ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

3月1日、461回目の「火曜日行動」です。

2022-03-01 14:38:00 | 火曜日
雨が降っています、どんどんひどくなってきています。でも「火曜日行動」を止めるわけにはいきません❣️











今日のレポーターはハルモニ会の陶山さん。写真撮影はいつも元気な松尾さんです。今日も心一つに発信してまいりますね。







長崎さんの第一声始まりました。

長崎さん

府庁でお勤めの皆さま、ご通行中の皆さま、こんにちわ。今日はあいにくの雨模様ですね。今日は3月1日、3.1、朝鮮半島で日本の植民地支配に民衆が声をあげた3.1独立運動のあった日です。

今日から3月、春に向かおうとしています。オミクロンの感染の拡大がひどく、たくさんの方々が毎日の暮らしの中で困られたこと、子どもさんが行っている保育園や幼稚園、学校などで休校や休園に会って困った方もたくさんおられると思います。いざというとき命を守ることにこそ、行政や政治がある。そんな安心感がほんとに必要だということ、改めてこのコロナ禍の中で感じています。

子どもたちへの安心、子どもたちの希望、それはどこから来るのでしょうか。それはまず自分自身がありのままで認められること、自分が何者であるのかということ、それを問い、自分自身が社会の中から認められずに排除される存在だと思って育つのと、あるがままに自分が認められそして自分自身を愛し、そして自分を愛するからこそ他者を認め愛していく、そんな子どもたちがいる社会、どちらが私たちにとって暮らしやすい社会でしょうか。

この火曜日行動、2012年4月17日にスタートして、もう10年になろうとしています。大人が子どもを差別しない、どこの国の子どもたちであろうがそれを理由に差別してはならない。これは誰が聞いても、そしてどんな人も、これに対してNOが言えない、そう思ってきました。でも残念ながら、この10年の間、大人が子どもを差別してもいい、そして民族の問題をもって、子どもたちがありのままの自分で生きていきたい、そんな思いを踏みにじってもいい、これが10年続いてきました。

3月になって卒業式・卒園式のシーズンになりました。この火曜日行動が始まって、何度となく卒園を控えた子どもたち、卒業をした子どもたちがここに参加してきました。それを聞くたびに、差別があふれている日本社会の中で、しっかりと自分が認められ人間として誇りを持って生きていくのは民族教育を受けてきたからだ、その民族教育を支えてくれたのが、自分のオモニでありアボジであり、ソンセンニムであり、そして地域同胞であり、そして一緒に生きていきたいと思う日本の仲間たちだ、そんなことをいつも言ってくれます。でもその子どもたちが必ず言う、自分たちの後輩には悲しい思いをさせないでください、そういう言葉が、私たちの胸には突き刺さってきました。でも残念ながらその悲しい思いをさせ続けながらまた3月を迎えられようとしています。

一つだけ新しい動きがありました。幼児教育の無償化、朝鮮学校の幼稚園、これが外されたままできましたけれども、朝鮮学校以外の、いわゆる認可外の保育施設・教育施設、これに対して全国でこれを認めないのはおかしい、こうした大きなうねりの中で、朝鮮学校も含めて、認めるということが閣議決定され、大阪市の中でも多くの朝鮮学校の幼稚園が適用するということで、幼児教育の無償化の第一歩が始まろうとしています。本当に当たり前のこと、この幼児教育の財源は消費税10%の値上げです。誰もが払っている消費税の中で、子どもたちへの幼児教育の無償化の財源とされましたけれど、お菓子を買うのも、おもちゃを買うのも、文房具を買うのも同じように払っている朝鮮学校の子どもたち、保護者も消費税が子どもたちには還元されていない、こうしたことに対して、今回小さな糸口でしたけれども、朝鮮学校の幼稚園に対しても大阪でも無償化が始まろうとしています。

ええっそんなことがあったの、こんな差別があるって知らなかった、こんな言葉をよく聞きます。コロナ禍の中で、なかなか多くの方々に参加していただけないのが残念ですけど、朝鮮学校の公開授業や芸術発表会、これを朝鮮学校を知らない方々に見ていただく中で、自分の子どもの頃の懐かしい学校を思い出す。子どもたちは本当に生き生きしている。子どもたち自身が自分の親を、そして自分たちを育ててくれた人たちへの愛と感謝にあふれている。そんな言葉があふれてきます。

