夕べ大阪でアジアネットワーク主催の学習会に参加した。
『知られざる“闇の子供たち~本に描かれない隊の子ども達とその日常」
というタイトルで、野崎昌未さんのお話。野崎さんは、タイのチェンマイに7年間留学して、チェンマイの日常に接してこられた。
ほとんど国際情勢にはうとい私だが、今回国会での論議が沸騰した臓器移植法にも関連する懸念があるので、その実情を知りたく参加した。
闇の子供たちに描かれている、子供たちの性産業への強制や、子どもの臓器売買などへの実態はどう捉えられているのか、という関心もあった。またエイズHIVなどの影響、ストリートチルドレンの現実なども知りたいと思った。
チェンマイはタイ北部の人口155万人の都市。年間200万人もの観光客がおとずれ、リタイアして長期滞在する中高年日本人も多いという。物価の安さが年金生活者にとっての魅力になっているということだった。
しかし仏教国であるその日常では女性の地位がとても低く、その影響での、社会的な問題はいろいろな面に出ているという。
女性であるということ自体が前世の因果の現れとして、女性への暴力や支配が正当化されることもある。
それが、性産業やエイズなどの取り組みの遅れに影響を与えているのだという。
本でかかれたような、臓器売買や、閉じ込められた部屋での子どもの性売買などは、実際にはあまり聞いたことがないということだったが、不安定な政治状況とともに、女性への蔑視や暴力は、家庭や地域コミュニティ崩壊にもつながっているということだった。
日本でもそれは他人事ではなく、女性や子どもへの暴力につながっていくと思う。
写真はタイの子どもたちの絵葉書からお気に入りを一枚ということでいただいたもの。パンダのぬいぐるみをおんぶしたこどものくったくない笑顔がかわいい。
こどもの笑顔は万国共通。