もて木みち子 オレンジニュースブログ版

今年のキーワードはゆっくりやさしく社会を変える

みき・「まちぶら」・「里ぶら」なんてどう?

2007-11-30 | Weblog
三木では観光の振興に力を入れようとしている。今もいくつかのプロジェクトが進行しつつある。まあ、それはそれでぜひやってほしいと思っているけれど、お客さんは誰なんだ?と思うことも多い。なんだか絵に描いた餅、という感じも否めない。

人が、どれだけ三木のことを知って、魅力を感じているだろう。
三木は生まれる前からずっと三木の出身という人と、私のように、よそから来て移りすんだ人がいる。ずっと以前は「山からおりてきた人」といわれた私たち新興住宅住民ももはや新興ではなくなった。ここに根を下ろして住んでいこうと思っているが、その旧三木の人と住宅地の住民とは意外と交流が図られていないと思う。

まずは、旧三木のまちを、新三木の人が歩いてみるというのはどうだろう。いろいろな発見があるに違いない。というわけで、何をコンセプトにと思っていたのだが、レトロなまち、昭和を見つける、とかどうだろう。
何気ないけれど、懐かしいものがきっと見つかるはず・・・・。

「まちぶら」でレトロなまちを「里ぶら」で田舎の風景をなどと考えて、プランを立ててみようとおもっていたら、今日の神戸新聞に、神戸市で「下町レトロに首っ丈の会」が日本イベント大賞特別賞を受賞したと出ていた。
神戸市兵庫区、長田区に残る地域資源を発掘し、「下町レトロ地図」や「下町遠足ツアー」を通して多彩な地域情報を発掘したとある。

これ、これ、もうよそでは実行してるんだ!と思い、ネットで検索。思ったとおり女性たちの発案でした。あんまり、大上段に構えず、楽しみながら三木発見をする試み、女たちで考えて見ませんか?

三木東高の児童文化の授業

2007-11-29 | 市民活動・ボランティア

今朝神戸新聞の朝刊を開いたらうれしいことがあった。
「絵本の朗読ありがとう」と題して、三木東高校と広野幼稚園との交流事業の一環で絵本の読み聞かせをしているところが写真入りで掲載されていた。
 実はこの授業、仲間と数年間、特別非常勤講師というかたちでかかわっている。
今月はじめに、2こまの授業をしたところ。「幼稚園でのお話会をするには」という実習もした。
 高校生たちの若さや感性は、園児たちにはとても魅力的だ。
高校生がこどもとかかわることも、機会をつくらなければ、なかなか得られない。
高校生たちが、子どもとかかわることで、進路を考える一助になってくれればいいな。そして何より、高校生たち自分たちにも、子どもたちを喜ばせたり、驚かせたりする力があることを、実感してくれたらいいな、と思う。
 12月29日付け神戸新聞三木版みてやってうださいね。

図書館を語る

2007-11-28 | 図書館
 今日三木市立図書館で、伊藤昭治先生に「うわさの図書館について語ろう」ということで、図書館について語っていただきました。最近三木の図書館が変わったという話はよくききます。それはうれしいことですが、だからといって現状に満足しているわけではなく、まだまだ課題は残されていると思います。
 今日の先生のお話と、参加者の質問や意見はそのことを反映していると思いました。利用者は、よく図書館のことを知っています。利用者の声を反映してほしいし、図書館としての方針をはっきり打ち出してほしいと思いました。
 時間外に、職員向け研修をずっと続けていらっしゃるとのこと、伊藤先生は、図書館職員に、その力をつけてほしいと思って研修を続けていらっしゃるのではないかと思います。伊藤先生がこういわれたからではなく、三木の図書館としてどうか、ということです。
 それにしても、74歳にして、図書館に対する情熱ますます熱く、敬服いたしました。仕事に対して誇りと情熱を持ち続けること、は私たちが大いに学ぶべきことだと思います。

総務文教常任委員会

2007-11-27 | Weblog
疲れた・・!!そして落ち込んでいる。攻めが甘い。自省。委員会でどれだけ当局の本音を引き出せるかだと思うのですが、なかなかうまくいきません。本会議では形式的なところが多く、今のやり方では、なかなか切り込むことができずに終わってしまうので、一問一答方式など、議会の方式を変えていかないと難しいかもしれません。それでも、なんとか、言うべきことは言う、姿勢だけは貫いていきたいです。

