上図はある女性の命式です。
彼女の命式は、生時不明ですが…
日干:丙午(羊刃)
天干星(変通星)の並びは、正財を中心とする食神との並び。
また、五行にも家庭性を表す財星(金)に星(●)が多く、官星・印星に星が少ない。
女性としては、優しい家庭的な人だと思う…。
正財が中心星なので、数え歳36歳の食神が終わる頃まではそれなりに楽しい日々が続いたと思う(やや度を過ぎる場合もあったかもしれないが?)
しかし、正財が中心の命式は、大運に強い敗財が廻って来ると一気に運気が落ちてしまい、「辛く寂しい時期へと」変貌する場合が多い(火尅金)。
この方の場合は、数え歳37歳から敗財 建禄(敗財)と、旺相する敗財が9年間廻る事となる。
食神 帝旺の楽しんだ時期から一転し、敗財の大運では人間関係もチグハグとなりやすく、「私の気持ちをわかって欲しい」という思いが強くなる傾向がある。
そして、相手よりも自分の情を優先した「愛されたい」という思いから魔が刺しやすくなる場合が多い様だ。
敗財の時期は情を引きずりながら、情に流され目的を失う傾向が出て来る様に思える。
敗財は正財という宝(愛・健康・財)を尅す星なので、人間関係や健康、そしてお金や志しを流さぬ様に注意が必要な時とも言える。
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貴重なデーターをありがとうございます。
敗財の人は「人に頼まれたら、嫌と言えないで流されてしまう」傾向を自覚して、比肩や劫財のように、「嫌だ!」と言える練習をするといいかもしれませんね。
そういえば、大運が敗財の時(まだ四柱推命を知らない頃)、人に頼まれ、嫌と言えずにお金を貸して、返してもらえなかったことがあります。(小額ですが)
ところで、私の命式の通変星に敗財は表れていませんが、日柱(丙午)の蔵干に一つあります。(蔵干は丙・己・丁)
よくよく考えてみると。。。。自宅に来る人に対して、普段は日柱の通変星「比肩」が表れていると思いますが、時々、「嫌と言うのが悪いな~」とウダウダ思い悩むことがあります。これは表面化しないけど、蔵干の敗財のせいなのかな~と、ふと思いました。
それでも最終的にはキッパリ断っています。
割り切れずに情を引きずる敗財。
人に頼まれたら、嫌と言えないで流されてしまう敗財。
>そして、相手よりも自分の情を優先した「愛されたい」という思いから魔が刺しやすくなる場合が多い様だ。
>敗財の時期は情を引きずりながら、情に流され目的を失う傾向が出て来る様に思える。
上記を読むと、結局は相手よりも「自分が大事」という印象を受けました。
ところで、別の記事に「敗財は人情的で人がよく、その為に失敗しやすいので、そのエネルギーを人を救うような仕事に向ければ発達します」 と書かれていたので、改めて辞書を見ると、
【人情】人としての情け、他人への思いやり、人に対する思いやりや慈しみの心、温かい心をもつ人
とありました。
敗財について、いまいち分からないのですが、「自分が大事」と共に「他人への思いやり」も合わせ持っている性格なのでしょうか?
命式全体を見る必要もあります。
大運に劫財がまわり、中心星に正財、時柱に偏財を持つ財多身弱の場合も、似たような現象になるのでしょうか?