ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

尹東柱の詩2.「食券」バイリンガル

2016-11-28 23:37:42 | 詩・コラム

「식 권」                    

        윤 동 주


식권은 하루 세끼를 준다.

식모는 젊은 아이들에게,
한때 흰 그릇 셋을 준다.

대동강 물로 끓인 국,
평안도 쌀로 지은 밥,
조선의 매운 고추장,

식권은 우리 배를 부르게.

(1936・3・20)


「食 券」

          ユン・ドンジュ


食券は 日に三度の食事をくれる。

賄い婦は若者たちに
いちどに白い器 三つをくれる。

大同江の水で沸かした汁、
平安道の米で炊いた飯、
朝鮮の辛いとうがらし味噌、

食券は われらの腹を満たす。

      <伊吹 郷 訳>


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尹東柱の詩1.「序詩」バイリンガル

2016-11-28 09:22:24 | 詩・コラム
「서 시」                      

윤 동 주

죽는 날까지 하늘을 우러러
한점 부끄럼이 없기를, 
잎새에 이는 바람에도
나는 괴로와했다.
별을 노래하는 마음으로
모든 죽어가는것을 사랑해야지
그리고 나한테 주어진 길을 
걸어가야겠다.

오늘 밤에도 별이 바람에 스치운다.

(1941・11・20)


「序 詩」

         ユン ドンジュ

死ぬ日まで空を仰ぎ
一点の恥なきことを、
葉あいにそよぐ風にも
わたしは心痛んだ。
星をうたう心で
生きとし生けるものをいとおしまねば
そしてわたしに与えられた道を
歩みゆかねば。

今宵も星が風にふきさらされる。

    <伊吹 郷 訳>


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