表題の悪口言葉、子供の頃によく聞いた。今はそんな事を言う子供はいないだろう。たぶん廃れた。
自分の子供の頃はこれを悪口として相手に言うのは普通だった。まず、相手そのものの人格を否定する。「バカバカ間抜け」さて、ではこれを言う前にどんな事が起きていたのだろうか? 誰かが言った事が間違いだと否定するような事が多かったかもしれない。それとも、そもそも嫌いな相手に言っていたかもしれない。
ただ、その相手の言っていた事を仔細に検討したかというと、それはあり得ない。だって子供だし。単にあいつは自分たちと何かちょっと違うとかそれだけだったろう。結局、単なる人格否定だ。
さて、問題は次だ。「お前の母ちゃんXXX」だが、これはなぜここに出てきていたのだろう? これは大きな疑問だ。相手の事が嫌いだったとしても、その母親について知っている事等ほとんどない。にも関わらず、母ちゃんがXXXなのだ。不思議だ。
さて、それはちょっと置いておくが、例えば国会で何か議論する時、野党議員がある事を言う。それに対して与党議員が答える。この時、彼らはどう言うだろう? お前の母ちゃんとは言わないが、それに近い事を言うような気がする。例えば、前の総理大臣はよく「悪夢の(野党名)時代」のような表現をしていた。あれ? 今その話だったっけ?
何かお前の母ちゃんに似てないか? 似ている。坊主憎けりゃ袈裟まで・・・的な。うーん、それは議論なのか? 国会ってそういう人格否定的な発言をする場所なのか? まあ、仕方ないだろう。
話は違うが、最近、老化という事に関して研究が進んでいるそうだ。老化は身体の老化から来るのかと思いきや、実は前頭葉から来るらしい。どういう事かというと、前頭葉(前頭前野)がだんだん萎縮するのが老化の始まりだとか。萎縮するとどうなるかというと、感情のコントロールができなくなる。感情を抑えられずに相手に対して酷いことを言う。(自分の母を見ているとわかる) 感情が抑えられないと怒りっぽいだけではないだろう。例えば買い物に行き、安いからと言って必要の無い物を買ってしまう。正月やバレンタインやクリスマスなどの商業イベントに踊らされ易い。皆が話題にしているテレビ番組を自分も見なければと思う。
そして、相手に対して人格否定はまあ、仕方ないとしても、無関係な「お前の母ちゃんXXX」のようなのが出てくる。それ、今の話題と全然関係なくない? という論理的反論は許してもらえない。とにかく、関係あろうと無かろうと、全部持ち出してくる。
とりあえず、感情がコントロールできなくなった場合には自分がアルツハイマーになったか、なるのではとちょっと疑った方が良いようだし、そうでなくとも老化で前頭葉が軽くなっているかも。