地球に夢中研究所

肺ガンIV期。自身のガンを治しつつ、世界の人々の健康への貢献を目指す、「地球に夢中研究所」代表 太田和廣の日記。

漢方の素晴らしき世界(2)

2011-12-02 10:27:18 | 健康
漢方薬は即効性はないとよく言われるが、それは症状に対してすぐに抑える効果がないという話であって、体質にはわりとすぐに変化が現れるようだ。
私の場合は、その日か翌日かその次の日ぐらいには、もう驚いていた。

まず、その日から、「無茶食い」をしなくなった。
その1ヶ月か2ヶ月か、私は人の2倍以上食べてた。
例えば、てんざる食べて店変えて、サンドイッチ食べて店変えて、スパゲティ食べたりしてた。
ガンになる前より10キロ以上減ってるので、たくさん食べれるようになったと喜んでいた。
だが体重は増えない。
今になって思えば、全部ガンの栄養になってたのだと思う。
右脳転移が見つかり、原発の肺がんが2cmに成長しているのが見つかっても、まだそのことに気付かなかった。
漢方薬を初めて、普通に一人分で満足できるようになって、しかも、漢方薬も美味しく感じ、食事も美味しく感じ、「食」に関する幸せ度が増したことで、やっと気付いた。
そういえば、ガンが発見される寸前、取り付かれたように間食をしまくっていたことを。
会社でも行き帰りの道中でも、お菓子やおにぎりやパンやうどんや蕎麦を食べまくっていた。
なんかで聞いたことがある。ガンが指令を出しているのだ。もっと食べろ、と。
ケイガイレンギョトウ、主に蓄膿のために処方されたのだと思うけど、炎症を抑える作用があるから、これがガンの「食べろ」指令を抑えたのではないか。
先日の2回目の井上先生の診察では、若干説明が異なったが、やはり、漢方の力だろうとの回答だった。
「ガンによるストレスによる過食だろう。よくある。心を静める効果が効いたのだろう。」
とのことだ。
それもあるのだろう。

翌朝、次の変化があった。
朝、玄米が食べたくなった。
このところずっとパンを食べていた。
パンと言っても、砂糖などが入った普通の食パンではなくて、一応こだわってはいるけど、そりゃ、玄米を食べるなら玄米を食べたほうがいい。
みんなと一緒に同じものを食べたほうが、「気」が高まる、という考え方もあって、パンを食べてた、ということもあるのだけど、どのみち、朝、みんなで一緒に食べるのはちょっと難しい。
頑張れば出来るけど。
それより玄米食べたい。
これは単純に、漢方薬と味があってるのだと思う。

数日して、次の変化がおきた。
「便」が変わった。
詳細は控える。
ひょっとしたら、玄米が1食増えたから、そっちの影響かもしれない。
どっちでもいい。
とにかくよくなった。
もともと状態は良かったので、気にしてなかった。
だが、ガンになる前とは違ってた。
抗がん剤治療で酷い便秘になった。
そのときに一旦腸内細菌壊滅状態になったんやろな。
玄米パワーで復活したけど、元通りではなかった。
今は、元通りだ。
井上先生談、「今のほうがマシかな。」
つまり、パーフェクトではない。
今の状態より、ほんの少しこれまでのよりならパーフェクトだ。
ただ、今の状態は、ガンになる前の状態と同じ状態ではある。
ながらく状態が悪かったのが、玄米を1食増やすことで元に戻ると言うのは考えにくい。
漢方薬で、内臓の状態が良くなった、と考えるのが自然だと思う。

寒さに強くなった。
左腕から左肩にかけての冷えがめちゃめちゃ小さくなった。
ほとんど感じられないときもある。
これらについては、少し前からその兆候があったし、漢方の力がどれだけからんでるかはわからない。
でも、多分、からんでる。

以前から読み進めてる、宮野桂/小管孝明「漢方なからだ」、まだ半分ちょっとだけど、めちゃめちゃ面白い。
陰陽、五行(木火土金水)、依頼、抑制、と基礎理論から入って、やっと、五臓(心、肝、脾、肺、腎)を読んだとこ。
どうやら、私は、「肺」だけでなく、「腎」もケアしないといけないようだ。
「腎陽」が虚している可能性がある。
思えば、以前お世話になった九度山流鍼灸師の日笠さんは、腎のツボを重要視されていた。
尿の出具合をこまめに連絡したものだった。
この本を読んでると、漢方治療、鍼灸、気功、太極拳、食事、畑さえも、なんとなくではあるけど、つながって見えてくる。

