もて木みち子 オレンジニュースブログ版

今年のキーワードはゆっくりやさしく社会を変える

石巻の図書館再開

2011-06-07 | 東日本大震災

ニュースで、宮城県石巻の図書館が再開したというニュース。

画面には、無事だった図書館の姿が。しかしまだ避難所に使っているらしく、10時から3時までの開館とか・・。懐かしい建物はもうずいぶん古いものだが、そのままだった。

実はこの図書館の敷地、私の高校だったところ。途中から新しい校舎に変わり、その後としょかんが建てられた。坂道を登っていく山の上だったから、津波の難はのがれたのだろう。

少しずつ地元も回復しつつあるのだろう。あまりにも変わってしまった風景にことばも出なかったが、みんなの力で、立ち直っているのだと思う。

5月に石巻にいったときには、実家と市役所と、父のお墓のあるところだけで精一杯だった。タクシーを捜すのさえ苦労した。きけば近くのタクシー会社も全滅だった。

7月に行くときには、もっとまわってみようと思う。


図書館があぶない その2

2011-06-02 | 東日本大震災

この本発行が1986年。25年以上も前に出されている。

25年前、何があぶなかったのか。

行革と教育問題と国家機密法、委託、・・・あれ今でもあぶない状態やん。さらにあぶなくなっているかも。

具体的な問題提起にはもっと驚く。

その1 「貸し出しを増やすな」という神戸市立中央図書館長通達 

貸し出し冊数を増やさないための具体的な方策成るものが出され、貸し出しを少なくするように指示されたというのである。

その2 「親子読書会はアカだ」という議員の偏向攻撃

図書館の選書、あるいは図書館や文庫に関しての活動、「あるいは図書館を考える会」というような市民の団体も偏向があると攻撃された

その3 地方行革と図書館委託

これはますます進めれている。当時なかった指定管理者制度やカウンター委託が簡単に行われる、または提案されている。昨年の事業改善でとしょかんの指定管理者制度が提案その1であがったのはご存知のとおり。結局現在は考えていないということになったが「だったら、提案するなよ」というところ。

あとがきには、一主婦のことばとして、こう書いてある。

「"なんだか変だな”という思いを話し合う。なぜ変なのかを皆で考える。”自分たちはこう思う”

と図書館や必要なら教育長や市長にもいう。これが民主主義を支える大事なルールではないでしょうか」

 

 

 


図書館があぶない

2011-06-02 | 東日本大震災

こんな名前の本がある。三木の図書館3階所蔵。古くなった本などは3階の書庫に入る。しかし出番がなくなったわけではない。利用者の求めに応じて即登場する。いわば、心強い縁の下の力持ち。

図書館は本棚に並べられているものだけで勝負するのではない。どれだけの豊富な資料がきちんと整理され保存されているかが問われる。

私たちがいま、問題としているとしょかん移転問題のなかで書庫の問題が挙げられる。

いま5万冊以上ある書庫の本が、移転先には持っていけないというのだ。広さと重さのせい。

つまり、現在のとしょかんと同じ本を移転先には持っていけないということ。

電動書庫を、増築して作るという案もあるが、それはコストが高く、いまのお金のない図書館行政では無理だろう。

移転の計画のあぶなさは、積載荷重の問題だけではない。

 


図書館TOMOの会でどう?

2011-05-31 | 東日本大震災

 

図書館について、勉強会や意見交換会をしている。

いろいろな意見があって、あしたの三木図書館をどうしたらいいのか、ということでそれぞれが意見を出し合い検討している。みんなそれぞれ自分の意見をもっていて、手ごたえあり。

そのなかで、図書館の会をつくろうということになった。図書館について意見交換をしたり提言を出したり、図書館をコアにして、なにかおもしろい企画ができないかということで。

名前はということでまだ決まっていないのだが

「ともの会」ということにしようということになった。

友と共という意味をこめて、さらにプラス明日といういみをこめて、TOMOにしようかと思っている。

暗くて地味、受験生の勉強する場所というイメージをいまだお持ちの方に、もっと図書館は可能性のあるところだと知ってほしい。

まず自分たちが、学べて、遊べてたのしめる場所にしたい。

図書館に関心ある方、ないけど、おもしろそうなことがしたいと思う方、一緒に会を作ってみませんか?


