アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「大草原の小さな家」いいなあ!

2024年09月03日 | Weblog
  十代~二十代の、白人。まれに女性も見るが、ほとんどが男性の二人連れ。ダークスーツ着用で、ネクタイもきちんと締めている。リュックサックを背負い、自転車に乗っている。きちんとヘルメットを着用している。
 モルモン教の布教活動だという。

 世間知らずの私は、「モルモン」という名の響きから、呪術師が出てくる宗教かな?とか、木に縛られて下から焚き火されるんじゃないかとか、想像を巡らせたものでした。無知ってのは恐ろしいもの。

 ソルトレークシティで、大聖堂を見たとき、スリムで巨大、しょうしゃ(瀟洒)という言葉がピッタリで仰天しました。ソルトレークシティそのものがモルモン教徒が作った都市、ようやく怪しくない宗教と解りました。
 ケント・デリカットやケント・ギルバートも、かってはモルモンルック(ヘルメット、自転車、スーツ、リュックサック…)で、布教していたのだそう。
モルモンの日本人会員は約12万人!そんなにおられたとは…。米国の会員は、670万人以上。比較の意味はないけど、日本の大きな宗教団体の会員は、380万人(日本国民の約3%)。モルモン教がいかに凄いか!

 モルモンの皆さんは、一夫多妻制(日本では通用せんじゃろう)、白人中心主義(道理で、宣教師の皆さんに有色人種が少ない)、什分の一献金(じゅうぶんのいちけんきん 収入の1割を献金する。だから、あのような大聖堂が建ったんだ!納得)、飲食物に関する厳しい規則(コーヒー、紅茶、煙草、酒をたしなまない)、努力・清潔・保守。
 全然異端ではないですね。CIAやFBIの高官にモルモン教徒が多いという。「古き良きアメリカを体現している」…共和党が全国大会をソルトレークシティーで開いたことも納得。

「古き良きアメリカ」は、「大草原の小さな家」ですね。知らない?無理もないですが…。
 大草原に住む家族の物語。勤勉な父と母、ブロンドで青い目のかわいい子どもたち。煙草も酒もなし。一家そろって、お祈りして、質素だが、しっかりした内容の夕食をいただく。そして幸福な団らん。日曜日には、正装して教会へ。

 このような情景は、アメリカ社会から失われつつある。そのことに危機感をもつアメリカ人が、モルモン教にそれを見出しす。解りますねえ。

 ソルトレークシティのあるユタ州は、人口の7割以上がモルモン教徒。風光明媚、素晴らしい州なのですが、大きな問題に直面しているそうです。
 それはぁ、モルモン教徒は酒もタバコもやらない。そのかわり、甘党になる傾向があるのだそう…全米の成人の肥満率が約2割であるのに対し、ユタ州の成人のうち、約5割が肥満であるそうな…。