アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ワクチンの安定供給への道は

2009年11月27日 | Weblog
 天皇陛下が新型インフルエンザの予防接種をされた。ズルしたのではなく、優先接種の対象だから。…新型インフルエンザ…流行初めの頃は、「年寄りは感染しない」という風評があったが、今では関係なくなった。還暦を過ぎた私も油断できない。それで、私もワクチンを接種してもらいました。
 あまりにも元気なので、優先接種者に該当しないのではないかとい思ったら、医師が、「プレドニン(副腎皮質ステロイド剤)を、5mg以上服用している人は、いくら元気でも該当者です」と、キッパリ。私は、9mg服用している、原因不明で治療法も確立していない病気の患者。プレドニンの量は自慢にもならないが、優先接種していただいてホッとしました。
 
 「長野県の80歳代男性がワクチン接種後死亡」「富山県の70歳代男性がワクチン接種後に死亡」というニュースがあり…次は、60歳代男性の私がニュースに登場…それは避けたいので、接種した日はアクアウオーキングを休んで寝てました。

 新型インフルエンザワクチン接種の病院は、大変な盛況ぶり。優先接種の該当者つまり、ハイリスク群の人がいかに多いか!「妊婦」「慢性肺疾患」「心疾患」「腎疾患」「代謝異常」「免疫不全状態の患者」…皆さんにワクチンが行き渡るといいのですが。私は、当初2回接種の予定でしたが、「1回で効果があるので1回にせよ」と…。つまり、ワクチンが不足しているということ。

 ワクチンをたくさん作ればいいのですが…
 ワクチン作りは、非常に手間がかかるのです。ニワトリの有精卵があればいいというものじゃない。できあがるのに数か月を要する大変な作業。全工程、「無菌」でなければならない。国家検定(安全性、有効性の確認)に合格して、ようやく 医薬品となる。
 国家検定!?つまり、ワクチンは国家の要請で、北里研究所など数カ所で独力で作っている。しかし、「できあがったワクチンを国が買い上げることはない」…これがネック中のネックでしょう。仕分け人の皆さんはこの現状をどう見ているのでしょうか?え?予算要求がないから仕分けの対象にならない?そりゃそうですが…要請して作らせるんだから、できあがったものは買い取るのが筋でしょう。 

 この度の新型インフルエンザワクチンについては、製造が追いつかない。製造者が、在庫の処理に困るということはないでしょう。しかし、季節性インフルエンザのワクチンについては、バクチみたいなもの。国立感染症研究所が、流行しそうなインフルエンザを特定し(外れることがある)、その「種ウイルス」を研究所(北里研究所など数カ所)へ配布する。それから作り始めるわけです。前もって大量に作っているわけではないのです。採算が合わないから。

 ではどうすればいいか?
 1 A型用も、B型用も、新型用も日本国民の分のワクチンを研究所に作ってもらう。
 2 国は、できあがったワクチンを全て買い上げる。
 3 ワクチンは、3年間保存できる。期限切れについては順次廃棄する。これはしょうがないこと。
 こうすると、子供だ、妊婦だ、持病持ちだ、健康だ…な~んも関係なく、ワクチン接種が出来る。予算の裏付け?パンデミックだかゴハンデミックだかアカデミックだか知らないが、人類の滅亡を避けなければなりません。児童の演劇鑑賞より人命が大切。「ワクチン確保」の予算ぐらい何とでもなるでしょう。蓮舫さんに頼むのも良い。この度の事業仕分けだって、8%ですよ!残り92%の事業を見直せば、68億人(アメリカ国勢調査局)のワクチンだって安定供給できるお金が捻出されます。68億人を守る日本。いいぞ!日本!…おっと、まだ何もしてませんね…