新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

天徳貴人

2011年04月12日 | 吉凶星
天徳貴人(吉星)

さて、今回は災厄を取り除くと言われている大吉星(天徳貴人)について記入します。

■天徳貴人は月支より繰る吉星で、正確には天徳貴人と天徳合があり、それらを天徳星とか天徳貴人と呼びます。

月支 天徳貴人 天徳合

 子   巳    申

 丑   庚    乙

 寅   丁    壬

 卯   申    巳
 
 辰   壬    丁

 巳   辛    丙

 午   亥    寅

 未   甲    己

 申   癸    戊

 酉   寅    亥

 戌   丙    辛

 亥   乙    庚


(作用)

・天徳貴人は災厄を取り除くと言われている大吉星で、先祖の徳(守り)を表します。そして、行運に巡る場合も災難を除き幸をもたらすといわれています。

・本来は四柱本体にあるのが良く、先祖の徳により守られやすいといわれています。四柱本体になくても、行運に巡る場合や、天徳星のある方位を用いる場合もあります。方位で言えば、例えば病気になって良い病院を見つける時には天徳方位の病院を活用する等です。
また、四柱中に天徳貴人と天徳合とが共にある命式は、より先祖の功徳が大きいとされています(大難が少難となり、九死に一生を得やすいといわれています)。

・天徳星には人間の精神性を高め、目覚めや悟りに導く作用があり、行運に天徳星が現れる時期に、天職に出会ったり、善なるものに目覚めたりすることがあります。

・天徳星には願いが叶うという意味もあり、天徳星の日に交渉事を進めるのも良いでしょう(一回で交渉が纏まるとは限らないので、粘り強く「天徳の日」毎に交渉する等…。

(強弱)

・柱ごとの天徳の強弱

①月柱 ②時柱 ③日柱 ④年柱の順番で、年柱に付く天徳の作用は弱いです。


・干支による天徳の強弱

①庚乙 ②壬丁 ③戊癸 ④丙辛 ⑤甲己 ⑥寅亥・巳申 の順で、十二支の天徳よりも十干(天干)の天徳の方が効力があるといわれています。

・変通星での働き。

印綬に付く天徳が一番強く作用するといわれています。それは印綬そのものに目上の引き立てという意味があるからです。また、比肩・劫財・敗財の天徳は少々働きが弱いといわれています。

新栄堂


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金與禄

2009年10月17日 | 吉凶星
神殺(吉凶星)の中に金與禄という星があります。
一般の本には、
日干から見て、建禄になる十二支から数えて2つ目の十二支を金與禄といいます。

日干 →  甲  乙  丙  丁  戊  己  庚  辛  壬  癸

金與禄→  辰  巳  未  申  未  申  戌  亥  丑  寅

命式中に金與禄を持った女性は美人が多いといわれています。
また、この星のある人が来ると、雰囲気が明るくなるともいわれています。
男女共に良縁に恵まれやすく、特に女性の場合には、玉の輿に乗にやすい星です。
また、日柱にあると、配偶者の徳を受けたり、配偶者の実家からの援助も受けやすい星ともいわれています。(もちろん、四柱組織によりますが)
なぜ、私が金與禄について、書いたかといいますと、私も金與禄を持っているからです。
そういえば、私の妻を知っている方は、先生は良い奥様を貰いましたね!
と言います。自己中心的な性格の私に、離婚もせずに従ってくれる女性に出逢えたのも、金與禄があったからでしょうか?
ありがたいことです。
妻の実家からは、外的有形な援助はありませんが、内的無形な援助は、沢山いただいています。
これも、金與禄の影響なのかも知れません。
感謝します。

