もて木みち子 オレンジニュースブログ版

今年のキーワードはゆっくりやさしく社会を変える

DVに苦しむ子どもたち

2013-02-27 | マイ日記

       誓い

幼い頃 僕は心に誓った

母さんを守ろうと

いろんな人たちから

とくに父さんから

小さなぼくは 父さんに向かっていった

その攻撃の矛先を ぼくに向けたくて

けれども どうすることもできず

殴られる母さんの体の下 ぼくは泣いた

何もできない自分が悔しくて

母さんは 殴られても殴られても じっと耐え

涙も見せずやさしい声でぼくに言った

「だいじょうぶ すぐにこわくなくなるからね」

いつか強くなって僕がかあさんを守るんだ

って思ってたのに ごめん 遅すぎたね

母さんは天国へ逝ってしまった

やっと強くなれたよ

だからこの力で守っていくよ

これからは ぼくの大切な人たちを

 奈良少年刑務所詩集 「空が青いから白を選んだのです」

詩 受刑者 編 寮美千子 長崎出版

会報に載せようと、母の詩を探していました。その中で見つけたのがこの詩です。

あの子、この子を思い出して、思わず涙がでました。

DVに苦しめられるのは、妻だけでなく、子どもたちにも大きな被害を及ぼしています。多くの子どもたちは、自分の前で母が暴力を受けることを目のあたりにして大きく傷ついています。それでも母を守ろうと必死です。立ち向かう相手が同じ家に住む父親であることは、さらに彼らを傷つけています。そして、残念なことは、これだけの思いを持つ少年なのに、罪を犯して少年刑務所に入らなければならない状況になってしまった、ということです。この詩の1行1行から、そんな苦しみが伝わります。

しかし、希望が持てるのは、その中で、この詩を書いて、ぼくの大切な人を守るという誓いが述べられて、希望が見えます。

社会涵養プログラムという、童話や詩を使った教育プログラムから、生まれた詩だそうです。

未来のある子どもたちに、どうか希望が持てる場を用意したい。現場で日々格闘している人たちの切なる願いです。


はなをくんくん

2013-02-17 | 絵本

はなをくんくん毎週土曜日におはなしかいを開いています。この季節に読みたい本はこれ。16日のおはなし会にもよみましたよ。

ウキウキ、わくわく、そんな気分が漂ってきます。まだまだ寒いけれど春は、確実にやってきますよ。


暴力はリスペクトのないところにうまれる

2013-02-07 | マイ日記

連日の、女子柔道界の暴力・ハラスメント報道には、15人の勇気ある行動を知るとともに、暴力に寛容な柔道界のコメントや動きには、怒りすら覚える。いまや、東京オリンピックの誘致にかかわるかもしれないというオロオロ感だけが目につく。この機会に国際的にスポーツを考えるなら、この暴力的な体質を、本質的にどう変えるかだろう。

しかし国際スタンダードはあくまでも暴力にNOをいうことであり、日本でも選手たちの相談に乗り、支えている人がいることで、少し安心した。

今朝の朝日新聞、オピニオン 山口香さんの記事である。

これを読みながら、女性たちの暴力、DVや性暴力への支援と変わらないと思った。

それは、暴力であると、はっきりいうこと

監督個人の問題であるだけでなく、社会的な問題であること

そして、彼女たちの、思いや行動を最優先にすること

さらに、彼女たちを孤立させないこと

暴力に対する認識や、対処の仕方が、もはや、国際スタンダードではないことは、DVや性暴力も同じ。暴力の問題もガラパゴス化してはいけない

そして沈黙せず言い続けることだと思う

 


六ラプagain

2013-02-05 | マイ日記

3月30日に,「六か所村ラプソディ」の上映会と鎌先ひとみ監督のトークを三木でやることになっています。

鎌先監督は、「内部被ばくを生き抜く」「ミツバチの羽音と地球の回転」などの映画でも知られています。

三木で初めての鎌仲監督の作品上映会になぜ、2006年に作られた映画をやることにしたのか

これは監督のメッセージにはっきり出ています。

http://rokkasho-rhapsody.jimdo.com/監督メッセージ/

私たちは今、自分たちで選択していかなければならないのだと思います。

選択するには、正しい情報と、共感する仲間が必要です。

どんな正しいことでも、押し付けられるのは、NO!

その時々で、未来に向けての選択をひとりひとりがしなければと思うのです。