もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

100年後の人と会話

去年の調査で日本のブログ人口、つまりブログを書いている人は1200万人になるらしい。これは述べ人数で重複もあるから実際には日本の人口の10%まではいないだろう。その半分かも知れない。

そうして周りを見渡してみると、知り合いの中でブログなどを書いている人はかなり少ない。mixiはけっこういるけれどもこれは大学に入ったときにそれが便利だからと言う理由ではじめた人がほとんどだからそんな機会が無ければきっとやらなかった人たちだろうと思う。定期的に書き込みする人が多くはなかったのでそうだと思っている。


このブログはもう5年ほど続いている。最初は誰かがコメントをくれるとうれしかったし、こちらも他人が何を書いているかとか、自分が書いたと同じ物事について他人はどう思っているかなどに興味があったのでトラックバックしたりしていたが、最近はそう言うのは止めている。コメントをいただけたらうれしいのは今でも変わりないけれど、それより別のことを考えたりすることがある。100年先にこのたわ言がどうなるかについてだ。



100年と言うと、歴史の中ではほんの短い時間に過ぎない。けれど、100年経ったら今生きている人のほとんどは生きてはいないし、比較的長持ちする建物だって100年経った後には今見られるもののほとんどが建て替えられている。きっと風景も完全に違ってしまって、もし見られたとしても自分がどこにいるかすらわからないだろう。


しかしブログのようなネットワーク上にデータ化された情報なら、上手く行けば(運が良ければ、それとも奇跡的に?)、どこかにキャッシュされて保存されるだろうと思う。そうしたら可能性としては100年後の誰かがこれを読む可能性はある。

ちょっと昔だったら本になった文章が残される可能性があった。でもこれは本として綴じるだけの価値のあると思われたものだけだろう。その他は石に刻まれた絵とかお寺の工事の時に屋根裏の材木に書かれた大工の名前程度だろうか。メモ書きのようなものとか個人の日記などはほとんど残る事がない。だから我々はたった100年前の曾おじいちゃんがどんな人で何を考えたり何を楽しみに生きていたかすらわからないわけだ。


現時点でこの地球上には人間が68億人?もいる。けれどこうしてたいした事もないけれど何かを書いてインターネットの上に置いておける人間はまだほんの一部。100年経った時にこの2010年に生きていたと証明できる人もさらに少ないほんの一部。だからもし可能なら、一方通行にはなるけれど100年後の人と会話してみたいとも思う。

(仮にそれが実現したとして、どう見られるのかは気になる。原始人を見るように見られる可能性だってある。そうした場合、このブログがラスコー洞窟の壁画のように見られるってわけだけれど、それはそれで良しとしよう。)


人間の歴史から見たらまだほんのちょっとしか使われていないブログとかインターネットのような仕組みはどれだけ普通の人の普通の声を後世に伝えられるものなのだろうか。


(これを読んでいる皆さんもブログに限らず何か書いておいてみたらどうですか? 今は誰も自分のことを気にしてくれなくても100年後の誰かが見てくれる可能性もあるのですから。ラッキーならね。)

コメント一覧

orang-u
今と今後
はぎーさん、そうですね、歴史の中で見るときっとこう言う状態は始まったばかりだと思うので今後が楽しみです。今は検索して読んでみるとちょっと前の古い情報が混じって困ることも多いものですが、将来はそれを解決する時代毎検索とか情報の内容毎に時間軸でたどっていけるような検索結果表示なんかが出てくると思います。それと今よりずっとマシな機械翻訳も。プロバイダが無くなったのはそれは大変、みんな無料だったりするからそう言うリスクも大きいでしょうね。Googleなどの検索エンジンにキャッシュが残っていませんか?自分のニックネームか何かで検索してみたらどうでしょう?
はぎー
100年後に読まれますよ。
>どこかにキャッシュされて保存されるだろうと思う。そうしたら可能性としては100年後の誰かがこれを読む可能性はある。

我々が生きているこの時代は、情報発信のはじまりの時代という感じで、数十年後の人の歴史研究や、ちょっと調べものなど、いろいろな情報が提供されるのでしょうね。

特に、orang-uさんのブログは魅力的ですので、
後世の残ってほしいです。

私も、そんなつもりで、HPに過去の記録を
いろいろ掲載しているものがあります。
ただ、残念ながら、西暦2000年前後からの情報
なんですよね。その前の情報がプロバイダーが無くなったので、キープされていなくて、、、。


そのほか、今のペースでネット上の情報が
増えていくと、ちょっと検索したら、350年前の
人の情報だった!ということも、ありえるのでしょうかね。
orang-u
変わった人へ
ぴょんさん、あなたは本当に変わった人です。
(1)あなたの書いたものをいくら読んでもあなたが実際にどう言う生活をしている人なのか全然わかりません。
(2)あなたの興味のある事、インド、スウェーデン、材料、エコロジー、どう繋がるのか全然理解できません。
(3)ブログを書いたり休んだり、サイトを作り直したり止めたり、一応何か書くつもりなのだろうなあと思いますけれど、こうしてコメントするときに自分のブログへリンクしたりしてませんよね。
(4)この歳になると....と言いながら読ませていただくとそんな(?)歳の方には全然思えません。

本当に正体不明ですよ。その謎っぽいところが面白いのですが。どうぞそのまま行っちゃってください。
ぴょん
ふぎゃ…
あれれ?変わった人…ですか(^^ゞ。よくそう言われます。苦笑するしかないですが、この年になると、もうそうそう自分を変えられないです。書き続けてみます。どうぞよろしくお願いします。また、こちらを読ませていただくのもとても楽しみにしています。どうか書き続けてください。
orang-u
つづけて
ぴょんさん、特にあなたのような変わった人には書き続けて欲しいと思いますね。
ぴょん
うん。そうですね。元気がでます。100年後に向けて?書き続けてみたくなりました。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「いろいろ雑記帖」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事