総務文教委員会。午前は市長部局、午後は教育委員会。

午前中は病後児保育などについて説明
12月から始まる病後時保育はその運営について
利用料2000円、委託費年間約1000万の根拠などについて説明を求める。
病後児保育はまだ未知数。利用する人にとって、利用しやすい方法がとれれているかこれからも見ていきたいと思います。利用する人にとってはありがたいけれど、どれだけの人が利用できるかを考えると疑問。


斎場の運営と料金設定について
提案として市民8000円 市外40000円
この学の設定について論議がありました。他市に比べると市内の利用については安価、市外は高い、というところ。経費は約43000かかるということですので、そこをどう考えるかということ。


午後は教育委員会の事項
三木市成人式について
1月13日(日)午前11時より
男性 531名 女性479名 計1010名
三木でもかつては、1000人以上子どもを生んだんだ!と関係のないところで!
しかし予定を見ると、ありきたりというか、あまり魅力の感じられないメニュー。
まあ新成人は、式典などどうでもいいのか・・・な。

「家庭教育の3年」について
プロジェクトチームの取り組み

いじめ・不登校の現状と対策について
いじめの発見件数 小学校5件 中学校34件
11月2日の毎日新聞でも報道されたようだが中学校で恐喝などの事例が発覚。
中学校で事前に把握していたのか質問。
事前把握はなかったようで、いじめマニュアル配布などもあったようだが、課題を残しているといえよう。
学校だけで対応マニュアルを作っても、限界がある。保護者向け、地域などとの連携も必要。
また子育て支援課のいじめ対策担当との連携の仕方なども質問

不登校については、不登校の原因などの質問があり、家庭状況も原因のひとつとの回答がある。
家庭状況ということは、こどもがいきたくてもいけない状況もあると考えられ、その対策こそ、子育て支援課との連携でたてていただきたい、と要望。

時間がないので続きはまた後ほど


産業環境常任委員会

2007-11-27 | 議会だより
秋は行事イベント続きで、その関連記事が多かったのですが、議員の本領はやはり議会。本日は産業環境常任委員会がありましたので報告します。

以下の件について当局より説明があり、それについての質疑、意見、要望などがありました。

1ごみのポイ捨て禁止などの条例化に係る意見について
 禁止に関しての、指導、勧告、罰則10万円以下というのがどれだけ効果がある のか、この条例の主たる目的がどこにあるのかなどについて論議がありました。
 市民運動などの盛り上がりを受けてのものなのか、条例をつくることで盛り上げ ていくのか、卵が先かにわとりが先か、ということにもなるのでしょうが、条例 をつくるからには、町がきれいになるような効果が見込めないといけないし、そ の取り組みが大切だと思います。これからどんな取り組みをしていくのかだと思 います。
 パブリックコメントは2名6件の意見があったそうです。

2平成19年度三木技能顕功賞表彰概要について
 今年は13名が表彰され、12月8日にサンライフにて表彰式があります。

3 「ありがとう三木鉄道プロジェクト」概要について
 プロジェクトチームを立ち上げ、事業内容について検討中だそうで
 12月補正予算に700万が計上されています。(うち市の補助金450万)
 実行委員会形式で実施される予定だそうですが、今の案の段階でもうひとつイン パクトがありません。

4 市民トイレの概要について
 マックスバリュウー跡地の宅地開発宅地の用地取得1551・1万円を12月補 正予算に計上する予定とのこと。
 場所の問題、他にもっと適当な土地はないのか、観光客を見込むというがどれだ けの勧告客があるのか、など検討事項が出されました。
 市民トイレの必要性の要望を出しているとも聞いています。
 観光客だけでなく、市民にとって必要な場所かということも検討する必要がある と思います。
 
5 農業用河川工作物応急対策事業(高木地区)について
 高木井堰を撤去し、全面可動堰(ゴム堰)にする工事の予定
 事業費8億9000万のうち、国55%兵庫県37%三木市が8%(712万9 負担の予定

あすは総務文教常任委員会です




















 