そして朝鮮学校への差別バッシングが続き、経済的困難が続く中で、朝鮮学校も少子化の波の中で、様々な形で統廃合をしなければならなくなりました。愛してきた母校、そして地域の中での拠点、これが改編されていくということに対してそれを守りきれなかった、子どもたちに夢と希望を持ってバトンタッチしていきたい、そんな思いが複雑に絡み合いながら、子どもたちの行く手を、子どもたちの進路をみんなで応援していきたい、そんな思いがあります。芸術発表会を観られた方々が、いろんな思いを持たれた方々がたくさんおられます。この火曜日行動はいろんな方々が参加して、それぞれの思いをリレーしていきます。




































河住さんがマイクを持たれました。

河住さん

大阪府庁で働いている皆さん、お仕事お疲れ様です。私はこの間、様々な朝鮮や韓国にルーツを持つ方とお話をさせていただきました。その中で今、朝鮮学校の子どもたちが背負わされていることは、私たちや私たちよりもっと上の世代の人たちが造ってきた歴史的なひずみで、それは本来、子どもたちには何の関係もないことだということをすごく思いました。どんな国の子どもたちでも、そんな大人たちが造った社会的ひずみを背負わされることは、ほんとにかわいそうだと思います。

そしてこれは私たちの責任である、と思います。子どもの権利条約、あるいは社会権規約などの中で、子どもたちがちゃんと教育を受ける権利、子どもたちが進路を妨げられない権利はきちんと認められていて、日本も批准しています。けれども日本政府あるいは行政は、日本に住む様々な子どもたちの権利を保障するということを積極的にしていません。ほんとに残念なことです。子どもたちの未来はこれからの社会の礎になることを考えたとき、どんな子どもたちであっても、ちゃんと自分たちの進路を決めることができて、ちゃんと教育を受けることができることが、どれだけ社会のためになり、その子のためになることか、そのことをもっと考えてほしいと思います。

そして自分たちの子どもが同じ目にあったらどう思うのかということを考えてほしいと思うのです。これからの日本は世界の中で手を取り合って生きていかなければならない状況、これがどんどん進んでいきます。その中で日本がこんなことをしていたら、社会の中で手を取り合って生きていくことなんかできません。

大阪は国際金融都市になる、国際観光都市になると謳っている。それなのに、朝鮮の子どもたちや外国の子どもたちを差別していく、そんなことはしてはいけないことだと思います。ましてや朝鮮学校の補助金として出されているお金は、そんなに多かったはずではないと思います。そのお金を削ってまで大阪府は何に使っているのですか。万博やカジノには土壌改良とか液状化対策とか言って、800億も1000億も出せるのに、こんな小さなお金が出せないのですか。本当にびっくりします。

大きなメガイベントや再開発をする前に、足元にある人々の暮らしをもっと大切にしてください。人々の暮らしがきちんと立ち行かなければ、どれだけメガイベントをやっても、何にもなりません。今、コロナで苦しんでいる人、生活が立ち行かなくなっている人たくさんいます。そしてこういうマイノリティ―の人たちの学びや暮らし、そういうところにきちんと目を向けなければ、どれだけ大きなイベントをやっても、どれだけ再開発をしても、大阪は栄えません。人々の暮らしにきちんと目を向けてください。お金の使い方をきちんと考えてください。ぜひ大阪府庁で働いている人にはこのことを考えてほしいと思います。ありがとうございました。













平石さんもマイクを持たれました。

平石さん

府庁で働くみなさん、お仕事大変ご苦労様です。又維新の知事の下で納得のできない指示を受けたり、仕事をさせられたりしていることと同情いたします。もうこの火曜日行動も10年近くなります。

維新政治が始まってから、補助金を打ち切ったり、そして政府は無償化適用をしなかったり、そして幼・保無償化に広がり、大学生の無支援に広がっています。もう一度言いますが、行政がこのようなことをしてもいいのでしょうか。行政は本来住民の、府民・市民の暮らしを守り、向上させるのが仕事のはずです。それまで普通に補助金を支給していたものを、突然打ち切り、しかもそれを得意げに語る、そのような維新政治を私は決して許すことはできません。