新栄堂

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羊刃について

2009年07月07日 | 吉凶星
■羊刃について…その傾向性を箇条書きにしました。

・羊刃には比肩や劫財などと同じ様な意味がある。
・帝旺 羊刃→強く財を尅する。
 四柱に羊刃が多いと、羊刃大過といって財を強烈に尅し、男の人は妻を苦しめ再婚しやすい。
 女の人は夫を苦しめやすい。また、良い結婚が出来ない傾向がある。
・敗財に帝旺 羊刃が出た場合、大運(流年)に帝旺羊刃が重ねて出ると、災いが起きやすい。
 また、傷官が隣にあったりすると、事故や事件に巻き込まれやすい。
・羊刃と劫財(敗財)そして正財が一緒に並んでいると、男女共に再婚の運になりやすい。
・命式に羊刃が有っても官星の流年が来ると羊刃を抑えるので運気は上がる傾向がある。
・偏官七殺を中和するのは羊刃。偏官と羊刃とは互いに中和し合う。
・帝旺羊刃が出ている場合に、偏官さらに食神があれば、運命的には安定が得られやすい。
・月上 帝旺羊刃がある場合の性格は少し冷たく、家庭に潤いが少ない。
・羊刃があっても官星があれば、羊刃の悪さは半減しやすい。
・羊刃は劫財(敗財)と同じ意味なので、それらが一緒にあると、凶星が増して財産を流す。
・財星は女性から見ると家庭とも考えられる。また、男性から見ると妻とも考えられる。
 羊刃はそれらを徹底的に壊す。特に月上の劫財(敗財)帝旺羊刃は注意が必要。
 その次に比肩の帝旺羊刃。
・五行に比肩が大過して日柱に羊刃が出たら、男性の場合には妻を苦しめる場合が多い。
 また、女性も夫を苦しめやすい傾向が出る。
・羊刃はくせのある星。
・比肩、劫財(敗財)の帝旺羊刃が二並びの場合は家庭が円満になり難い。
 劫財双並び…太く短い人生。
・比肩が五行に太過すれば、財も流しやすいしいろんな問題も出やすい。
・比肩 劫財(敗財)の羊刃という意味は、冷たいという意味にも解釈される。
・比肩星が五行に大過する時に妊娠すると流産や難産になりやすい傾向も出て来る…官で抑える。
・日柱 帝旺羊刃は夫婦の円満を欠きやすい。
・時柱 帝旺羊刃は子供との縁を欠きやすい。
・50歳以上で流年が比肩になったら健康のチェックをする。
※この内容はあくまでも傾向性の一つである。正確には四柱&五行全体を見ないと正しい判断は出来ません。
新栄堂
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天徳貴人

2009年07月04日 | 吉凶星
■天徳貴人

四柱推命は、占いの中でも宿命的な要因が強い運命学です。
故に、命式が良くない場合はややもすると悲観的になります。
しかし、ただ一つ 利用して救われる吉星があります。
それが、天徳星といわれる大吉星です。
天徳星には、天徳貴人と天徳合があり、その二つを合わせて「天徳貴人」と読んでいます。
天徳貴人は月支から求めますが、年・月・日・時の四柱に出ますと、徳を積んだ先祖の守りを受ける事が出来ると言われて居ります(年柱の場合は少々弱いですね)。

 生月支    天徳貴人 天徳合
・亥(11月生れ)→ 乙   庚
・子(12月生れ)→ 巳   申
・丑( 1月生れ)→ 庚   乙
・寅( 2月生れ)→ 丁   壬
・卯( 3月生れ)→ 申   巳
・辰( 4月生れ)→ 壬   丁
・巳( 5月生れ)→ 辛   丙
・午( 6月生れ)→ 亥   寅
・未( 7月生れ)→ 甲   己
・申( 8月生れ)→ 癸   戊
・酉( 9月生れ)→ 寅   亥
・戌(10月生れ)→ 丙   辛

自分自身の四柱に天徳が付いておりますと、生まれつき徳を積んだ先祖の守りを受けやすい四柱になります。
四柱に無くても行運(大運・流年・流月・流日)に天徳星がめぐって来ますと、その時(時期)には先祖の守りや導きを得る事が出来ます。…故に、天徳星を活用して幸福を掴む事も出来ます。

◆天徳貴人にも強弱があります。(以下は天徳星を強い順番に書きました)
①庚・乙 の天徳が一番強く、効力も厚いとされています。
②壬・丁、戊・癸、丙・辛、がそれに続きます。
③甲・己
④巳・申、寅・亥と続きます。(地支の天徳は天干星の天徳よりも弱いとされています)。

先にも書きましたが、この天徳を大運・流年・月運・日運に現れた時に活用致します。
例えば、この天徳の日を利用して行動を移し、物事を自分に有利に進展させる事が出来ます。
また、病気の場合、天徳貴人方位の病院を選ぶことにより、自分に合った治療をする事が可能です。
天徳の年の天徳の月、そして天徳の日や時間と揃うと先祖の導き(守り・助け)はより強くなります。 
そして、四柱八字の中に天徳貴人と天徳合の二つが揃う場合には「四方干徳:しほうかんとく」の命となって、より多くの先祖の守りを受けることが出来やすいと言われています。

