アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

お笑いの生命線

2015年01月16日 | Weblog
 おせちよりも何よりも、「もうやめてくれぇーっ!」と叫びたいのは…テレビのパワーをオンにすると、必ずどこかの番組に、「お笑い」の人たちが出ていること。
 「いいじゃないの!」って?ダメとは言いません。なぜなら、法に触れるわけじゃないから。「もうやめてくれーっ!」は、私の内心の叫びですから、いいじゃないの!
 まだ、おせち食べてるのかって?あと、黒豆が少しでおせち終了です。どんだけ黒豆煮たんだって?な、鍋一つなんですがね。黒豆はいいんですよーッ!ポリフェノールそのもの。活性酸素除去のエース。おかげさまで、私など酸欠ですよ。

 で、「お笑い」についてですが、お笑いコンビの「爆笑なんたら(仮名)」が、NHKの番組出演の際に政治家に関するネタを没にされたという。
 NHK会長の見解は、「(お笑いにも)品性や常識があってしかるべきだ」。
 これはぁ!NHK会長さん、クリーンヒットですよ。私の鬱憤を、スカッと晴らしてくれました。受信料を払い続けてきて、ホント良かったです。お笑いのみなさんを一喝したところが良い。そして、私がもっとも大切にしている、「品性」を持ち出したところが白眉です。

 ところが、いろいろな考えがあるモノでして…
 「なぁきみ、最近はお笑いにも品性と常識が必要なんやて」
 「あほなこと言わんとき。そんなんやっても誰も笑わんで。わてらお笑いやのうて、お払い箱になってまうわ」

 早速ネタにしてしまう。その能力は買うが、「品性と常識では誰も笑わん」という決めつけが腹立たしい。つまり、庶民は、「下品で非常識を好む」ということ。あまりにも庶民を見下し、バカにして、なめています。

 お笑い評論の代表みたいな方は…
 「お笑いはくだらないから笑える。常識にとらわれないからおもしろい。笑いにまぶして強い立場の者を皮肉れば留飲が下がる。下品と非常識と毒の巧みな配分が、お笑いの生命線ではなかろうか」

 「…くだらないから笑える」と、言っておきながら、「下品と非常識と毒の巧みな配分が、お笑いの生命線」だと!そんな高度なモノかよっ!そもそもの間違いは、「お笑いはくだらないから笑える」という前提。「どっと笑い」と「あっと笑い」の区別が出来ていない。

 権力者、為政者に対し、批判的、挑発的な言動が許されるのは、まっとうな社会の証し。品性さえ保てば…。