三木ホースランド秋まつり

2007-11-25 | 三木のあれこれ
 三木には、人と馬と自然のふれあい、そして出会い、というテーマの「三木ホースランドパーク」という公園があります。きょうはここで『ホースランド秋まつり」がありました。ホースランドでははじめてのイベントだそうです。
三木山森林公園、グリーンピア三木、と一部ダブルのが、森に囲まれた自然豊かなところ、広々とした場所という共通点があるのですが、それぞれ違いもあります。
ここホースランドは、馬が主役です。
 今日もサラブレット試乗会、とか引き馬試乗会、馬車試乗会、にんじんタイムなど馬のイベントのほか、おもしろ自転車や縁日屋台、ステージイベントもありました。
 私たち三木おはなし会*絵本の森はボランティアで「ほっとDE絵本」を担当。
臨時おはなしかいをしました。
 外で遊びつかれた子どもたちなど、予想したよりたくさんの親子連れの参加があり、またこどもたちも一所懸命聞いてくれて、よかったです。

きのうのビーズドームに比べ、平凡そのもののイベントですが小さい子供連れには
あまり移動することもなく、自然と馬と遊ぶことができて、よかったのかもしれません。幼児には特別な企画はあまり必要ないのかも。
 さらにいえば、ここは動物と触れ合えるように、小動物、うさぎやにわとり、コブタ、やぎなどがいたらいいのになあ、と思いました。
例えば今日読んだ絵本、ガンピーさんのふなあそびに出てくる動物が全部登場するとか・・・・。
  

ビーンズドームへ

2007-11-24 | Weblog
今日はビーンズドームでいろいろなイベントがあるというので、9時前からでかけました。
三木防災公園、歩いてみると広さを実感。
しかしこのドームといい、公園といい、イベントといい、どれだけお金がかかったのだろうと、100%浮かれ気分にはなれない心境でした。これからどう使っていくんだろう、あの施設・・。
今日の楽しい様子は、みなさん、いろいろ書いているので、そちらを読んでくださいね。


明日もあります。
明日はホースランドパークでも、ふれあい祭りがあります。
明日はそちらに参加。「ようこそ絵本の森へ」絵本のコーナーのボランティアです

上吉川小学校へ

2007-11-23 | Weblog
 図書館の説明会があるというので行ってきました。
前にも書いたとおり、この段階での説明会なんて必要あるのかなあ、いったい何の説明するのかなあ、と思っていたのです。

 ちょっと遅れて現地に着いて「あれ!だれもいない」
市の教育委員会と図書館の方と二人の方だけでした。「やっぱり・・・・」と思いましたが、それにしても誰もいないとは・・。本当に図書館が必要なの?という話にまでいってしまいますよ。

 1 小学校区単位の説明会が必要だとは思えない
 2 「説明会」という設定の仕方が、人を呼ばない
 3 具体的な計画も何もできていないのに説明会ばかり開いてどうする?

新しい情報があるわけでもなく、まあ教育委員会の方と話をした、というだけで終わりました。住民が要求しているとも思えない説明会を、なぜ、せっかくのお休みの日に開くのか・・・。わかりませんでした。

夢のあいのり助成金

2007-11-22 | 市民活動・ボランティア
今日は福祉会館で、「夢のあいのり助成金」のプレゼンテーションがありました。
これは、アクティブシニアカレッジという、団塊世代あたりをターゲットにした市民活動に、大阪ガスから助成金がおりるというもの。

私たちのグループも、「三木四季あそび応援団」といことで「三木での四季あそび」のあれこれを企画することと、「三木四季あそびマップづくり」を提案しました。

助成金はともかく、私は市民活動のプレゼンテーションに注目しました。
三木では、今まであまりやったことがないんじゃないかな。
自分たちの活動をアピールして助成金を獲得するという機会。
都会ではもう当たり前になっているけれど、「ボランティアがお金を取るために、何こんなことせんならん」という意識がまだまだあると思います。
行政も、市民協働とか、市民参画とか言っても、行政の動きの範疇のボランティア
(別名行政お手伝いボランティア)にはお金も、応援もするけれど、市民発の活動には、あまり関心もないし、それこそ協働する気もない。(ように見える)

プレゼンテーションの場など、絶好の情報収集の場だと思うのですけれどね。
それは市民活動をしているもの同士にもいえる事で、自分たちのプレゼンのときだけで、他のところは関心ないでは、もったいない。

だからこそ、もっと市民活動の人同士が集まったり、作業したりするセンターが必要です。公民館は地域の拠点かもしれませんが、三木のセンター機能は果たせません。そのあたりをもっと行政に理解してもらわないと、市民活動センターは生まれません。というあたりを議会でアピールしていきたいです。


吉川支所と図書館どうなる?

