アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

国民をダメにする…気象予報士と消費者庁

2012年04月10日 | Weblog
 天気予報…今は、「気象予報士」が出てきて、懇切丁寧に予報してくださる。それについては、何の不満もないのですが…お節介すぎる。民放各社はもちろんNHKも参戦して、「気象予報士のお節介合戦」がおこなわれています。

 どんなお節介か…
 先週の台風並みの大荒れ(爆弾低気圧)の時などは、「飛びやすいモノを外に置かないでください。スコップなど…」風速25mでも、スコップは…飛ばないと思う。スコップが飛んできたら恐ろしい。
 「外出は控えてください」…帰宅難民って外にいるんじゃないのかなあ…外出を控えろと言われても…。

 日頃から、庶民の身を案じてくださる…
 「一枚多く羽織ってお出かけ下さい」
 「長袖の服でお出かけ下さい」
 「帰宅時間帯は雨となりますので、折りたたみの傘を持参してください」
 「滑りにくい靴でお出かけ下さい」

 「大きめの傘を持ってお出かけ下さい」の時には、オイオイとテレビにツッコミを入れました。…風雨が強まるから…ということはよく分かる。だけど、日本の家庭で、「小さめの傘」「中ぐらの傘」「大きめの傘」と、スリーサイズの傘を家族分取りそろえている家庭ってあるの?
 言葉は、いかにも思い遣りがあるが、心がこもっていないのでは?

 大きな傘を持っていくとか、長袖の服を着るとか…気象予報士が教えてくれる時代なのですが、それは、自分で判断することであって、気象予報士にアドヴァイスされることではない。現状がエスカレートしていくと、服装やら持ち物の決めるのは、個人ではなく、気象予報士の仕事となりそう。

 私が住む北国でも春の息吹を少しで感じられる今日この頃です。平野部の積雪は、約80cmあります。ゴールデンウイークまでにはほぼ解けるでしょう。この冬も、何とか生きて越えることが出来ました。冬の暮らしの強い味方は、「ゆたんぽ」。低温ヤケドには注意しております。低温ヤケドは、じゅっくり深くヤケドするせいか、治癒までが長い…。

 消費者庁が、「湯たんぽによるやけどにご注意を」と…!これは、我が家の、「お湯を入れる由緒正しいゆたんぽ」についてではなく、電子レンジ加熱型湯たんぽの使用上の注意を呼びかけたもの。どんなゆたんぽでも、「ヤケドに注意」は同じだと思いますがね…。

 問題は、消費者庁って、「湯たんぽによるヤケド」の注意を呼び掛ける役所かぁ?「消費者の安全」という点で、「ヤケドに注意」は問題ないように見えるが、意味が違うんじゃないか?消費者に、電子レンジ加熱型湯たんぽは、どのようなものかのアナウンスで十分です。使用上の注意は、消費者自身がするものであって、「消費者庁に教えてもらう」ものではない。

 「大きめの傘」も「ゆたんぽのヤケド」も、サービスのつもりなのでしょう。しかし、過剰です。サービス過剰は、消費者を「ダメ」にしてしまいます。消費者としても、「お節介攻撃」に慣れっこになり、「自分で考えることがなくなる」…なんてことがないように注意しなければなりません。

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