アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

風が吹けば、桶屋。犬の健康を考えると、何屋が儲かる?

2011年04月30日 | Weblog
 2011年3月11日に起きた東日本大震災。二次災害、三次災害、四次災害・・・・・。とどまるところを知りません。           …。
 地震にも津波にも影響が少なかった、北海道や九州・四国でも深刻な問題が起こっている。私の近所の大工さんも、「仕事ができない」と。「資材が全く入ってこないから、仕事をしたくてもできない」のだそう。
 日本全国が二次・三次・四次災害…を受けている。と、いうことです。
 これまで追求してきた効率経営の歯車が欠けてしまい、さまざまな負の連鎖が広がっているわけで…

 災害は日本国内にとどまっていない。日本から調達してきた部品が滞り、世界中で生産停止を余儀なくされる企業が相次いている。GMのルイジアナ州にある工場は、東日本大震災発生から10日後に生産ラインを停止しなければならなかった。
 それにしましても、ルイジアナ州、ちょうど1年前に石油掘削基地「ディープウォーター・ホライズン」が爆発して11人の作業員が死亡した。その後、約500万バレルの原油が流出した。海岸線約1000キロメートルが汚染された。つい先日、ようやくきれいになったようですが…GMのライン停止は泣きっ面に蜂ってところでしょうか。

 東日本大震災の影響は、ルイジアナ州のGMの従業員の暮らしにまで影響を与えているわけで…これって、「風が吹けば桶屋がもうかる」…世の中は思いがけないことが原因で思いがけないことが起きる…ですね。「東北が被災すると、GMのラインが動かない」

 <風桶のたぐい>
 「ブラジルで蝶が羽ばたくと、テキサスで竜巻が起きる」
「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」
 「アマゾンを舞う 1匹の蝶の羽ばたきが遠く離れたシカゴに大雨を降らせる」
 早い話が、小さな要素の組み合わせでも未来に大きな影響を与える。正確な未来予想は不可能ということ…。

「米国で金融緩和するとイスラム諸国で民主化が進む」と、いうのがある。これは、風が吹いて桶屋が儲かるまでの紆余曲折はない。私達は、チュニジアの民衆が決起した様子をつぶさに見てきたし、エジプトに飛び火してムバラク政権が倒されたのも見てきた。米国は、イスラム諸国の民主化を狙って、金融緩和したわけではないが結果としてそうなっている。民主化の波は今も、リビア、バーレーン、イラン、シリアへ押し寄せている。アサド大統領、アザトイぞ!などというオジンギャグは書かない。シリア?そんな国シリアせん(知りゃあせん)。あれあれ、オジンギャングを書いていました…。ギャングじゃないってか?

 気を取り直して…結局、「お金」。世界中をお金が駆けめぐって波乱を起こしている。「米国の紙幣輪転機が回ると世界が目を回す」という「風桶」もどきのフレーズも出来ている。米国の心配は、中国。インフレ率が、3月に2年8カ月ぶりの高水準に達しました。中国経済が回らなくなると、世界経済はフリーズしてしまいます。

…世の中は思いがけないことが原因で思いがけないことが起きる…
「鳥インフルエンザや口蹄疫が起こると薬屋が儲かる」・・・ウイルスの侵入対策で、消石灰を大量に散布するので、ヤケドする人が増える。よって薬屋が儲かる。これは思いがけないことでもないか?
 「7月のリンゴは医者を儲けさせる」・・・思いがけないでしょう!去年の7月に、リンゴを皮ごと食べたら(皮ごと食べるのは米国スタイル)、口の中が炎症を起こして病院にかかったんです。皮に「保存料のようなもの」が大量に塗ってあったと思われます。
 「犬を守れば、自動車修理工場が儲かる」・・・寒冷地の冬の路面は、圧雪、アイスバーンで大変危険。スパイクタイヤがいいのですが、粉塵を散歩の犬が吸うので(犬の肺から粉塵が大量に見つかったのだそうで)スパイクタイヤ禁止に。よって、交通事故が20%増えた。自動車修理工場が儲かります。