◆変通星との関係
・流年:比肩星の天徳→天徳の力は弱いが、旺ずる場合は何とかなるが、休囚する場合は期待は薄い。
 人との競争や、兄弟姉妹の為に力を貸す場合もある。しかし地支が休囚する場合はその効果は弱い。
(分離の問題に対して希望が叶う場合も多い)
 比肩の流年の天徳を用いて、平和に離婚が出来た実例もあります。

・流年:敗財・劫財星の天徳→比肩星の時と同様 天徳の働きは弱い。
 また、比肩の五行大過の場合は、天徳の強い働きは期待出来ません。
 この時期は大切なものを失いやすいが、四方干徳の場合は難を逃れ易い。

・流年:傷官星の天徳→官星との尅の弱い場合は天徳の効果は期待できる。
 傷官と官星との尅が弱い場合は、この時期での創業も悪くはない。
 会社創立の登記などは代表者の天徳貴人の日を利用するのも良い。
 また会社の登記は、四柱の良い日に行うと将来は発展する場合が多い。
 男子の求職や女子の結婚には良い時期とは言えない。
 しかし、天徳貴人の月日を利用すると比較的導かれやすい。
 
・流年:食神の天徳→食神星は地支旺相する場合には天徳の効果を期待することが出来ます。
 女性にとっては子供(子孫)。
 男性にとっては妻の援助あり、この時期に愛情、恋愛、結婚を考えると良い。
 また商売等では良い時期で忙しい時期となります。
 しかし、選挙や試験などは良い年ではない。
 遊びやすい傾向になるので、スケジュール管理が必要となる。
 食神の地支が旺ずれば天徳方位の学校を狙うのも良い。
 しかし、倒食の場合は天徳の効果は薄い。

・流年:財星の天徳→旺相する財星に天徳が付く場合には天徳の効果は大きい。
 五行が安定し、食傷→財と気が流れれば、財の流動の喜びが有ります。
 この時期は家屋の購入、立替、土地の購入に一番良い時期です。
 土地を探す場合も、天徳方位、天徳日を利用すると希望の買い物が出来やすい。
 また契約日も天徳日を利用すると、導かれた契約が出来る。
 地鎮祭・上棟式・引越しなどもこの日を利用すると良いでしょう。
 特に商取引などの場合、は四方干徳の流年 天徳を用いると成果を上げる事が出来ます。
 男女共に結婚や商業的な面でも良い時期です。
 しかし、財星が大過する場合には逆に金銭的な問題に注意。
 財星と比肩星が多く、その尅が強い方は金銭の貸借や保証人には注意が必要。
 その場合には、天徳日によく話し合って行うと導かれる。
 しかし財星が休囚する場合には天徳の効果は薄いので、天徳ばかりを頼る事もNG。
 財が旺ずる場合の天徳は効果が期待できる。

・流年:官星の天徳→女性の場合には良い官星に天徳が付く年に結婚すると良き夫を得られる。
 (男性もその様な傾向があり)。
 また、官星の時期は変動や変化も起こりやすい時期。
 しかし、官星太過でなければ天徳を利用すれば上手くいきやすい。

・流年:印星の天徳→学問・技芸・仕官・求職・試験・選挙などを暗示するのが印星。
 その印星に天徳が付けば、その志望が達成しやすくなる。
 天徳星の付いた印綬の時期には良い教えや気付きが得やすく、内面が豊かになりやすい。
 特に印綬には目上の引きたてという意味もありますので、印綬の天徳は最高です。
 印綬に付く天徳の年の結婚等は、目上の紹介や見合い等で良い縁を得ることも多い。
 旺相する印星は良いが、休囚する印星は稔が少ない場合もあります。
 天徳日に契約書の交付を行うと、契約時に起きるトラブルが少なくて済む。
 

◆健康と天徳貴人
天徳方位の病院を選ぶと、自分の体質や病気に合った治療を得られる傾向がある。
治る病気なのに中々良くならない場合は、天徳方位の医者や病院に行かれると良い。
(現在住んで入る自宅から見ての天徳方位です)

◆「天徳星」には人間の精神性を高め、目覚めや悟りに導く効果があります。
「天徳星」が現われる時期に、天職と出会ったり、より善なるものに目覚めることがある。
宗教関係の人であれば、この時に祈祷するとより次元の高い世界と通ずるという効果もある。

※天徳の日や天徳方位は上手く活用して下さいね。
新栄堂
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