維新の政治は敵を作り、それに攻撃を行いたたく、そういう政治、民主主義とは全く逆の政治を行っています。そのような政治は安倍総理が進めて、日本中がそのような雰囲気に満ちてきました。ヘイトが公然と横行するようになりました。そんな国でいいのでしょうか。私たちが小・中・高校の頃は、もっとみんな優しく助け合っていました。歌も明るい歌が多かったのです。今はどうでしょうか。

社会はぎすぎすして、いつの間にかこういうダメな日本になってしまいました。この中で在日コリアン、アジアの人々は、どのような思いで暮らしているのでしょうか。私はそのことに思いをはせるときに、本当に涙が出そうになる時があります。日本はもう一度、きちんと元に戻って優しい政治、国民に優しい政治、そして平和を求める政治を行うべきです。政治がそのようになれば社会はもっとよくなります。

もう一つは労働条件をきちんとすることだと思います。私は労働組合をやっていたこともあって、これだけ非正規が横行しているのは許すことができません。ですから経済的に貧しくなり、貧しいものが悪いかのように、彼ら彼女らは好んで非正規になっているのではありません。仕事がないからです。あるいはある仕事ですら、資本家がたくさんの社会的利益を持っていくために安くさせられているのです。そういう意味では国内でも差別が横行しているのです。雇用を正規に変えていかなければならないと、私たち民衆の力で変えていかなければならないと思っていますが、行政もその役割を是非担ってほしいと、一旦立ち止まってそのようにやってほしいということで私の訴えを終わります。































目の中、陶山さんが安心してレポートできるように傘をさしてくださっている田中さん、ありがとうございます。








大野さんもマイクを持たれました。

大野さん

アンニョンハシムニカ。今日も雨ですが、火曜日は雨が多いですが、とにかく私たちはくじけず絶対に負けません。吉村知事、何年差別を、あんたのせいじゃないですけど、橋下さんから差別が始まって、それは朝鮮を敵にする、何物でもない。在日の人に対する差別を繰り返しやられる。いい加減止めんことには、差別が戦争を生み出すということもあるのですよ。世界各国どこでも差別はあります。

だけど作り出す差別と、根源的な差別があるのです。これはまさに日本政府が造った差別であって、それは止めんことには大変なことになります。あの拉致問題以降ですね、ほんとに汲々とした状態が続いておりますが、拉致問題を材料にして差別をし続けるということに変わりないと思っています。

先日参議院の予算委員会で、新潟選出の森ゆうこさんが岸田首相に対して、拉致問題どうするのですかとおっしゃいました。10年来無条件で話し合うと言っていましたが、岸田さんも無条件で話し合う用意はあると言うてます。森さんが水面下で動きあるのですかと聞くといやそれはありませんと答えたのですね。このように拉致問題を材料にずっと引っ張り続けて、これは持ちませんよ。私たち国民はちゃんと見ています。最初から解決するつもりも能力もないということは思っていますし、期待もしていません。

けどこのまま放置すれば険悪な関係は一層大きくなって戦争に発展しかねないという危機感も覚えざるを得ません。今、ウクライナの問題で日本国中が関心を寄せて、おそらくほとんどの人たちが悪いのはこっちやと、悪いのはどこやと判断していると思いますが、私たちはメディアの垂れ流しに、同じ報道ばかりをやられるとね、まともに考えようとしても流されるという人間の習性がございます。

私はできるだけ報道を見ないようにしていますけどね。報道には弱い。バラエティ―にも弱い、そういう属性がありますけどね。今ウクライナ情勢がひっ迫している。そしてプーチン氏が戦争準備体制ができるような発想のことを言われました、武装闘争体制と言いましたかね、それを受けてすぐテレビは核武装をやると言われたんで、私には理解ができません。なんですぐ核に結び付けるのかなと。それを受けて安倍さんが非核三原則を見直すと、もう一度議論する必要があると言い出して、ぞっとしましたね。