いのちの授業のやまちゃんとは

2011-05-29 | 東日本大震災

6月25にちに予定しているご縁玉プロジェクトの試写会。主催者側にもかかわらずほんとは中身がよくわかっていなかったのです。

そこで、いったい、いのちの授業のやまちゃんとはどんな人なのかを調べてみることにしました。図書館にリクエストしてみたら、なんと本が2冊ありました。そんなわけで、週末旅行にもって行った2冊。

やまちゃんこと、山田泉さんとは、大分でいのち命の授業を続けてこられた、カリスマ養護教諭。自らもガンと戦いながら、中学生とむきあってきた、自称保健室のおばちゃん。

そのいのちの授業はNHKにも取り上げられ反響を呼んだようです。(すみません、知りませんでした)がんとの闘いも、さまざまなかたちで取り上げられたようです。しかし3年前に惜しくも亡くなられました。

今回の映画は、本の中でも触れられていますが、パリでであった、チェリスト、エリック・マリア・クティリエとの交流を描いた映画なのだそうです。

本を読みながら、やまちゃんこと山田泉さんのことももっと知りたいし、チェリストエリックマリアさんのことももっと知りたいとおもいました。

今回の試写会を通じて。又ご縁のある人たちとつながるといいなと思います。


退職金あれこれ

2011-05-27 | 東日本大震災

市長が市費ではなく私費でコンサルを雇うという話をきいた。

やっぱりお金持ちは違うなあと思っていたら、供託された退職金なのだという。ごていねいに市のホームページにのっていた。

そして2期目は、三木にとって何のメリットもないので受け取るのだという。

そんなこと分かっていたはず。

1期目は確かにだまされた。私も実は退職金返上の主張で1票を投じたといってもいい。三木には何もメリットがないのを知らなかった私も私だが、それを宣伝文句に選挙運動を展開した、周りの人も知らなかったのだろうか?それを提案したという自慢していた方もいらしたはずだが・・・。

退職金をどう使おうと勝手だが、それをいちいち市のホームページを使って正当化する必要があるのだろうか。

ご自分の政党の広報でおやりになったらいいのではないだろうか。

下記のフレーズだってどんな意味かわからない。いきなり新着情報で出たのでクリックしてみると・・・。

最適な立地拠点「みき」からアジアそして世界へ。これって退職金の使い道がらみの広報ですよね。だって産業環境部ではなく、秘書課からでているんですもん。

市の広報ってなんだろう、情報公開ってなんだろうと思うきょうこのごろ

せっかく公平な意見を聞こうと思って傍聴に行った教育委員会が非公開といわれたので、ゴキゲンナナメなのである。だからちょっとつぶやいてみたくなった。みきの教育の最高機関である教育委員会の定例会がある予定日ぐらいHP新着情報で広報していただきたい。非公開ならその旨もあわせて記していただきたい。

例えば宝塚市はこんなふう 箕面市はこんなふう

そして三木は ・・・・


お金のない市の4億8000万

2011-05-27 | 東日本大震災

急に新聞記事になった、関西国際大学の看護系学科新設の話。

きょうも神戸新聞三木版にのった。

総事業費は13億6600万円。三木市はそのうちの設置経費9億6千万。関西国際大が独自の事業としておやりになるのなら、結構。北播磨総合医療セインターとの実習における連携も可能だろう。

しかし、これからが、どうぞご自由にと言うわけにはいかない。設置経費半額4億8000万を三木市で負担するという。

目的は北播磨総合医療センターの看護師確保と三木市の活性化だという。

三木市の活性化というのは具体的にどういうイメージなのだろう。学生が三木市に住み、三木市で働きということなのだろうか。

しかし関西国際大学の現在、三木市に住んでいる学生はどれだけいるだろう。三木市に住民登録している学生は何人いるだろう。近隣の住民から見ると、市外各地からの送迎バスの多さばかりが目だって、三木市に定着する若者がどれだけいるかは、予想できない。看護学生だからといって、三木市に定着するとは限らない。地方の看護学校は多額の経費をかけても、卒業後、資格をとったら、都市部に流れてしまうことを憂いている。

看護系大学や専門学校は、兵庫県は全国でも多い地域である。兵庫県立、神戸市立の大学をはじめ、専門学校も多い。しかし地元に残るかどうかは別の話である。全国から看護師志望の学生がやってきて、学んで地元に帰っていくことも含め、三木市は支援しようというくらいの太っ腹なのだろうか。いや地元の人優先といって、また奨学金などで市が負担するのかもしれない。