2007-11-22 | Weblog
 本日22日付けの神戸新聞三木版に、市の整備計画を見直して、新たに支所と図書館が同居する形の、計画案がだされるようです。以前のブログでもご紹介しましたが、吉川の図書館の案は、全く白紙に戻り、新しい計画になります。

 以前の計画は旧保健センターを利用しての計画で、それも、計画がコロコロかわりましたが、今回は新築工事。以前は限定された形での計画を立てざるを得ませんでしたが、新築、平屋となると全く設計が変わってきます。

 限られた予算でよりいい図書館づくりを進めるためには、今の段階で、きっちり見ておかないと、あとで後悔しますし、今後の計画にも影響します。

 私は、吉川の整備計画が、単に吉川の問題だけではなく、三木市全体の図書館計画に影響していくと考えているので、吉川の計画は大事です。

 住民説明会を開くそうですので関心のある方はぜひ参加してください。
23日 午前10時  中吉川小学校 上吉川小学校
23日 午後7時半  吉川町公民館
24日 午前10時  みなぎの台小学校

個人的な意見ですが、4箇所にもわけて説明会をする必要があるのでしょうか。
同じ時間に二つの小学校でするということは、だれが責任を持って説明するのでしょうか
前回の説明会でも、参加者がとても少なかったようにきいています。
建設予定地の支所か公民館で開いたほうが現実的に考えられるように思うのですが。地域に入って説明するのは、もっと後の段階でしょう。
計画のプロセスで住民の意見を聞くと言う手法で、いつもズレを感じてしまいます。
 さらに図書館の計画は吉川独自ではなく、三木市全体の計画の中の分館なり、支所なりの位置づけだと思うのですが、そのあたりの整理はできているのでしょうか。いろいろ疑問はあります。



ひさびさ学校図書館へ

2007-11-19 | Weblog
緑ヶ丘東小学校の「トトロの森」にひさびさ飛び入りで参加させてもらい、絵本を読んできました。
最近の学校図書館どんなんだろう、というのを知りたいという隠れ目的もあり、その時間に一緒に絵本も読み、子どもたちとハンカチ落としをして遊び、ボランティアのメンバーの方とも話しをし、と短い時間でしたが、実際にみてきて、よかったです。気づいたこともたくさんありました。
まず、ずいぶん新しい本が入っていました。整理もよくされていました。
最近市から司書の方がまわってきてくれるとのことでした。
しかし、学校図書館にしたらまだまだ本が少ないなあと思いました。それと司書など人がいて貸し出しや図書の時間を担当してくれたら、こどもたちはもっと本に親しめるのにと思いました。
全くはじめてきた、見知らぬおばちゃんとでも、こどもたちは遊びたがっているし、かかわりを持ちたがっています。読み聞かせだけでなく、本について話をしたり、一緒に本を読んだりできれば、もっと本に親しめるなと思いました。
それと、以前より気になっていたのが,採光の問題。
日当たりがよすぎて、本が焼けてしまい、白っぽくなってしまいます。
本が古くなると手に取る気が薄れるのは、大人も子どもも同じこと。
学校図書館の環境についても、考える余地ありと思いました。

学校図書館については、箕面や岡山など先進地もあるので、ぜひ見学に行きたいと思っています。公立図書館とは違う視点も必要だと思いました。

デンマークのいきいきシニアの生き方とその活動に学ぶ

2007-11-18 | Weblog
三木市社会福祉協議会の主催で
夢のあいのり講演会 「明日のゆたかなシニアライフに向けて」
三木市立自由が丘公民館 
講師は 小島ゴンブード孝子さん
デンマークと日本の社会を比較しながら、シニアの生き方について、ヒントをたくさんいただきました。
デンマークは幸福度世界一といわれているそうです。それはゆりかごから墓場までといわれるように、人が安心して老いることのできる仕組みを税金によってまかなっているということだと思います。日本では考えられないような高い税率で成り立つ、教育や福祉。
デンマークの規模は兵庫県と同じぐらいといわれますが、シニアが元気で活躍できるようになる仕掛けを、デンマークから学べればいいとおもいました。