私の畑は、ものすごく状態がいい。水はけも、水の蓄えも、その両方の機能が出来てるのがわかる。
いつ行っても湿ってて、でもそれは健康的な湿りだとわかる。
水を吸う力、蓄える力、はき捨てる力、全てがいい感じに機能していることがわかる。
漢方的には、肺が吸った息を腎が処理することで呼吸が完了する。
そういう複数の臓器の連携が、体内のそこかしにあって、部分が悪くなっても、それは実は部分の不調ではない。
この構造は、宇宙レベル、地球レベル、人間レベル、物質レベルでも同じだ、と漢方はいう。
それを物質でいうと、五行の木火土金水の関係になる、と言うのだ。

漢方、て、素晴らしい。
この本を読んで、漢方の世界を知ることで、漢方の効きも大きくなるような気がする。

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●荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)

体の熱や腫れをひき、病因を発散させ、また、血液循環をよくします。
体力が中くらいで、血行が悪く皮膚の色が浅黒い人に向いています。
具体的には、蓄膿症や慢性鼻炎、痰がからむ扁桃炎、あるいは、炎症をともなうニキビや湿疹などに適応します。
また、そのような病気になりやすい、いわゆる腺病体質を改善します。

熱や炎症をさますもの、病因を発散させるもの、痰や膿を排出するもの、あるいは血流をよくする生薬などがいろいろと配合されています。

黄ごん(オウゴン)
黄柏(オウバク)
黄連(オウレン)
桔梗(キキョウ)
枳実(キジツ)
荊芥(ケイガイ)
柴胡(サイコ)
山梔子(サンシシ)
地黄(ジオウ)
芍薬(シャクヤク)
川きゅう(センキュウ)
当帰(トウキ)
薄荷(ハッカ)
白し(ビャクシ)
防風(ボウフウ)
連翹(レンギョウ)
甘草(カンゾウ)

日本で用いる荊芥連翹湯は、明時代の「万病回春」という古典書にのっている処方を多少アレンジしたものです。
わりとよく処方されています。
適応証(体質)は、中間証~やや虚証(体力中くらい)、熱証(炎症)となります。

●十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)

体力と気力を補い、元気をとりもどすのを助けます。
冷え症で貧血気味、顔色が悪く、疲労衰弱がひどいとき、あるいは病中・病後、手術後などで体力が弱っているときに用います。

血行をよくして貧血症状を改善する“当帰”や“川きゅう”、“地黄”をはじめ、滋養強壮作用のある“人参”や“黄耆”、水分循環をよくする“蒼朮”や“茯苓”などが配合されています。

当帰(トウキ)
川きゅう(センキュウ)
芍薬(シャクヤク)
地黄(ジオウ)
蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)
人参(ニンジン)
桂皮(ケイヒ)
黄耆(オウギ)
甘草(カンゾウ)

十全大補湯の名前には、気(元気)、血(血流)、水(水分代謝)などの滞りを“大きく補整”し、病気を“全快”させるという意味合いが含まれます。
宋時代の「和剤局方」という古典書で紹介されている処方です。
よく使用されている漢方薬です。
病院では、抗がん剤など強力な薬の副作用軽減を狙って処方されることがあります。
適応証(体質)は、虚証(虚弱)、寒証(冷え)、血虚(血流不足・貧血症状)、気虚(心身疲労)となります。

●麦門冬湯(バクモントウトウ)

のどを潤し、咳をしずめる作用があります。
痰の少ない乾咳、もしくは切れにくい粘稠な痰をともなう咳、あるいは、のどや口が乾燥しイガイガ感のあるときに用います。
ふだん、のぼせ気味で、咳き込んで顔が赤くなることも使用目安です。

“麦門冬”は代表的な潤性薬の一つで、のどを潤し粘稠な痰を出しやすくします。
また、“半夏”は、こみ上げる咳や吐き気をしずめる降性の生薬です。
これに、滋養強壮作用をもつ潤性の“人参”、炎症をさます“粳米”、緩和作用の“甘草”などが加わります。

麦門冬(バクモンドウ)
半夏(ハンゲ)
人参(ニンジン)
粳米(コウベイ)
大棗(タイソウ)
甘草(カンゾウ)

痰の少ない乾咳であることを条件に、咳の治療に広く用いられています。
漢時代の「金匱要略」という古典書で紹介されている処方です。
適応証(体質)は、中間証~虚証(体力中くらい以下)、燥証(乾燥)となります。

今朝の朝食!(間引き菜サラダよさらば)

2011-12-02 09:55:27 | 
昨日の味噌汁に投入したやつはたいへん美味しかった
でも春菊や小松菜を生で食べるのはそろそろむりがあるわ
かなり苦い

畑の回りは紅葉が綺麗やなあ、て思ってたら数日遅れて自宅回りも綺麗に染まった
今年は例年より綺麗な気がする
例年より見てる、てだけかな
この地で自宅療養できてめちゃめちゃラッキーだ

↓ベランダから見た景色





↓食卓の私の席から見た景色