つまり核戦争もありうると言いたい、それにそなえて日本も核の準備をする必要があると言う言い換えであったと思います。安倍前首相はずっと言い続けてきてるわけですね。朝鮮がちょっとミサイル飛ばしたら核ミサイルやと平気で言われます。私たちは真実を見極めるためには、テレビだけでは真実はわからないと思っています。戦争は絶対ダメだという意識はほとんどの国民が共有していると思いますが、これを解決するにはやはり日本の総理大臣、大阪の吉村知事当たりが先頭切って平和を求めるための運動をしていってほしい。第一に朝鮮学校に対しての差別を即刻廃止して、新たに一から私たちと力を合わせてよい大阪府・日本を作っていってください。よろしくお願いします。











大村さんもマイクを持たれました。

大村さん

今日で461回目となりました。今日は3月1日です。3月1日と言えば朝鮮半島で日本の植民地化の武断政治に対して、もうこれでは耐え切れないといった思いで、民衆が起ち上がった3.1独立運動の日です。その時朝鮮全土では200万人の人がデモ行進をしたりして、それに対して、当時朝鮮半島には1700万人の人が住んでいました。そのうちの200万人が起ちあがったわけです。デモ行進に対して日本は武力でもって軍隊でもって発砲しそれを弾圧した。そういうことに対して私たち日本人は、植民地支配、このことを決して忘れてはいけないと思います。

そしてこの植民地支配の結果、土地調査事業から始まり、増殖計画に始まり、そして強制連行や強制動員とかそういった問題で、いっぱいの朝鮮人たちを日本に連れてきたりとかしましたが、その中で、一番教育に対して同化していく教育をやった。その同化政策は一番目をつけるのは教育です。その教育に対して、日本の敗戦後、朝鮮の人たちは、在日の人たちは、これではいけないということで国語講習所をたくさん立ち上げて、それが今の朝鮮学校につながっているわけですから、3.1独立運動を、決して私たち日本人は、ただよそで起きた問題ではなく、私たち日本人も歴史的に考えなければいけないと思います。

それが今の徴用工問題やいわゆる従軍慰安婦問題にもつながっていることです。日韓関係をきちんとしたいならば、きちんとした歴史を子どもたちにも教えていかなければいけません。子どもたちが教えてもらってないから、この前のウトロへの放火事件のようなことも起こるわけです。

彼は全く朝鮮人の人とふれあったことがないというけれども、あるのかもしれないけど一切ないし、一切朝鮮のことについて知らない、ただただネットで流れている朝鮮や韓国に対する悪意に満ちた言葉で、そしてあの放火事件を起こしたわけです。これは私たち日本人全体の問題としてとらえていかないといけないと思います。

3,1独立運動は1919年、それから20年後の1939年、私は枚方に住んでいるのですが、今日3月1日は枚方では平和の日として、市として記念式典やいろいろあります。これは禁野火薬庫で爆発が起きました。その中でたくさんの朝鮮人の人たちが、禁野の製造などにかかわって働いていたわけです。たまたまその日は休日だったので、工場の中に居なかったので、亡くなった人は少なかったのですが、94人の日本人が亡くなっています。これも不確かなのですが、そのほかに、きちんとわかっているのは朝鮮人が亡くなっていた、そのことの市の発表とかありません。碑は殉職者の碑です。

すべて民間の日本人や朝鮮人の追悼、銘板にも書かれていません。アジアへの侵略を果たした結果が、戦争がこのようなことを起こしたということ、市でも出されていません。そういうことでこの3月1日は私は絶対に忘れることができない日として、これからも朝鮮学校の問題にかかわっていきたいと思います。











梅田解放区から村上さんが来られました。












オモニたちを先頭にシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」❣️

オモニたち

歌「声よ集まれ、歌となれ」

シュプレヒコール
・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

・行政が差別するな

・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな

























最後の歌は大村さんの音頭で「勝利のその日まで」❣️























雨がひどくなってきたので駐輪場には行かず府庁前でそのまま申し送りをしました。






















古賀さんが文科省前での金曜行動に参加されると言うので連帯の全体写真を撮りました。













来週も頑張ります❣️



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