人権教育研究大会

2007-11-17 | Weblog
最近土日は必ず行事があります。もちろん自分のボランティアや趣味のこともありますが、一日に何箇所か行くことも多くなりました。
今日は久々図書館野おはなし会に出て、それから美術館の「渡辺うめ人形展“ふるさとの詩”」人形作家うめさんは100歳になられたそう。
そして午後からは、三木市人権・同和教育研究大会でした。
文化会館での全大会のあと、9つの分科会にわかれて、発表や話し合いがあるのですが、私は「集団作り」という分科会にはいりました。
 ここではほとんど学校の教師の方の参加でしたが、多文化共生や人間関係作りのテーマで、緑ヶ丘東小学校と緑ヶ丘中学校の発表がありました。
 そのあと発表を受けてのグループでの話し合いでは、小学校、中学校、高校と外国から来た子どもたちが学校でどのように、学び、遊び、関係を作っていくかという現場の話をきくことができました。
 三木市でもペルーやブラジルなど中南米や、タイ、中国などアジアからのこどもたちが来ています。どのように、違う文化を理解しあい、仲良くしていくかの実践野話もきくことができてよかったです。先生方が、真剣に取り組まれている様子がつたわってきました。子どもたちのほうが学校や知己には溶け込みやすいけれど、言葉が不自由な親のほうが日本の地域社会にはいっていくのがむずかしい話なども出ました。
 多文化共生などと口で言うのはたやすいけれど、その中には課題もいろいろあるようです。しかしそれをチャンスととらえて行くこと、という助言者のことばもありました。行政としては、言葉などで不自由な人のサポートをどうしていくかを考える必要があるのかもしれません。もしかしたら、その様なサポート体制ができているのかもしれませんね。地域で家まで探して貸してあげるとりなしをした、とういう話もききました。
研究大会というと堅苦しいイメージですが、中身によっては役に立つ情報もいろいろあり、一方的ではなく、参加者に話をさせることが必要だと思いました。

当事者主義

2007-11-16 | Weblog
昨日の続きです。
DVドメスティック・バイオレンスは内閣府の調べによると、被害を受けたことのある女性が3人に1人にも上ります。身体的、心理的,性的のいずれかの暴力をいずれかひとつでも何度もあったという人は10人にひとりを超えています。

そのデータは他で調査してもあまり変わりません。
三木市でもDVの相談はあとを絶ちません。それどころか相談件数の割合の中で、DVの相談が多いのが特徴です。しかしそれは、プライバシーの問題もありあまり表面化しませんから、関心もあまり高まりません。

私の所属するNPOでは今デートDVといって夫婦間ではなく若い人たちのカップルによる暴力に対する教育プログラムを実施していますが、高校生たちの反応も予想を超えます。

なんとか若い人たちの間での支配・被支配の男女間の関係をなくして、フラットな関係を結んでいけるようにしたいと思うのですが、世間の関心は以前ほど高くなく
昨日のセミナーも神戸市であるにもかかわらず20名ほどでした。

きのうのお話しのなかで「当事者主義」という言葉がありました。
問題を抱えた当事者の課題解決に向けて、それがたとえ少数であっても優先されなければならないという主張が胸に響きました。女性の問題だけでなく子ども、あるいは高齢者、障害者などの問題に共通することだと思いました。

政治の世界はとかく多数決の論理で何でも押し切ってしまう傾向があります。それが民意を反映しているという考え方です。しかし、その政治や法律のシステムを作っている人が、必ずしも、平等であるとはいえません。

男女共同参画というと最近違う方向へ流れてしまい、お互いにその役割を果たすことで参画だと思っている人も多いのですが、社会的な役割を決めているのはだれだ、ということになりますよね。

女性への暴力の問題を抜きにして男女共同参画は語れないというのが私の持論なのですが、その意味でも、大家族への幻想はあまり持たないほうがいいと思います。

きのう11時からのNHK「日本の現場」はまさに、家庭の中で傷ついて、新しい関係性を求めて作った、サロンでした。児童養護施設で育った若者たちが、自分を必要とし仲間を求めて集まる場づくりは、家族を求めても、安易には得られないジレンマがあります。

三木は「大きな家族」なんて、見透かされてしまう世界です。家族は最良とはいえない彼らの生き方に「みな大きな家族」だなんていえますか?

一番安全で安心できるはずの家族の中で暴力が横行し、恐怖に陥って何とか逃げ出そうとしている、しかしなかなか逃げ出せない、というのがDVの問題です。







DV・児童虐待のない世界を

2007-11-15 | 市民活動・ボランティア
11月12日から25日までは「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。
あちらこちらで、DV防止や撲滅の向けたセミナーやシンポジウムが行われるのですが、
神戸の「あすてっぷ神戸」ではさっぽろからスペースおんの近藤恵子さんを迎えてDV防止セミナーが開かれました。