目に見えないものも重要（財殺の命から）

この世界は目に見えるものと目に見えないものとで出来ています。
人間なら心（魂）と肉体。心は見えませんが、肉体は見えます。
勿論、肉体も大切ですが、心（魂）はもっと大切かも知れません…。

光も、目に見える光（可視光線）と目に見えない光（不可視光線）があり、
音波も耳で聴こえる音波と聴こえない音波があります。
全て、目に見えるものと目に見えないものとで出来ているのですね…。
因みに、霊界と地上も目に見える世界と目に見えない世界ですね…。

心（魂）のご飯は愛ですし、肉体のご飯はお金で買えます。
故に人は愛とお金を欲するのだと思います。

肉体の寿命は生きて100年ぐらい…。
言い方を変えれば、人は生まれた時から死に向かって歩いているのかも知れません…。
肉体は物質で出来ているので、物質はいつかは滅びて土に返ります。
魂は霊ですので、土に返ることはなく、肉体を土台として、霊の糧（愛・善）を享けて育ちます。
霊の糧を享けると、良心が喜ぶのでわかると思います…
人は、100年足らずの間に、愛の家庭を築き、社会に貢献して無形なる愛の魂（人格）を形成することが必要なのですね…。
そして、時が来たら、肉体という衣を脱いで永遠なる愛の世界に入る…なのだと思います。

推命的には、無形なる天の十干と有形なる地の十二支の干支もその様に解釈することも出来ると思います。

さて、上図の命式は、天干の並びは、月上の正財を中心とする正官（年上）、正財（時上）の並びの命式です（表の並びは財官双美）。
そして、五行図（丸い円）を見ますと、木の財星に星（●）が4個、火の官星に星（●△）が4個と、財官に星が固まった命式となります。
表（天干の並び）と裏（五行図）の財官のみに星（●）が固まる、所謂「財殺の命」といわれている命式です。
財官に星が固まるという事は、運の良い時は財星（お金）や官星（仕事）に恵まれる星です。
また、財は優しさ、官は責任感を表しますので、優しく責任感のある人でもあります…。
優しい人は人の気持ちを抱きかかえ、責任感のある人は背負います。
しかし、比肩（自分）が1個（一本足）ですので、1本足の自分で4つを抱きかかえ、４つを背負ったら、自分は潰れてしまいます。

この様な命式の方は、財官という目に見える現実世界（社会）に振り回されて、自分を失ってしまい、全てを失ってしまう場合もあるのですね…。
・昔なら贈収賄事件で…
・お金や仕事という多忙の中、自分を内観する時間を持てず、自律神経失調症になる方もおられます…。神経がおかしくなれば、職場も辞めざるを得ません…。

外的なものに振り回されて、目に見えない本質を忘れてしまう傾向が出やすい命式ともいえるのですね…
現実的（外的）な人は、生きていくには、お金…、その為には仕事が…と、そこに意識が集中するのだと思います。
この様な命式の方は、周りに振り回されて心が忙しい人が多い様です…実は、忙しいとは心が亡ぶとも書きます。
目先のみに捕らわれず、原因（本質）を考える時間を取ることが大切なのだと思います。
この命式にとって必要な星は印星（印綬・偏印）かも知れません…推命的には財官印の形になり、物事の本質を見つめることがポイントだと思います。

今迄は、物質中心の外的な時代でした…。
これからは、より本質の心（魂）の時代に入ると思います。
魂の成長や、心の喜びという、より内的・本質的な時代に入ると思います。
肉体は、時間や空間の制約を受けますが、心（魂）は時空を超越します。
既に、26年前のWindows 95の頃から、その様な時代が到来しだしたとも言えますが、今回のコロナ禍や気候変動の中で、それらが加速していると思います。
ロボットやAIの普及…
最近では、フェイスブックが｢Meta｣に改名。
今後10年収益を生まなくてもメタバースに年1兆円投資するというニースもありました。
｢メタバース｣とは、AR（拡張現実）・VR（仮想現実）の端末を使い、人々とつながれるデジタル空間のことだそうです…
仮想現実…これは、人間が肉体を脱いだ後に行く本質の世界（霊界）の疑似体験の様な世界だと思います。
外的な世界を追求してきた科学は、その穂先を内的な心（魂）の世界に向けて来たとも解釈できます。
外的な知を探求してきた科学と、内的な知を探求してきた宗教…体と心（魂）が一つになる時代を迎えているのかも知れません…。

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