もて木みち子 オレンジニュースブログ版

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たて×よこの問題か!?

2012-02-23 | マイ日記

怒りはなるべく静めて収めて、穏やかに話し合いを進めていきたいと思っていたけれど、やっぱり怒りがむくむくわいてくる。またしても図書館問題。

1年前の今頃、私は無謀な移転計画に怒り狂っていた。

そのときのある幹部の言葉が忘れられない。

「なんで、そんなに問題だと主張するのか分からないと・・・。」

その方に個人的な恨みは全くないけれど、その発言にブチギレた。

何もなくても、さまざまな想定をし、安全や安心を確保し、市民が本当に望んでいるかを見極めて、仕事をするのが行政ではないのか。まして、震災以降、さまざまな甘い想定や計画が、さらに、復興を遅らせている現状をどう捉えているのだろう。

全く問題ないといっていた計画が、数ヶ月で崩れ、又新たな計画を出してきた。そしてそれが「決定!」だという。一体1年前の計画変更に何を学んだのだろう。

甘い言葉で「新しいものを作ってあげますよ」と言えば市民は喜ぶとでも思っているのだろうか。

もうぎゃあぎゃあ言ううるさいやつらもコレで黙るとでも思っているのだろうか。

中津川の図書館計画が、建設途上で中止になったのをご存知だろうか。市民の総意を作り出すことをおろそかにすると、そういうことが起こりうる。中津川ではこの問題で市長が変わり、図書館計画は中止になったのだ。

1年前、移転計画に反対の人は、それなら「新築のほうがいい』と言った。私もそうだ。新築ができることを望んでいる。しかし、それは結果ではなく仕切りなおしをしようということだ。

仕切り直しをして、じっくり計画を練り直しましょうということだ。

「たて×よこ」はもっともっとあとの話だ。計画によっては丸い建物だってあるかもしれない。

館内の動線を考える前に、町全体の動線を考えるべきだ。まちづくりの中で図書館がどんな位置づけでどんな役割を担うのか、そのあたりの合意がないと設計なんてできない。

検討した結果、やはり文化会館駐車場になることもあるかもしれない。でもそのプロセスが大事だ。

それをしないと、無味乾燥のハコモノに本が並べられるだけになってしまう。それではあまりにもったいない。

そんなことは、何も私がぎゃあぎゃあ言うことではなく、図書館建設のいわばスタンダード。

どんな図書館をめざしているかは、「たて×よこの問題」ではない。

誰の発想かわからないが、たて×よこの問題にすり変えようとしている組織に私は腹を立てている。

コレは図書館だけの問題ではない。だからますます市民として腹が立つ。

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もずもずさまへ (motki)
2012-02-26 13:43:45
コメントありがとうございます。おっしゃるとおり行政の方がその気にならなければ、いい図書館、いいまちづくりはできませんよね。図書館が文化のバロメーターと言うのはハコモノのことではなくプロセスを含めた行政、議会、市民の意識、認識であり、決定の仕方であり、仕事のやり方であり、その結果としての拠点だと思います。
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三木の図書館に思うこと。 (もずもず)
2012-02-24 16:14:40
三木に引っ越して一番に思ったのは、中身の伴わない立派な箱ものが多いということ。

努力はしているものの、三木の図書館が市民のニーズに近づかないのは、図書館を仕切る幹部、特に教育委員会に司書の資格を持ち、たくさんの実務経験を持ち、本と図書館が大好きな図書館のプロがいないということであると思う。行政機関はトップで変わる。図書館を教育機関としてだけでなく、街づくりの大きな中核の一つとして、広くとらえる視点を持つ人が図書館の中心にいないということが、三木の一番の不幸である。

ともの会の皆さんの活動は素晴らしい。本と図書館を愛し、三木の発展を願っておられるのが本当によくわかる。ただし三木の図書館を本当によくするためには、市民の力だけでは厳しい部分もある。行政自体が、職員自体が図書館と本と三木を心から愛し、変えていこうと深く思わなければ、本当の三木の図書館の発展は望めない。外からだけでなく、中からの意識改革も重要である。(誰かがやってくれるのを待つだけの今の体制では正直難しい所もあるが。)三者の思いが拮抗し、高めあってこそ、市民の求める理想の図書館に近づける。

まず何から始めましょうか?



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