温泉クンの旅日記

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富山、氷見温泉(3)

2021-02-21 | 温泉エッセイ
  <富山、氷見温泉(3)>

 Go-Toキャンペーンで温泉宿の宿賃はいったいどのくらい得するのか。気になるひともいるだろうし、自分の心覚えにもなるので書いておく。そのうち書くことになる、富山のシティホテルの宿賃も、読めばきっと参考になるだろう。
 この氷見温泉「うみあかり」は、平日二食付き宿泊料金で17,050円、Go-To割引の7,267円を差し引いて、一泊9,783円である。計算すると35%より多いが、多いのだから目くじらもたたず文句もいわない。
 そして共通クーポン2,000円と、予定外の氷見市からのクーポン2,000円、合計4,000円をもらえたので実質5,783円となる。これはかなり安い。ランチを奮発して焼肉の「リブロースセット」とか和食の「寒ブリおまかせコース」を注文、追加で酒二合とか焼酎を二、三杯でも頼めばこれくらいすぐとられてしまうだろう。

 いつものように眼が覚めると、まだ5時前で外は真っ暗だった。小さく掛け声をかけ、スパッと起きあがる。いつもの宿酔が身体にまったく残っていないのは、昨日、めずらしく夕食を平らげたせいだろう。
 温泉バカの悲しい<性>で、なにはなくとも一番に大浴場に向かう。
 気になって、更衣室の体重計にのってみたが、とくに増えていないので安心する。

 

 まだ誰もいない内湯で身体をくつろがせる。外は暗い。夕食時に、あれほどみかけた宿泊客に一度も出逢わないのは不思議だが、ありがたい。

 
 
 露天風呂からは見えるのもただただ漆黒の闇、夥しい量の細やかな雪が冷たい風に舞っていた。

 

 朝食の時間は、朝7時からである。そして朝の氷見線だが、氷見駅発が7:26、8:22、8:49、9:30、10:22である。7時26分は朝食時間からいって無理、9時30分も遅いので、できれば8時49分に乗りたい。

 

 7時過ぎに食事会場に入っていくと、まだ夜が明けきれていない暗さであった。宿泊客はまだ活動を開始してないようでガラガラである。

 

 昨日食べた窓際のカウンター席を選んで座った。

 
 
 朝食だが、この宿では洋食と和定食の二種類から選択できる。
 洋食のメニューは、スクランブルエッグ、ウインナー、フライドポテト、氷見牛すじ、野菜サラダ、つみれ汁、クロワッサン、フルーツ、ヨーグルト。
 トーストだったら迷うところだが、クロワッサンだったので和定食をチョイスした。

 和定食のメニューは、焼きサバ、氷見牛すじ、玉子焼き、温泉たまご(高岡のきらめき美人)、野菜サラダ、つみれ汁、ヨーグルトである。

 

 とりあえず焼きさば、玉子焼きなど、好きなものでご飯を一膳平らげる。

 

 目の前に置いてあるポップみたいな掲示に、小鉢のネギトロ、いくら、サーモンでミニ海鮮丼を、と勧めていた。そういえば、岩風呂を勧めたあの女性ドライバーもこれを推していたな、と思いだす。せっかくだノッテみよう。ご飯を軽い盛りで追加して試すことにした。

 

(うん、たしかに旨いぞ!)
 岩風呂正解、ミニ海鮮丼正解の二連発だ。
 ようやく窓の外が朝らしくなってきた。氷見の朝は遅刻ぎみだが、明けない夜はないのだ。

 

 ところで、あの別館の岩風呂、日帰り客が帰った後と来る前に、宿泊客に短時間でもいいから開放してくれればありがたいのだが。

 

 チェックアウトを済ませ、送迎バスを待つロビーの外は、うっすら雪景色となっていた。

 

 8時49分に間に合う送迎は、普通の大型バスであった。早すぎたのだろう、わたし独りだけの乗客で、フロント女性に見送られて出発したのだった。
 今朝積もった雪路を走らせながら、運転手さん曰く、
「これが今年の氷見の、初雪になりますね」
 そして、「市内(富山)のほうはもっと降ったそうですよ」と、誠に気になることをボソリと言った。



   →「富山、氷見温泉(1)」の記事はこちら
   →「富山、氷見温泉(2)」の記事はこちら



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