看護系の学校は確かに専門学校から大学へと流れが移っている。しかし、現在医療系の学部屋専門学校をもたず、これから教育スタッフを確保し、大学の教育機関として、育てるにはかなりの準備が必要だろう。

それをいきなり、市が設備費を半額も負担することが妥当なのかどうか。投資するならそれなりのマーケティングリサーチや、医療や看護の世界とのパイプも必要だと思うが、どうなのだろう。そもそもこの話、どちらから出てきた話なのだろう。

三木市の負担はそれだけではない。北播磨医療センター企業団は図書費1億を大学と負担を分担するのだという。

ひがむわけではないが、市立図書館のことで、新築より移転が1億5500万節約できるのだと、強調する理由は、お金がない!の一点張り。お金がないといわれるとお金のない市民は弱い。でもお金はあるところにはあるんだ。

ただそのお金は税金なので、市民が納得できる説明責任はきちんと果たしていただきたい。

計画そのものに反対なのではない。その計画が将来を見越して妥当な計画なら賛成。そして市の負担割合が適当なのかを、きちんと判断していただきたい。

 

 


「ご縁玉・プロジェクト」ご存知ですか?

2011-05-26 | 東日本大震災

「ご縁玉・プロジェクト」 ご存知ですか

ご縁玉というドキュメンタリー映画があります

いのちの授業ってきいたことありませんか

実は「いのちの授業」という名前の取り組みはいろいろあるのですが、ここでの取り組みは

山田泉さん。大分県の保健室のおばさんと自称していた養護教諭の山田泉さんががんに犯され、天国に旅立って3年になります。

このプロジェクトは山ちゃんこと山田泉さんが、パリで出会ったチェリストとの交流を描いた映画「ご縁玉」の上映と「映画と語り合うクラシックコンサート」と銘打ったチェロのコンサートで構成されています。

今回三木で、そのプロジェクトのための試写会と、山田さんの夫さんである山田真一さんをお迎えしてトーク&トークを開きます。

いのちの大切さをどのように伝えるか、方法はいろいろあると思いますが、共感とネットワークで伝えていきたいと思います。

6月25日(土) 13:30~15:30 

三木市教育センター 中会議室

第1部 映画『ご縁玉』試写会〔72分)

第2部 トーク&トーク 『妻・泉ちゃん・恩人山ちゃんを語る」です

またオプション企画として里の家にて交流会を開きます。

主催 オシャベリルーム里の家 

    「いのち」を考える三木市民の会

です。無料の試写会ですので、どうぞお気軽においでください。

     


夢が見れる図書館にしたい

2011-05-25 | 東日本大震災

三木の図書館のことあれこれ、発言したり、調べたりしていると、つくづく、夢がないよな、とため息をついてしまう。その場限りの計画で、未来もなにもあったものじゃない。

もっと図書館は夢のある場所であってほしい!と、三木の図書館で見つけたのがこの本

デンマークのにぎやかな公共図書館 ~平等・共有・セルフヘルプを実現する場所~

                                          吉田右子 新評論

フィンランドの図書館の充実はなににかの本で読んだことがあるけれど、デンマークのそれもまけずと劣らない充実ぶりで、それぞれに特徴があるという。

本を読んでびっくり!図書館でこんなこともできるんだというくらい、多彩なプログラムが用意されている。そのベースにあるのは、普段のくらしに図書館がさりげなく、当たり前にはいっていること。

特色あるプログラムというのは例えば

「宿題カフェ」 こどもたち、特に移民や難民としてデンマークに来たマイノリティのこどもたちの学習支援のために、放課後行われている。こどもたちは学校とは違う開放された空間の中で、学習の支援を受けたり、おしゃべりを楽しんだりする

「10歳から100歳までの編み物カフェ」「子どものためのダイエット講座」『著者と出会う」「両親のチームワーク講座」『ベビーカフェ ベビーマッサージや乳歯の手入れ等といったテーマで専門家のアドバイスを受ける講座」

『デモクラシーコーナー」はとしょかんを住民の政治参加の場にすることという理念で、としょかんにいかにも座りごこちのよさそうなイスがならんでおり、そのイスに座って住民と議員や各種組織の代表者などがインフォーマルな形で話し合う場

誰もがさまざまな情報にアクセスできるよう二その回路を確保する。情報にかかわる不平等を生める機関として社会的に認知されている。

コンピューターの持込ができるように、イスの下にはコンセント

音楽はインターネットを通じてダウンロードできるサービス

本を借りるだけでなく、待ち合わせや憩いの場所として気軽に利用。新聞雑誌のコーナーとカフェがおかれ、たとえば、知的障がいの人が働いている。

書き出していったらきりがない。

1さつ750グラム平均の本を何冊書棚に入れられるか、を計算することでしか維持できない図書館の計画と、住民がどうすれば、豊かに個々で過ごせるかを追求する図書館との違いに、

別のため息が出た。

もっと図書館を使って、学びを支援し、楽しみを見出すしかけはできないものか。

この本を読みながらつくづく考えた。

 


教育センター・図書館移転本当に大丈夫?

