アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

家が貧しいから進学断念?自分で働いて進学すればよい

2011年04月29日 | Weblog
 地方から、首都圏の大学へ子どもを通わせている保護者は大変なことになっています。
 デフレ不況のため、仕送り額がほぼ30年前の水準に逆戻りしているという。
 全国大学生協連の調査では…
 ○ (昨年の平均月額)7万1310円…これは、4年連続減少。1980年代初頭並みという
 ○ (昨年の月額)5万円未満が4人に1人
 ○ 食費は1日当たり約783円
 ○ 住居費は30年前の2・7倍に高騰
 驚きました。仕送りの平均月額がおよそ7万円。これだけで暮らすのは至難の業。東京23区内では、7万円のアパートを探すのさえ難しい。

 保護者にお金がないので、「進路変更を余儀なく…」「大学をあきらめて…」こんな話をよく聞きます。メディアも、「オラオラ、政府!勉強したくても出来ない子供達がいるんだぞ。この不景気どうするんだ!」という論調。
 そんなに勉強したいのであれば、親に頼らず自分で大学でもどこへでも行けばいい話。
 カネの兄さんは、定時制農業高校→日本大学二部→東京大学→東京大学大学院と進みました。仕送りは一切なし。自分で働いて、学費も生活費も捻出した。その話は、もう聞き飽きたって?…そんな人のために、新しい話を仕入れました!

 小学校で時給750円の、「交流学習の補助員」をしている還暦前後の女性の話…
 子供が3人いるが、「親はお金がないから大学へ行きたいのであれば自分で働きながら行きなさい」と宣言。お子様方3人とも、千葉大学へ進学。頭がいい血統らしい。現在一番下の娘さんが4年生。朝は、6時から8時までアルバイト(キヨスクで。この時間帯は時給が高い)。そのあと大学へ行き、夕方は、ファミレスでアルバイト。夜は学習塾でアルバイト。アルバイト収入の他に奨学金をもらっているので、千葉で十分学生生活をやっていける。この4年生の娘さんは、大学院へ進む予定(就活をしていない)。

 凄いと思います。やる気さえあれば、親のサポートなしで大学でも大学院でも行ける時代です。
 千葉大の例は、頭がいいからであって普通の子では無理でしょうという御意見もあるかも知れません。頭は中ぐらいでも、自力で博士になった男の子の例もあります。(これも何度か書きましたが…)
 男の子の家は失礼ながら貧しかった。高校までは地元で過ごし、そのあと東京へ出た。「高等看護学校の学生、東洋大学二部の学生&深夜のアルバイト」この三足のワラジを履いて四年間。看護師と、学士の資格を取得した。寝る暇?それよりも勉強をする暇(?)などなかったと思いますがね。
 それで終わらずに、男の子は、筑波大学大学院へ進学。ここでは、「看護師、大学院生」の二足のワラジ。大学院の講義は昼間のため、看護師の勤務シフトは夜専門。これは、病院側にも都合が良かった。そして男の子は、医学博士になりました。現在は、大学数校で看護の講義をする傍ら、救急医療の現場にも立つ。本人が必死で頑張れば、傍目には信じられないような結果がついてくるという好例でしょう。

 鳩山前首相など、気にしなくても良い。何か言ってたかって?大学で講演したとき、「(奨学金)年間いくらだか忘れましたが(横から耳打ちされ)、え?150万円、そんな程度なの?」奨学金の額が年間150万円ということを知らなかった。月額1500万円の子供手当てをもらっている人の常識なんてそんなもんです。