「おそ松くん」のイヤミ氏は、感動したときには、「シエーッ!」です。レレレのオジサンは、その名の通り、感動したら、「レレレ?」です。母音じゃない。
 漱石の我輩は猫である…猫を叩くと、「にゃあ」と泣くが、この「にゃあ」の品詞は何か?というくだりが出てきます。感嘆詞です。「にゃあ」は、母音ではありません。
 同じく「猫」の一節に、美学者の迷亭さんが、苦沙弥先生のお宅を訪問する前に蕎麦屋で自分の昼食用の出前を苦沙弥先生宅に届けるよう注文した。それを知った、苦沙弥先生の奥さんは、「まあ」と、言った。

 漱石は、この感嘆詞「まあ」について…
 1 これは他人の家に自分宛ての蕎麦の出前を頼む無作法に呆れ気を悪くして発した。
 2 迷亭に食事の支度をしてやらずに済んで手間が省けた事に対する嬉しさから発した。
 と、書いている。「まあ」も奥が深い。…シエーッ!あら、まあ!
 なぬ、「アンティークマンのカミサンの、ドレス66万円のときの、『まあ!』は。呆れたのか嬉しかったのかどっちだったんだ」って?ドレスが66万円ならお手頃価格、嬉しい「まあ」…そんなわけないね。単に、「そんなドレスを誰が買うの!」という驚きでした。