アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

犯罪も失言も 治療より予防

2009年07月30日 | Weblog
 中国でも台湾でも、早朝から年配の方々が太極拳をしています。飛び入りも嫌がられない。それどころか、ウエルカムの表情。後方で、太極拳のまねごとをしている野次馬早起き観光客へは、「前へ行け」と、言う。なぜ?一番後ろでは、「後ろ向きになったときどのようにしたらよいかお手本が見えないから」です。理にかなった、適切なアドヴァイスです。

 なぜ太極拳か?これはよく知られていることで、私が知ったかぶりをするまでもないのですが、おさらいをすると…「病気の人が多くなると、国の補助がかさみ経済に影響を及ぼす。病人を減らすにはどうしたらいいか?太極拳だ!日本の高齢者は働くしか能がないそうだが、中国には太極拳がある。早起きして太極拳をすれば、病人が減る。国の経済も大助かりだ」と、いうわけで国を上げて太極拳を奨励したのでした。つまり、病気を治療するのではなく予防する。理にかなった適切な政策です。

 今日本の警察では、「犯罪処理」から「犯罪予防」へとシフトの切り替えが行われています。ホントカ!って?そう思える事例がありましたので、個人的にそう決めつけました。警察は、本来的に、「犯罪予防」に重点を置くべきですがね。

 札幌市の男性の携帯電話に、警察官を名乗る男から電話が入った。「息子さんが起こした万引き事件について、略式命令を受けた場合、20万円程度の罰金を支払えるかどうか」という内容。男性は不審に思い、札幌中央署の交番に相談した。着信履歴の電話番号は、静岡県警沼津署の代表電話番号だった。よくできた話のようですが、本当の話。
 札幌中央署は、沼津署へ、「万引き事件あったか?」と、問い合わせた。沼津署は、「ない」と答えた。これはもう振り込め詐欺に決まったようなもの。
 札幌中央署は、実在する警察署の電話番号を携帯電話に表示させる手口と思い込み、未遂事件として発表するとともに、注意を呼びかけた。

 警察の素早い対応で、振り込め詐欺が未遂に終わってよかった…犯罪予防成功!
 ところが、めでたしめでたしでもなかった。静岡県警沼津署は、実際に男性へ電話していた。内容は、「…20万円程度の罰金を支払えるかどうかの照会」で、示談金振り込め、ではなかった。また、「万引き事件があったか?」の札幌中央署からの問い合わせに沼津署が、なぜ「ない」と答えたか?問い合わせがあった日には万引きは、「ない」という意味だったそうな。大山鳴動して、「な~ンもなかった」あったのは、思い違いと勘違い…。でも、このくらい素早く動いてくれると、「犯罪予防」に頑張ってくれていると感じます。

 事件の兆候を察知して警察が動きました。
 私は、おつきあいがないので本当はどういう人なのか不明なのですが、参議院議員立候補前の態度から「生意気なやつだなあ!何の根拠があってあれほど横柄な態度がとれるんだろう」と思っていました。だれのことだって?さくらパパです。さくらパパ、「黒豚シャブシャブ店」への恐喝共犯で・・・逮捕も書類送検もされなかった。ただ、警察が関心を抱いた。どーゆーことかって?週刊文春の記事に書いてあったのです。
 「捜査を進める代々木署は、黒豚シャブシャブ恐喝事件と横峯議員(さくらパパ)の関わりに重大な関心を抱いている」
 
 さくらパパは、「…警察が動いたことに驚きました。民主党だからなんですかね?」と、言っていた…民主党だからではなく、日頃の行いのなせる業、不徳のいたすところだと思いますよ。この度、警察に重大な関心を抱かれたことで、民主党の重鎮にかなりきつく叱られたそうですし…。

 黒豚騒動、プロレスラーら6人が店に乗り込んで嫌がらせをした。それに対し黒豚側が警察沙汰にしました。しかし、6人は釈放され、黒豚も被害届を取り下げた。
 警察が関心を抱いたことにより、結局、「な~んもなかった」よかったよかった。
 犯罪予防は、「予見して素早く動く」。この調子でお願いしま~す。「備えあれば憂いなし」です。

 だけど…せっかく民主党議員が警察に関心を抱かれたのに、自民党の偉い人が、「年寄りは働くしか能がない。80過ぎて遊びをおぼえても…」など、オウンゴール。…PK合戦で、敵がPKを失敗したのに、こちらも失敗してあげたようなもの。この度の選挙までに、PKを失敗する人が出ますかね。ちょっとだけ楽しみです。好セーブしそうなキーパーが見あたらないのが気になるけど…。
 問題は、どっちの政党も、ことが起こってからの治療はよくやるようですが、「予防」が機能していないということですかね。

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