温泉クンの旅日記

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鳴子温泉、名湯の宿(2)

2013-09-22 | 温泉エッセイ
  <鳴子温泉、名湯の宿(2)>

 朝食バイキングの宿はすでに多いが、夕食もバイキングという宿が少しずつ増えてきているのは、わたしにとっては嬉しいことだ。
 料金が高すぎてなかなか泊れないような老舗旅館でも、夕食をバイキングにすることでお手頃な宿賃になるからである。
 この鳴子温泉の老舗宿「鳴子ホテル」も二食ともバイキングにしたため、たった大一枚で泊れるのだ。

 夕食のバイキング会場に足を運ぶと、同じような他の宿と違い、「五十種類の実演バイキング」と銘打ってここは出来立ての料理が多く提供されるのがありがたい。



 バイキングのいいところは、自分の好きなものを好きなだけ食べられるところにある。絶対に嫌いな料理は選ばないので残さないですむ。
 蟹が盛られた皿に殺到する客を尻目に、わたしは焼きたてのステーキと寿司をメインにチョイスした。





 飲みもののオーダーは、地元の鳴子の地酒にした。
 熱々のステーキをひと口頬張りながら、よく冷えた地酒を含む。思ったより上質のステーキでほんのりと脂がのって柔らかい。これ、気にいった。
 あっというまにステーキを食べ終わり、すぐさま二枚目をとりに行ったのだからその旨さがわかるだろう。

 最近泊った草津温泉や谷川温泉などを思えば、人気のある老舗旅館にはたいていしっかりした女将がいるものだ。
 鳴子温泉のこの鳴子ホテルもそうである。





 しっかりものの女将がいる宿は、活き活きとした生花がさりげなくあちこちに飾られていたり、廊下やトイレ、休み処とか共用施設が厭な埃臭い匂いもなくとにかく清潔さを保っている。
 厳しい薫陶を受けているのだろう、挨拶など接客態度も満足できる水準だ。



 朝の大浴場檜風呂「玉の湯」である。



 さすがの湯量に、温泉好きとしてはかなり興奮してしまう。



 三本ある源泉が地上に噴出したときの湯温は百度もある。それをいったんタンクに溜めて八十度まで下げてから湯船に導くそうである。



 四万温泉と同じように、源泉から噴出する蒸気も無駄にすることなく館内の暖房や給湯に使用されている。
 完全かけ流しで、加水はしない。
 この宿では、五人の湯守が一時間ごとにすべての浴槽の湯温を計ってしっかりと温度管理しているのだ。

 鳴子温泉には「滝の湯」などいい外湯がいろいろあるのだが、この宿の温泉に入っている限りもの足りなさはまったく感じられない。



 温泉大好きなわたしが自信をもって断言する。


  →「鳴子温泉、名湯の宿(1)」の記事はこちら
  →「草津よいとこ(1)」の記事はこちら
  →「続・谷川温泉(1)」の記事はこちら
  →「四万温泉 温泉三昧の宿(1)」はこちら

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