2011-05-19 | 東日本大震災

被災した現地で図書館等公的な場所まで行く余裕は今回はありませんでしたが、総じていえることは古い建物は、被害が大きいということでした。郵便局や、銀行もまだ閉まったままのところもありました。外側は何もないようにみえても、壁が剥がれ落ちたり、ひび割れが起きたり、危険な箇所が随所にみられました。避難場所として指定されているところが危ない状態というところもみられました。建物だけでなく、道路もでこぼこで、老人の転倒事故など、いつ起きてもおかしくない状態。現に母親も市役所前でタクシーに乗ろうとして転倒。骨折しなかったのがさいわいでした。

現在計画が進められようとしている、教育センターが移転する予定の、勤労青少年ホームなどは、まさに古い建物ですし、図書館を移転しようとしている教育センターにしても、15年ぐらいは経過しているはずです。まだ新しいほうの部類の建物ではありますが、図書館を移転するとして、これから何十年そこで機能を果たす計画なのか。10年、20年先のことを見通しての計画なのか疑問です。

現に図書館は、現在ある書籍を入れる余裕がなく、書庫にある本がそのまま残さないと、重さがもたないという状況。これから本が増えていかないのが目に見えているなかで、運営していくことができるのか、知らないうちに本が増えて重さがもたなくなるのか、どちらにしても問題。

それが明らかに予測できるのに、急いで進める必要がどこにあるのか。

安全に十分配慮した計画をすすめるのは、行政の最大の責任であるとあらためて思いながら帰ってきました。

被災地への支援ももちろん大事ですが、自分の地域をもう一度見直して防災のまちづくりの計画を見直すとか、建築や移転などの計画を、見直すという作業も必要なのではないでえしょうか。


三木に帰ってきました

2011-05-17 | 東日本大震災

石巻の実家は、今もこんな状態です。これでも、いろいろな人の手を借り、片付いた写真です。

震災直後の写真は直視することができないくらい者や瓦礫が部屋中にありました。

瓦礫やどろは、家の外に何とか運ぶ作業を続けていますが、床下は汚泥で埋まっていますし、

玄関先もまだ残っています。片付ける前は、よそから運ばれたテレビや車もあったそうです。

今もどろは、水分を帯びてどっしりと重く、悪臭が漂っています。

近所は、なんとか2階にすんでいる人もいますが、ほとんどはまだ戻れていません。

2筋ほど海沿いに行くと、そこはまさに壊滅状態で、すべて破壊されていました。

役所で全壊の証明をとり、この地域は建築制限があり立替などもできないことを知りました。

あきらめるところはあきらめて、前向きで考えようと家族会議では一致しました。まだめどは立っていませんが、この家はあきらめなければならないようです。

三木に帰りましたので、またもとの生活にもどります。留守中ご迷惑おかけしました。


高速バスで大津までつきました

2011-05-17 | 東日本大震災

大阪までもうすぐ。仙台~福島~郡山~新潟~北陸道~大津~京都~大阪というコースのようです。夜なので、休憩時間にパーキングエリアに寄るだけですが。

客席は狭いので身動きとれず、こりゃ、無理か、と思いましたが、なんとか寝られて、ここまで来ました。ボランティアは往復バスの方も多いので、頭が下がります。

東北でも、何の影響もないようにみえるところと、被災したままそのままの惨状のところがあり、その距離がわずかなので、なんだか違和感がありました。

余震はいまだ止まらず、毎日のように揺れを感じています。

新聞やテレビの放送も、こちらとはまったく違う様相でした。


いま鯖江市

2011-05-17 | 東日本大震災

よる仙台を出て朝大阪につく夜行バスがあるというので乗ってみました。

仙台7時半発、大阪駅着翌朝8時。ボランティアと思しき方も同乗していました。

なにしろ金額が安いので〔6800円〕席は結構埋まっていました。