毎週土曜日におはなしかいを開いています。この季節に読みたい本はこれ。16日のおはなし会にもよみましたよ。
ウキウキ、わくわく、そんな気分が漂ってきます。まだまだ寒いけれど春は、確実にやってきますよ。
毎週土曜日におはなしかいを開いています。この季節に読みたい本はこれ。16日のおはなし会にもよみましたよ。
ウキウキ、わくわく、そんな気分が漂ってきます。まだまだ寒いけれど春は、確実にやってきますよ。
幼稚園の先生にそう言ってルーシーはプレゼントをつくりはじめます。それはみんなが使っている絵具ではなく、せんせいの持っているはぎれや、鳥の羽や、はっぱ・・・・。
なぜそうなのかは、おむかえにきたおじいちゃんの絵ですぐわかります。なぜおじいちゃんがいぬをかっているのかも・・・。
おじいちゃんと孫とのあたたかい交流が描かれています。
うちのおじいちゃんも、今朝はやく孫のところへ出かけます。
あしたから、育休中だった娘が復職。保育園デビューする孫の送り迎えと、昼間を一緒にすごすため、張り切って出かけます。
子育て中はほとんどかかわらなかった夫もおじいちゃんになると、まったくちがいます。
私は今日明日大事な用事を抱えているので一人で出かけます。
おじいちゃんにかわいい笑顔と歌のプレゼントをしてくれることでしょう。
イクメン流行もあって、父と子はいろいろな場面で登場するようになりました。
しかし、イベントとしての父と子ではなく、日常の中での父と子の時間も大切です。この絵本の親子は、金曜日のあさは、早く出て一緒にいつもの道を歩き、いつもの店に立ち寄りいつものものを注文します。ただそれだけの静かな絵本ですが、こどもがこの金曜日をいつも楽しみに待っている幸福感があふれています。何も文には書いていないけれど、おかあさんは赤ちゃんの世話で忙しい。だからせめて、週1回は、父と子の時間を作ろうと思いついたのではないかしら。幸福ってこんなところにあるかも。
きんようびはいつも ダン・ヤッカリーノ 作 青山南訳 ほるぷ出版
おとうさんの地図 ユリシュルビッツ作 さくまゆみこ訳
戦争でのがれて暮らした カザフスタンでのこと。作者はポーランド生まれのユダヤ人。自身の少年時代がモデルになっています。
父さんはパンを買わずに地図かって帰ってきた。夕食のパンもないのに・・。
夕ごはんがなしになってしまいぼくはおこったけれど、翌日おとうさんが地図をはりだしたときにはうっとりした。地図をみながら遠い世界にとんでいける、想像力の翼をもつことができたのだ。
この想像力の翼をひろげることと、地図を丁寧に模写したり、絵を描いたりすることで、将来の絵本作家としての世界が広がったのだろう。
父親が、大人が子どもに伝えるのは何か・・・。
そしてこの絵本は静かな反戦のメッセージを伝えてくれる。平和は待っていてもやってこない。一人一人が意志を持って行動しなければ・・・。
イースターはキリスト教の春の訪れを祝うおまつり。キリストが死後3日目に復活したことを祝い、春分の日の後の満月の次にくる日曜日だそうです。
イースターでおなじみなのはいろいろな模様に飾った卵、その幸せを運ぶ卵を役目がイースターバニー(なんだそうです)
イースターバニーはすぐれたウサギの中から選ばれます。この表紙のふわふわウサギも小さいときには、イースターうさぎになりたいと思っていました。しかし、「お前の仕事は子守だよ。「イースターはおれたちみたいな立派な男にまかせておけ」とばかりとりあってもくれません。そこであきらめて子どもを21人産んで育てた母さんウサギ。
ふたたびイースターバニーに選ばれるチャンスに恵まれました。なぜか、それは母親ウサギとして、しっかり生きてきたから。
この春再就職をする方や、新しく何かを始めようと思っている女性たちにこの本を。
新しいステップを始めようと思う時に不安になるのは、子どもたちのこと。このふわふわお母さんはそれを見事に強みにして、夢を果たしたのですよ。
表紙のかわいらしいウサギたちの凛とした目と姿をご覧ください。
春にふさわしい、そして凛とした生き方をしたい人にお勧めの1冊です。
ふわふわしっぽと小さな金のくつ PALCO アメリカでは1967年に出た本ですが、全然古さをかんじさせません。
じゃがいも畑 カレンヘス文 ウェンディ・ワトソン絵 石井睦美訳 光村教育図書 2011
31日のイーブンでのワークショップにむけて、絵本を片っ端から読んでいます。
家族や、パートナーシップ、イクメン、カジダン、おじいちゃん、子育て、女性の生き方など、キーワードはいくつかあるのですが、そのテーマにそって絵本を手に取って、絵本に込められたメッセージを読み取ろうというもの。
そのため50冊くらい絵本を探して読み直したり、新しい絵本を探したりしています。
クラシカルな雰囲気を持つこの絵本は、日本では昨年、アメリカでも2008年に出ています。時代ははっきりとはわかりませんが、少し昔の話。
母さんは夜勤に出て働いていて、家に残された子供たちが夜じゃがいもをほりに行く話です。自分の畑ではありません。収穫の終わった、よその家の畑に、残ったまま、腐らせてしまうのはもったいないと、暗い中でじゃがいも堀をするのです。
しかし家に持って帰ったそのじゃがいもはなんとほとんど小石でした。その上母さんにはお仕置きの前にあやまりにいくよう言いつけられます。
その結末が、幸せでほっとするのですが、きびしい生活の中にも、お互いが思いやる愛情いっぱいの親子の物語です。たまに、こうした本に偶然めぐり合うのが、しんどい中でも楽しい作業です。さっそく「いろいろ家族」のなかにいれます。
じゃがいもをほるときの幸せのために、我が家もじゃいもを植えましょう。
今日の絵本は、夜の空気が心地よい今の季節にぴったりな絵本。
きょうはなんだか眠れないそんな夜。
やさしいかぜがひんやりとした夜の空気とであいます。
表紙の後ろ向きの母親がいい。こんな風に夜をすごすのもいいな、と思うこと請け合い。
子育てでお疲れ気味のママにおすすめです。
「よぞらをみあげて」ほるぷ出版 2009年
ジョナサン・ビーン作 さくまゆみこ訳